ひょんなことから、今日は、日本人留学生の子達と cava の工場に見学に出かけることになった。cavaはカタルーニャ特産のスパークリングワインである(カタルーニャ特産とは今日初めて聞いた)。河馬でも鯖でもない。
忘れないうちに参加者の名前を記しておこう。SJからはオーチャン、ミヨチャン、オネェサン、マキ、私。
UBのもう一つの寮から、モーリサン、ヨコタサン、マツモトサン。姓名をきちんと教えてくれないので呼び名だけ。
オネェサンが仕切り役らしい。落ち着いた態度でみんなを誘導していく。
カタルーニャ広場から電車に乗って40分で St. Sadurni d'Anoia に着く。この駅前に Freixenet(フレイセネ、
cavaのブランドの一つ) の工場がある。このブランドのcavaは何度か飲んだことがある。
見学を申し込んで30分もすると映写室に案内された。cavaの製造風景でも見せてくれるのかなと思っていたが、
よく考えたら今は収穫の季節ではないので、映像で代替するしかないわけである。ワインなら、収穫した葡萄を
搾ってろ過し、樽に詰めて発酵させ、瓶詰めする、という工程だが、cavaの場合、もう少し手間がかかる。
最後に炭酸ガスを注入するのである。映像のほうは、製造工程紹介のあとに、延々とCFを流してくれた。
大して面白くも無いので、これにはやや参った。映画の後で、室に案内してもらった。じめじめとした暗くて長い階段を
降りて行くと、とてつもなく広い、かび臭い室に着いた。合掌する手のひらのように立てかけあった2枚の板に
規則正しく穴があけられていて、そこにビンが逆さまに差し込まれている。そんな三角形の貯蔵棚が見渡す限り置かれ
ている風景は、迫力がある。私にとってだけ意味不明のスペイン語の説明を受けながら、地下道を歩いていく。
途中から、電気自動車に乗せられた。遊園地にありそうな、4人乗りのカートを数台連結した列車である。
工場の中を随分と走ったと思う。いつのまにか地上に出てきていた。カートから降りると cava の試飲だという。
実は、これが楽しみでやってきていたのだ。8人の見学者に対して、2本の cava をあけてくれた。うまい。
私はもともとあまりシャンパンは好きではなかった。それは、単にうまいものを飲んだことが無かっただけだった。
うまいものはうまい。seco, semi-seco, dulce の3種類がある。 seco が一番辛くて、dulce が一番甘い。
試飲が済んだら、見学も終了。工場を案内してくれたお兄さんに、オーチャンとオネェサンがレストランを教えてもらって
昼食となった。若い人のおしゃべりには付いていけないよ。突然、どこフェチか?とか聞き始めるのである。
おじさん代表としては、うなじ、とか答えておけば良かったのかも知れないが、恥ずかしくて誤魔化してしまった。
続いて Codorniu(cavaのブランドの一つ) の工場に行った。工場見学のはしごである。うきうきだ。
ここは駅から歩いて30分はかかる。ここでも1時間ほどの見学の後に試飲をした。
映画はなかったが、広い敷地内の倉庫の巡行は同じだった。
歩いて駅に戻ると、6時を回っていた。そのままSJに戻った。1日歩き回ったせいか、疲れた。
さて、困難な問題を目の前にして、ふたたび逃避行動に走ってしまった。今すぐ解決しなくてもよい、些少な問題に手をつけてしまった。が、簡単な問題ではなかった。どうなっているんだろう。
困り果てて、さらにどうでもいいようなことに手を出し始めた。
前から計画していた Web Page の執筆に取り掛かってしまったのである。半分ぐらい出来た。
場所は、教えてあげない。これはスペイン人向けのページなのである。内容は本当にばかばかしい。それは、
やっぱり教えてあげない。。。むなしい。。。
真面目に問題に取り組んで出来なかった虚しさよりも、はるかにむなしい。あ〜あ。やっちゃった。
私を困らせていた問題たちよ。黄泉の国へ立ち去りなさい。勝利の女神の前に跪こう。
歓喜の歌が聴こえてくるよ。
あーあーあー
(上手から聖霊たちが登場する)
気が狂ったわけではない。解決への糸口が見つかった、というかほぼ証明の目鼻が立ったと言えるのである。
ただ、もう少し洗練された方法を用いないと、スッキリと証明できないという難点を残している。
急遽、微分幾何の勉強をする必要に迫られたというわけだ(恥ずかしながら微分幾何の素養に欠けるのである)。
ところで、どうやって昨日までの困難を克服したか、を記録せねばなるまい。
まず、もとの問題(A)をより単純な二つの問題(BとC)に分解できることに気がついたのである(A=B*C)。
とくに、Bは本質的で、Cはそうでもない。ここまでが今日の午前。で、午後はBの解決に取り組んだ。
Bを考えているうちに、夢の世界に旅したりもしたが、導き出した方程式を眺めているうちに散歩に出たくなってきた。
散歩だ散歩。私の脳は足の裏にある。勿論散歩きながら考える。と、どうしても確認したいことが出てきた。
約1時間の散歩から帰ると、すぐに確認の計算をはじめた。すると自分の勘違いが見えてきたのである。
それで、今度は新しい解釈に基づいて計算してみると、どんぴしゃである。
しかもCを解く必要が無いことまで判明してしまった。
先週の記述で、「曲面の構造方程式が導かれるはず」なんて書いたが、そんなに大げさじゃない、線形空間だった。
フロイデ
フロイデ
フロイデ・シェナ・ゲッタ・フンケン、、、
(おととい乗った電車でベートーベンの第9が流れていた)
