バルセロナでは無料で配られている新聞がある。日本でいうと夕刊フジぐらいの大きさで20数ページの構成だ。売っている新聞はもっと分厚い。50ページあるいはもっとかもしれない。で、大学のキャンパスにはmetroという新聞が
置かれていて、誰でも自由に持っていけるようになっている。(以前はBarcelona20minutosだったが縄張り争いで負けた?)
今日はその中の記事の一つを紹介する。今日は、というか、しばらく続けるつもり。
metro 08/04/2002この記事には写真が添付されていて、巨大な黒い靴の間に若い男性が立っている。
- Los zapatos mas grandes del mundo -
Record. James Syiemiong, de Shillong(India) es el responsable de los zapatos de piel mas
grandes del mundo y como seguramente no se los podra poner nunca, esta dispuesto a
donarlos a la fundacion que recoge fondos para los ninyos victimas de los ataques
del 11-S. Los zapatos miden 3.71 metros de largo, 1.13 de ancho y 1.07 de altura.メトロ紙2002年4月8日
「世界でもっとも大きな靴」記録。シロン(インド)出身のジェームズ・シエミオンは世界で最も大きな革靴の担当者であり、
一体誰かがそれを履くことができるのかまったく分からないが、その靴を9月11日のテロの
犠牲者の子供たちのための基金を集める団体に寄付する準備は出来ている。
その靴は長さ3.71メートル、幅1.13メートル、高さ1.07メートルである。
ところでバルセロナは、というか、スペインは革製品が安くて質がいい。先日来たK氏や先月来たS氏にも
さんざん宣伝して鞄やらジャケットやらを買わせたが、私の手元には一切マージンは入っていない。でも、貰いたいくらいだ。
ガイドブックや人の話によると、スペインはヨーロッパにおける革製品の一大供給拠点らしい。
私も気に入って革靴2足に革ジャケット1着を購入して愛用している。こんなにスペイン経済に貢献しているのに
居住許可を義務付けた上にそれを出し渋るのは言語道断五里霧中中央突破支離滅裂である。
ちなみに私の買った靴は7千円前後ぐらいだったと思うが、日本で買ったらたぶん2万近いと思う。
ジャケットは1万4千円くらいだが、日本なら、ん〜、いくらかなKさん、やっぱり3万ぐらい?(実は先週買ったばっかり)
だいたい、これって靴の値段だよね。
他にスペインで安いものと言えば、アルコール類。最近は買ってないが、一時期こったのは1つ40円ぐらいの
缶ビール。ちゃんと330cc入っているんだよ。ほんとに。ワインも1本200円しないのがザラにある。750ccだよ。
それでうまい。どうなってるの、これ。生活する人にやさしい国ですね。ここは。
老後の設計に悩んでる方、あなた、そこのあなたっ、スペインに別荘を購入してください。
スペインはヨーロッパにおける別荘人気ナンバー1ですって、これは実話。
それから喫煙習慣から逃れられない、そこのアナタッ、あんた!
スペインなら気軽に吸えます、どこででも(少しウソ)。Simo先生もヘビースモーカー(これはほんと)。
タバコ屋さんで葉巻を1本売りしてます。
あまりにも周りの人が美味そうにタバコ吸っているから、最近吸いたくなってきた。
おっと、今日の表現を忘れるところだった
Hay unos periodicos gratuitos en Barcelona.
バルセロナでは無料で配られている新聞がある
今日は1面の記事からだ。1面には大きな写真が出ている。他に誰もいない会議場で一人書類に目を通すシャロン首相が写っている。
metro 09/04/2002上の赤文字下線部分の訳語でいいのが思いつかないだよね。何かないかな。原文ではprimer valedorとなっていて
- Sharon se queda solo -FOTOS:El primer ministro de Israel, Ariel Sharon, comparecio en una sesion extraordinaria
del Parlamento hebreo para defendersu estrategia politica y militar.JERUSALEN.El primer ministro israeli, Ariel Sharon, parece estar dispuesto a pagar el precio
del aislamiento internacional con el fin de culminar la ofensiva militar en los territorios ocupados.
