11月5日(月)
10:50   LH711   成田 -> フランクフルト ->
17:35               バルセロナ
住まい(Col・legi Major Sant Jordi : SJ)に到着


11月6日(火)
バルセロナ大学(UB)に初出勤(という表現が適切かどうか?)。

この大学は通称グラン・ビアという大通りに面していて市の中心にある。

このキャンパスは哲学部と数学部を擁する。

学科の秘書に会い、研究室棟の鍵をもらう。研究室に案内してもらう。

MAiA (Departament de Matematica Aplicada i Analisi) は2つに分かれている。

私の研究室は離れの地下にある。一応、窓はある。

Jaumeさんに紹介される。彼はコンピューターの管理者らしい

ここではLinux しか使っていないらしい。

さっそくアカウントを発行してもらう。また、持参したノートパソコンの接続を手伝ってもらう。

昼、ご飯を食べに行く

先ほどのJaumeさんと、Angelさん(10年前にコルチナで知り合った。覚えていてくれた)、

Quimさん(MAiAの人ではないらしい、情報科学科かな?)、それから院生らしい女性の

計5人で近くのレストランに行った。豚の頬肉のステーキを食べた。

昼食後、別のQuimさんにあった。Simo先生の学生だと言っていた。

今日はとても疲れた。



11月7日(水)
この日はUBはストらしい。普段あいているという門が閉まっていたり、Jaumeさんもいない。

政府のユーロ関連の政策に抗議してのことらしいが詳しいことは不明。

午前中、秘書にお願いして図書館の利用手続きを行った。カードをもらう。

お昼、今度は学生のQuimさんたちとご飯を食べに行く。合計9人。名前を覚えきれない。

みんなMAiAの院生らしいけど、棟が二つに分かれているから、週に一回集まって

ご飯を食べに行って情報交換をするらしい。

午後、研究計画を練る。(遊んでばかりではないのである)

夕方、帰りがけにエル・コルテ・イングレス(スーパーとデパートの中間ぐらいの感じ)に寄って見た。

ここはSJのそばにある。

特に欲しいものはなかったが、警官を見かけたので警察の場所を聞いた。

居住許可を取る必要があるからだ。

ところが教えてもらった場所には何もなかった。(あんた本当に警官か?)

疲れて帰って食事もとらずに寝てしまった。



11月8日(木)
朝4時に目が醒める。じつは昨日もだ。どうやら時差ぼけらしい。

おとといは7時くらいに目覚めたので時差ぼけゼロかなと思ったが単に寝坊しただけだったらしい。

朝食の後、再び警察を探しに行く。夕べ帰宅後、SJのおばさんに教えてもらったところだ。

こんどは、綿密に地図で調べていたようなので、たぶんあるだろう。

行って見ると、一応、あるにはあったが、居住許可はここじゃやらないといわれた。

ずいぶん遠かったのに、しかも、歩いてきて、がっかりだ。

改めて教えてもらったところは、夕べ警官が教えてくれた場所から100メートルぐらいずれたところである。

あらら。とりあえず、今日はここまでと、出勤した。

今日はストは解除されている

もうすぐ11時になろうかという頃、Simo先生が現れた。きのうまで出張していたと聞かされていたので、

渡欧後、彼に会うのは初めてである。見た目は初老++といった年頃だが、生き生きとしている。

午前中はだいたい講義があり、ゆっくり話せるのは、午後だといっていた。

お昼ご飯に行く途中でなんか懐かしい香りだなぁと思ったら焼き芋屋さんがあった。栗も焼いて売っていた。

一緒に行く連中の中にいたNuriaさん(女性)が欲しがっていた。ここでも焼き芋は女性に人気があるのかな?

そういえば、この前は竹箒で道を掃除するおじさんを見た。外国で竹箒を見たのは初めてだけど

それは私だけか?

