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2月18日(月)
先週の証明チェックを続けた。

問題なさそうな気がするが、イマイチはっきりしない。
 

昼食時、イタリアのUgoさんが同席する。Angelさんの関係らしい。
 

Teressa(テレサさん、ようやくつづりが分かった)さんが、カタルーニャ語ではなくてカスティリア語(普通のスペイン語)

を勉強しろと、カスティリア語でいろいろ話し掛けてくる。殆んど分からないけど、所々分かることもある。

教育者だ。ありがたい。



2月19日(火)
今日の進歩は、これまでの成果が嘘だとわかったことである(泣き)。

つらいね。

Simo先生の"It's not clear for me"に答えるためにずうっと考えてきたが、

ようやく自分のミスに気が付いたと言うわけ。

今までの苦労が殆んどオジャンになってしもた。

仮定を強めて、小さな結果に満足するか、あるいは

このまま、突き進むか。

選択は。

勿論、後者だ。

わたしは諦めない。



2月20日(水)
午前中はスペイン語の勉強をした。こんなことは渡航以来初めてのことである。

街でただで配っている新聞がある。大学の中にも置いてある。これを貰ってきて読んだ。

社会党の若頭がETA(「祖国バスクと自由」という過激派の略称)の

爆弾テロで重体になったという記事だった。そこまで読んで、青息吐息だ。
 

昼食後は、昨日図書館で借りてきた本を読んだ。天体力学の古典だ。

なんだか意味不明の論旨で眠くなってしまった。これが古典か、名著か、がっかりだ。

4時。セミナーである。

ロシアから来ているSergeiさんとイタリアから来ているUgoさんの話だった。

素晴らしい仕事だとは思うけど、好きになれないな。

解析系の仕事なんだけど、どうも私の好みは代数系らしい。

微分方程式の集合に代数的構造を入れたいなんて夢をもっている。

もう誰かやっちゃっているかも知れないけど、そしたら、その話を聞きたい。

今日はSimo先生の奥さんも来ていた。彼女はUAB(バルセロナ自治大学)の研究者である。

研究分野も同じ。私と似たようなことをやっている。一昨年、スコットランドで初めてお目にかかった。

挨拶したら、覚えていてくれたらしくて、話をした。

私の最近の研究の失敗の話をしたら、そんなに上手く行くはずが無いと笑われてしまった。

そうか。

そうだよね、、、、
 
 

そうだよね



2月21日(木)
おとといの勢いはどこに消えたのやら、簡単に方針変更という気分になった。

難しすぎるからである。どんな風に難しいかと言うと、

多様体が二つある。いずれも同次多項式で表される。次数は異なる。

片方を与える。これは−1次。(あっ、無理関数だ。まっいいや、続き)

もう片方(これは3次以上の整関数)を、各点で直交するように取る。直交性は重みつきの内積で定義する。

そんな多様体は1つには定まらない。全てを求めよ。

こんなんは、既知かもしれないけど、、、、、、、調べてみるかな。何をやってんだか。とほほ。
 

一体、今日は何を考えていたかと言うと、全体のことを考えていたのだ。

仮にこの難題が解けたとしよう、そうしたら次にはこれをやる、、、

解けなかったとしたら、そうしたら、これをやる、なんてね。

で、その解答は

仮に仮定を強めて問題を狭めたとしても、やることは山積しているので、出来なかったことに

いつまでも、こだわっていられないと。

私の、この地での研修期間があと2年ぐらいあれば、徹底的にやらなければならないだろうが、

残り時間のことを考えると、とりあえず、狭い道でもいいから通しておいたほうが得策かな、という判断である。
 
 

んー。直交多様体(というのかどうか知らんけど)の問題は、気晴らしに調べてみるかな。そんな簡単な問題じゃないけど。



2月22日(金)
「数学者は多少そううつ病みたいである。

うわついた多幸症と暗黒の絶望のあいだを行き来して生涯を過ごす」

こんな言葉をある本に見つけた。

(S.G.Krantz,"A Primer of Mathematical Writing",「数学者の書きもの心得」、訳:後藤ミドリ、丸善)

気に入った。今の私にぴったりだ。似非数学者も数学者のごとく振舞うのである。

そのココロは?