Ni la ONU, ni la Union Europa, ni siquiera EEUU, su primer valedor en el mundo, son capaces de
forzar la retirada del Ejercito hebreo de las principales palestinas. El presidente norteamericano,
George W. Bush, reitero ayer la exigencia realizada la semana pasada para que Israel busque una
salida pacifica al conflicto que amenaza ahora con extenderse al Libano. Mientras, Irak ha paralizado
la exportacionde petroleo con el fin de presionar a Occidente.メトロ紙2002年4月9日
「シャロンが一人で残っている」
写真:イスラエルの首相、アリエル・シャロン。政治と軍事の戦略を守るためにヘブライ議会臨時国会に現れた。
エルサレム。イスラエルの首相アリエル・シャロンは占領地域における軍事攻撃の激化に伴なう
国際的な孤立に対するツケを支払う準備が出来ているようだ。国連やEU、米国といった世界に
おける第一**はいずれもパレスティナの主要都市におけるイスラエル軍の撤退を強制できない。
北米大統領ジョージ・ブッシュは昨日、イスラエルに対して先週公表した、現在のレバノンの拡大を脅かす
衝突から和平への出口を探るための要求を繰り返した。一方、イラクは西欧諸国に対する圧力の終了と
ともに石油の輸出を停止した。
直訳すれば、第一の価値を担うもの、みたいな感じになるんだけど、言いたいことは分かるけど、適訳が見つからないね。
主要国とすれば国連やEUは外れるし、主要組織とすればアメリカがそぐわない感じになる。また、最後の文章の
意味がわからない。石油の輸出の停止は圧力の行使のように思うのだが。
今日の表現だ
Ella esta un madre soltera.
彼女は未婚の母である。初めは「私の母国はスペインです」という作文をしようと思って例文があることを期待してmotherを引いたら
(私の辞書は英西辞典)、未婚の母と言う例文が出ていた。いきなりそれはないだろうと思ったが、
面白かったので、そのまま採用した。
今日のメトロ紙からは天気予報をお伝えしよう。
metro 10/04/2002最後の一言だけなぞだ。予報者の名前?それから、その直前の文に驚かされた。なぜかと言うと、
- El tiempo -Barcelona.Cielo cubierto o muy nuboso. Se esperan precipitaciones intermitentes durante todo el dia,
en forma de chubascos y tormentas de intensidad entre moderada y fuerte. Las temperaturas bajaran mas
y el ambientesera frio en general. Viento de direccion variable. Marejadilla.メトロ紙2002年4月10日
「天気」バルセロナ。空は覆われてかなり曇る。強くもなく弱くもない嵐か驟雨のように一日を通じて断続的に
雨が降ることが期待される。気温はどんどん下がり、どこでも寒くなるだろう。風向きは変化する。
Marejadilla。Vientoは風、direccionはもちろん方向だから、直訳すれば「方向の風」となるが勿論逆で「風の方向」なのである。
deの使い方が日本語と同じなのだ。文法書には、語順は意味が不明確にならない限り自由だと書いてあって
日本語みたいなのだが、deの使い方まで自由だとは、驚かされた。
さて今回スペイン語の規則動詞の活用表をアップロードすることにした(スペイン語普及Webになってきたぞ)。
私が書くのも変だが、スペイン語は簡単だ。どうしてかというと、知っている単語はすべて聞き取れる。
聞き取れないのは知らない単語だけ、いや、ちょっと違う、知らない単語も聞き取れる。聞き取って辞書で調べて
あーそうか、とすぐに分かる。つづりを知らなくても、つづりが大体わかる。表現が簡単だ。今日も大学のバルで
バルのおねーちゃん(結構美人)が後ろの客に向かって(眉間にしわを寄せて)「ケ・キエレス!」と叫んだ。
直訳すれば「何が欲しい」。こんな店員は日本では追放されそうだが、こっちでは普通。驚く時は「エー」だし、
「オイ」とか「アイ」とか返事したりする。「ポルケ(なぜ?)」「ノ・ロ・セ(知らないよ)」なんてやり取りはどことなく
愛嬌がある、失敬な話だが。というわけで近頃スペイン語に愛着を感じ始めているのである。
さて、今日はUBで数学祭りがあった。へんなかんじの言葉だが直訳だ。中庭に所狭しと出店が軒を連ねた。
各出店は、幾何学やらグラフ理論やら果ては天文学まで様々なテーマで面白そうな話題を取り上げて
模型を展示したりパズルで見学者を試したり色々と工夫を凝らしていてなかなか面白い。対象は中高生といった
感じだが大人も混じっている。そして雨模様なのに大変な人だかりで熱気がある。説明しているのは、殆んどは
学生だ。おそらく学部生なのではないだろうか。他に年配の人もいる。おそらく学部の教官だろう。
正直言って羨ましかった。ヨーロッパでは数学は人気者なのだ。これだけ底辺が厚ければ優秀な数学者も