さて、とにかく環境が整ってきて、論文執筆を開始してみると

つくづくこの環境が素敵なことにため息が出てくる。

こんなところで10ヶ月も過ごせるなんてことが本当にあるんだなぁっていう感じ。

ところで、Simo先生に面会を求めてみたが、超いそがしい人でちょっと無理。

まあ、時間はあることだし、そのうちになんとかなるでしょう。

ここでまた、感慨にふけってしまった。(いちいち、うっとおしいぃとか言わない言わない)

というのは、こんなに忙しい人が私ごときの3流の研究者もどきのために便宜を尽くしてくれたのである。

で、今日はそんなに疲れていない。だんだん、慣れて来たようだ。

SJに戻って、事務室を訪れた。

目的は、セーフティボックスの使用説明書をもらうこと。

部屋に備え付けの金庫があるのだけれども閉まっていて、

もらったインフォメーションには、

インストラクションを読めとしか、書いてない。で、それがない、というわけ。

事務室には髭の小柄なオヤジ(鉄腕アトムに出てきたような)がいて、

「ああ、おまえはMAiAに来たやつだろう?」と自己紹介もしないのに わかっている。

彼が言うには、彼はSimo先生の知り合いで、教育学部の教授だといっていた。どうやら、彼は寮監らしい。

目的を果たし、使用説明書に従って、金庫を開けると、中に使用説明書が入っていた。あらら。

金庫は電子施錠になっていて、自分でキーコードを定義して利用するのだが、設定方法がよくわからない。

で、私物を入れたまま間違って閉めてしまった。定義したキーもうまく入ってなくて、開かない。危機一髪。

しかし、開けてしまった。なんと、設定解除方法を見つけてしまったのである。

マスターキーを手に入れたようなものである。なんだか、ほっとしたような、情けないような。

ついでにSJのことについて触れておこう。

ここは基本的には学生寮だが、最上階(8階、日本風に言えば9階、こっちでは0階から始まる)

がゲストハウスみたいになっている。正確には8階半ぐらい。いま、この階は日本人ばかり。

部屋は、セミダブルのベッドにトイレ・浴室・バスタオルまでついている。だからホテルみたいな感じである。

たぶん、ホテルなら、5〜6千円というところか。朝食つきだが、セルフサービスで、パン、ジュース、牛乳、

ハム類、トマト、果物、コーヒーといったところ。コーヒーについては、雄峰寮のコーヒーのほうがマシ。

ちょっと驚いた食べ方を紹介しよう。

パンを割って、トマトの汁を塗りつける。そこにオリーブオイルをかけて、ワインビネガーもかけ、

さらに塩もかけ、で、たべる。その途中で止めてたべる人もいる。つまりトマトを塗りつけるだけで食べるとか。

これが結構よくみかけるのである。

学生たちはいろいろで陽気な子もいれば、陰気な子もいる。

スペイン人は全員陽気であると信じて疑わない人たちがいるが そんなことがあるわけがない。

で、共通しているのはよく勉強している。

SJには図書室があるのだが、勉強する子でいつもいっぱいなのである。

雄峰寮の学習室は閑古鳥が鳴いていた(元寮務主事補談話)。

UBでも図書館は静まり返っていて、誰もいないという意味ではなくて、いっぱい人がいて、静かなので

恐ろしいほどである。



11月9日(金)
朝、警察に行ってみた(最近、このことばっかり)。

で、結論。また、場所が違うのである。

今度は、どう違うのかというと、そこは、居住許可を受け取るところで、申請するところは別のところにあるそうだ。

そんなもんはいっしょにしてよ!