あさ、出勤すると学生のほうのQuimさんが廊下にたたずみ、誰かを待っているようだった。私と目が合うと、Holaと言いながら、近づいてきて、Today is my birthday,といってチョコレートをくれた。
自分の誕生日に皆さんに感謝するという姿勢である。
これは理にかなっている。日頃から紳士的な人だと思っていたが、改めて敬意を抱いた。
結局、今日は一日本を読んだだけになってしまった。昨日、書いたように、微分幾何の知識が急に必要になった。
UBの図書館で、その系統の本を借りてきていたので、それに手をつけたが、分からないところが出てきてしまった。
それを補うために、たまたま日本から持参した多様体の本を眺めていたのである。
他にも、微分幾何の本も持参した。これらははじめは気分転換にとか、数学の素養がなさ過ぎだから
それを補う目的で持参したものであったが、思いもかけず役に立つことになってしまった。
ところで、今週の月曜日の休日のわけがわかった。Quimさんに教わったのだ(でも、きのうのこと)。
忘れないうちに書いておこうという魂胆である。
スペインの法律で1年間の休日の数は定められているそうで、正確な数はQuimさんも忘れたと言っていた。
それで、各州とか県とか市とかで特別に定めている休日があるのだが、そういうものを全部足して
ある決まった数にならないといけない、ということらしい。
ところが年によってはクリスマスが日曜日に重なったりすると、その振替をしなければいけないそうだ。
日本なら翌月曜日、となるところだが、スペインでは突然違う月に移したりするらしい。
で、ここがちょっとよく分からなかったのだが、大学には大学のカレンダーがあって、
その中でやはり休日数の調節をしなければならないのである。
おそらく、職場ごとで、調整すると言うことなのだろう。
ガーン。間違い発見。
泣きたくなって来た。
なんでこうも愚か者なんだろうね。
線形空間というのは簡単すぎるなぁとは思っていたけど(ちなみに線形空間というのは直線とか平面とかを一般化したものね)。
がっかり。
やけくそになって散歩に出かけ、途中で日本人留学生集団にであって、一緒にお昼を食べに行って、
そのまま帰ってきちゃった。
あ〜あ。
寝るか。
一喜一憂するのは止めたいんだけど。でも現実にうれしかったりがっかりしたりするからね。で、今日は朝ごろごろしているうちに昨日発見した間違いを解決するアイデアが出てきたんですな。
でも、なんか。馬鹿みたいだね。こう、いちいち喜んだり悲しんだり。疲れたよ。ほんと。
とにかく結果的にはやっぱり線形空間で、あとは、細部の問題を片付ける必要があるという状況。
ただ、この細部っていうのが曲者なのである。
得られた結果を定理の形に整理してみたのだが、どうしても信じがたい。なにか間違えているような気がする。
一般のN体問題で、こんなに強い性質が出てくるわけが無い。しかも、それを私ごとき3流の研究者が得るわけが無い。
もし、事実なら、すでに(きっと200年ぐらい前に)誰かが示していることだろうし、そうでないならやっぱり間違いだ。
うん、そうだ。間違いだ。
そうに違いない。証明終わり。
とりあえず、パワーポイントで発表の準備を始めることにした。これをやると頭の中が整理できるからである。
論文の骨格を設計するのにとても便利だということ。
ところで、全然脈絡はないのだが、
先日、年齢のことを書いた。あの後また考えたことなのだが、
実際の年齢をX、自分が感じる(ここの表現が難しいのだが)年齢をYとすると
Y=20+log_a(X/20)、 (ただしa=1.5^0.1)
という関係になっているのではないか、つまり関数形としては対数じゃないかということ。
(X,Y)=(20,20),(30,30) で規格化してみた。数学の苦手な方のために表で示してみよう。
X | 0 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100
--------------------------------------------
Y | -∞ | 2.9| 20 | 30 | 37 | 43 | 47 | 51 | 54 | 57 | 60年とともに時間が経つのが速くなってきたが、逆に1歳年齢が増してもさほど感激も無いという表である。
日曜日の日課、まず洗濯だ。それから朝食。インターネットで、新聞の記事を読んだりしてから、大学に行く。
休日出勤は久しぶりだ。歩いて行くのも久しぶり。論文に少し手を入れてから出力、そのまま大学を出る。
Rambla de Catalunya を散歩して、Bocatta(ファストフード)で昼食をとる。
そのまま歩いてSJに帰ってきた。
昨日の「解決」が本当に解決だったのか、検証を続けていた。
結論は、アタリである。
つまり、強い結果が出てきたのは仮定が強すぎたから。それで納得した。要するにつまらない結果だということ。
ただ、私の問題を解決する上で重要な布石になる(とかなんとか弁護したりして)。
夜はSJで食事。
同席したナガノさんとサッカーの観戦に行く約束をした。
彼は毎週行っているらしく今日も応援してきたと言っていた。
私は別にサッカーファンではないが、あまりにも皆が盛り上がっているので、興味が湧いてきた、ということ。
そういえば、かつて早慶戦(もちろん野球)を見に行ったことがありましたよ、はい。
とくに野球が好きでもないけど、なんだか応援には熱が入ったことを思い出すよ、はい。