昨日の直交多様体の問題を解決した、つまり今週火曜日に見つけた証明の穴を埋めることが出来た、

つまるところ、これまで数週間の苦労は水の泡ではなかった、と勝手に思っているからである。

もはや解決したとは恥ずかしくて断言できない。「たぶん」できた。

証明をB5ノートに書いてみた。まずは日本語で。10ページほどになった。字が大きいから(1文字/1ページ)、

論文にしたらせいぜい2〜3ページだろう。ロジックは綱渡りだ。大丈夫かな?本当に心配。
 
 

ただ、もう諦めは付いたので、ダメでもがっかりしない。ダメなら捨てるさ。ふん。

それで、論文の全容を見渡して、次に克服すべき問題を洗い出した。今日の仕事はそこまで。
 

のんびりやるさ、明日は床屋だ。



2月23日(土)
床屋に行きそびれた。土曜日は午前中で(といっても1時半まで)閉まっちゃうんだよねぇ。

寝ていたわけではない。

ホテル価格の調査に出かけたのだ。あちこち歩き回って気が付いたら4時間半も歩いていた。

3月末に某K高専からK氏が来ると言っている。

本当に来るのか怪しいけど、本人は今のところそのつもりらしい。来ないとしても、

私もSJの閉寮期間中は、宿を確保しなくてはならない。と言うわけで、品定めに出かけたのである。

3月末はまだ先の話だが、日本人観光客が押し寄せて込み合うはずだし、他の国でも

キリスト教なら、イースター(復活祭)の休暇があるから、ハイシーズンだ。

なんで、こう、ハイシーズンが重なるのかな。不思議だ。

旅行に適した時期だからキリストも復活して遊びに行きたくなったのかな?

とにかく、早めに行動を起こさないと痛い目に会いそうなので、調査を開始したと言うわけ。

ついでに、書いておくと、

3月中旬には某K高専からS氏が来ると言っている。その人物はほかに所用があるということなので

確実に来ると思われる。ただし、目的地はコルドバで、前後にマドリードに滞在するのだそうだ。

それで、帰国直前のマドリード滞在中を狙って襲撃をかけることになった。

ところが、この時期、マドリードでは骨董市があるとかで、込んでいる。ホテルが取れない。

初めはS氏にお願いしてホテルの確保を狙ったが(そんなこと日本に居る人に頼むなよってか?)

失敗。

それで、泊まりたいホテルを選び出して今日電話を掛けて見たが、とれない。いや、あることはあるのだが、高い。

往復夜行バスで頑張るという最終手段があるが、どうするかな。



2月24日(日)
やや寝坊、シャワーと朝食の後、洗濯。お茶を飲みながら、スペイン語の勉強。

スペイン語は母音が多いので日本人には発音しやすい。日本語を連想させることもある。

地元の銀行でCaixa de Catulunyaというのがある。カイシャ・デ・カタルーニャと読む。なんか変でしょ。

有名な例は、taverna(タベルナ)。バーというかパブというか、まぁその類ですな。

で、この話はスペイン人には受けた。

面白いので対応表を作っている。適当に辞書をめくって捜してみると、いろいろと見つかるので

途中で嫌になってきてしまうほどだ。実はすでにWebで公開中である。

ただし、リンクは張ってない。興味のある方にはURLを紹介しよう。メールで連絡してチョ。
 

さて、久しぶりにスペイン語講座を開設しますか。(前回は3ヶ月前だ)

第2回スペイン語講座 on the Web

今回は、「(事物の)名前を尋ねる」

?Como se dice esto?(コモ・セ・ディセ)、英語で言えば"How do you say it?"(これなんて言うの?)

Como:How
se    :itself(?私もよくわからん)
dice  :say 原形はdecir
esto :this(男性形)、女性形はesta
ポイントはseである。decirがseを伴ってdecirseという再帰動詞になったという説明がされる。

実際使うときは、このように倒置が起きる。

seの部分は状況によって活用する。

例:Me llama Masa.(メ・リャーマ・マサ)「私の名前はマサです」

直訳すれば、「私は私をマサと呼ぶ」。呼ばないけれど、そういう風に言うことになっている。

ここで、動詞(llama)の原形は(llamarse)である。(llamar)+(se)である。

主語が第1人称なのでseが変形してmeになった。ちなみに主語は省略するのが普通だ。

以上、スペイン語講座でした。
 

夕方、ジムに行く。30分ほどトレーニングして、汗をかく。つかれた。


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