あ〜あ、嫌になってきたので、日本総領事館に行くことにした(結構こりてない)。

まぁ、総領事館に行くにも、すったもんだあったけど

もう面倒になってきたので、

とりあえず、、、とにかく着いて、、、何をしたかというと、、、長期在留届け。

なんと、ここにきたら、居住許可を申請する場所のことがすぐわかった。はじめから、ここにくれば良かったんだ。

馬鹿馬鹿しい(不満タラタラ)。

でも、色々やったおかげで貴重な体験が出来たのである(負け惜しみ)。

それで、総領事館をあとにするとスグに居住許可申請の場所へと向かった(燃えてきたぞ)。

そして、2時間半立ちんぼして、申請の用紙だけもらえた(涙)。つ・か・れ・た、、、

UBへ出勤したら2時半だってさ。

オフィスで仕事を始めて2時間、Simo先生が出現、「ようやく時間が出来た、さぁ、話そう」

というわけでようやく渡欧後初の面会がかなった

日本からのお土産を渡して、

準備してあった研究計画について説明した。

「これは何か物理学的な応用はあるのか?」という鋭い突っ込みを受けながら

しどろもどろの拙い英語で説明するとSimo先生は私のテーマにはまってきた。

結局「面白そうだからやってみなさい」とな。

さっそく「この辺とあの辺を証明してチョ」と名古屋弁で指示された(半分うそ)。

それから、3週間後の水曜日にセミナーでお話することになった(11月28日である)。

それまでに、証明、、、できるかな?まあまあの滑り出しといったところか。

ところで、Simo先生の授業持ち時間数、わかるかな。

週に12時間だって。

で、会議やら学生指導だとか市民講座だとか

もちろん研究も一流で、それで、以前は寮監もやったそうだ。SJの。パワフルですな。

それからSimo先生の部屋、私の部屋のほぼ真上にあるんだけど結構狭い。

私の高専での教官室より狭い。2/3くらい?MAiAで私が占有するスペースと大して変わらないのである。
 

夜、SJに戻り、日本人留学生の子たちと話すことになった。とある大学(名前は言わなかった)から

集団で留学しているらしい。必修単位で、5ヶ月間で、あと3ヶ月あるそうだ。

退屈しているところに変てこなオヤジが現れたので興味津々といったところか?

で、彼女たち(大半は女性)いわく、

居住許可のために大行列が出来ているのは有名な話で、長時間並んで申請用紙だけもらうのが普通らしい。

というわけで、私のやったこともそんなに無駄ではなかったことが証明されたQED



11月10日(土)
朝寝坊。ゆっくり朝食を取って、まずお金を下ろしに行った。(20000ペセタ)

バルセロナにはキャッシュディスペンサーがいっぱいある。日本で三井住友銀行の「キャッシュパスポート」なる

サービスを申し込んであったので、海外でもこうして現地通貨でお金を下ろせるのである。

ちなみに、来年、ペセタからユーロに切り替わる。1月1日になったら銀行に行ってペセタをユーロに交換しろと言われた。

しばらくは、2つの通貨の併用期間で、そのあとは完全にユーロだ。

お金を下ろした後、証明写真をとってもらうため、写真屋さんに行った。

居住許可申請書に貼り付ける写真が必要だからである。

それで、妙ににやけた男の顔写真4枚を手に入れた(795ペセタ)。

UBに出勤、11時だ。土曜日のUBはひっそりとしている。この数日、寒くなってきたし、雨もぱらついて、少しさびしいぞ。

院生たちも2〜3人来たけど4時過ぎに「お先にぃ〜」って帰ってしまった。というのは、後から気が付いたのだが、

5時を過ぎると、UBのすべての門が閉められてしまうのである。あわや、と思ったがようやく守衛さんを見つけて

出してもらった。

SJに戻る。

受付窓口でランドリーカードを手に入れる。洗濯機と乾燥機の使用は有料で、カード式になっているのである。

ICカードで再チャージ可能だ。デポジットが1000ペセタで1回あたり500ペセタかかる。8回分ということであわせて

5000ペセタ、クレジットカードで支払った。

窓口にはいつもはおばさんが座っているのだが、週末の夜などは若い男性が座っている。いつも本を読んでいる。

このひとがSJで唯一英語がわかる人だ。というわけで、色々、不案内なことはこの人に尋ねることにした。

たとえば、昨日苦労して手に入れた居住許可申請書の書き方とか。とにかく親切な人である。



11月11日(日)
初の日曜日、朝から大雨だ。風も強い。それにとても寒い。ヒーターの効きが悪い。蒸気循環式のものだ。

日本から別便で送ったセーターやコートが待ち遠しい。

とりあえず、昨日買ったランドリーカードを使って洗濯機を使ってみる。よくわからないうちに洗濯が終わってしまった。

ん〜、まぁいっか。

今日はSJで仕事をすることにした。いま、急いでいるのは論文の投稿である。

本当は出発前に終わっているはずだったが、ここまで持ち込んでしまった。やれやれ。

それから、11月28日のセミナーの発表準備もある。

当面は休日だからといって市内観光も難しそうだ。と、書きつつ、実は近々遊びに行く予定がある。

その報告は後日。

日曜日はつまらない。雨がやんだからと、外に出てみたが、誰もいないし、お店も大体閉まっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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