沢山排出しようと言うものだ。
某K高専の特別研究の発表もこんな風にしたらいいのにと思ってしまった。
なぜなら、そういう形のコミュニケーションのほうが発表するほうも、聞くほうも楽しいと思うし、疑問に思ったことを
すぐに質問できて、答えられなくても緊張する必要もなくて、一緒に考えてみてもいい。新しい問題を発見できる
かもしれない。
質問する人いないかな?いや、そんなことはない。1対1ならみんな、そんなに気後れしないぞ。
そして一般公開するのである。もしも駅前にデパートの跡地があれば、そこでやれば人も来る、かな。
今日の表現だ
Un pais materana es lo que piensan de lejos,
「ふるさとは遠きにありて思うもの、」これは室生犀星の詩の出だしだが、さすがにむずかしい。ギブアップだ。続きは
「そして悲しく歌うもの。よしやうらぶれて異土の乞食となるとても、帰るところにあるまじや。」
となるのだが、もう全然、手も足もでない。いつか続きに挑戦するぞ。
他の新聞同様、メトロ紙にも「人(gente)」という欄がある。今日はそこから記事を紹介する。metro 11/04/2002背景を全然知らないので何のことだかさっぱりわからないが、とりあえず訳してみた。
- gente -Nicole Kidman y su hijo adoptado, juntos viendo a los Lakers.La actriz Nicole Kidman llevo
a su hijo adoptado, el pequenyo Conor Anthony, a ver un partido de Los Angeles Lakers, que jugaron
contra los Utah Jazz en Los Angeles. La actriz sigue demostrando, cada vez que su agenda se lo permite,
que esta hecha toda una madraza.メトロ紙2002年4月11日
「人」ニコル・キッドマンと彼女の養子、一緒にレーカーズに来ている。女優ニコル・キッドマンは自分の養子の
幼いコナー・アンソニーを連れてロサンジェルスで行われたロサンジェルスレーカーズ対ユタ・ジャズの試合を
見に行った。女優は、協議書が認定した各回、一人の甘やかす母親に成り切るということを示しつづけた。
ニコル・キッドマンは知っている。トム・クルーズと一緒に映画に出ていた。その時は夫婦だったはずだ。
ロサンジェルス・レーカーズ、知らないが、ユタ・ジャズは聞いたことがある。バスケットボールのチームかな(?)
試合をするんだからロサンジェルス・レーカーズだけ相撲だとか囲碁ということはあるまい。バスケのチーム。
ニコル・キッドマンに養子がいる。初耳だ。写真が掲載されているが、子供は3歳前後の黒人の男の子。
実子だと言われるよりは納得がいく。
協議書?だいたい、この単語(agenda)は私の辞書になくて大学の西和辞典でしらべた。
「甘やかす母親」(madraza)もそう、載ってなかった。困るな、メトロ君。
まぁ、察するに養子を取ったキッドマンは、その時の契約書に従って、ちゃんと母親やってるぜ、と見せ付けている
といったところなのだろうが、でも誰との契約書かね。それにどうして養子をとったのかな。
今日の表現だ
Quiero Nicole Kidoman mi tambien hacer su hijo adoptado.
私もニコル・キッドマンに養子にして欲しい。と思った人はいるかな?
ふと目に止まった記事があった。写真つきだ。真中に大柄なおじさん、隣に同年輩のおばさん、おじさんを挟んで、その反対側に数人の若い女が写っている。
metro 12/04/2002これは訳しにくい文章である。実は従属節にしか動詞がない。主節は名詞句の羅列になっている。しかも文章はひとつ。
- Millonario por la 6/49 -Sorteos. No solo en Navidad la suerte hace millonarios por sorpresa: un jubilado del barrio de Gracia de
72 anyos muestra, junto a su mujer y a sus hijas, el boleto de lotto 6/49 afortunado con 2.550.515,11
euros en el sorteo celebrado el pasado dia 10 de abril, que le ha cambiado la vida.メトロ紙。2002年4月12日
「6/49で百万長者」当りくじ。百万長者になって驚く幸運はクリスマスだけではない。グラシア地区に住む72歳のご隠居はその
見本だ。妻と娘たちがいる彼は、さる4月10日に宝くじ6/49を買って255万515.11ユーロをあてるという
祝福を受けた。それは彼の人生を変えた。
この記者は文章がひどく下手なのに違いない。スペイン語を勉強し始めて2ヶ月にもならない私にこんなこと書かれて
いるとは当人は知らないだろうけど。というか私が厚かましすぎる?ところでこの当選金額だが、3億円弱だ。
72歳でこの金額を当てたら人生変わるだろうね。特に娘たちの喜びようはない。あんたたちが当てたわけじゃ
ないんだよって顔しているのはお母さん。
今日の表現だ
El pais materana, Catalunya. Este' eterno!
祖国カタルーニャよ永遠なれ勿論ここは私の祖国ではない。ただ、こういう文章を作ってみたくなっただけである。
弁解がましいが邪推する方もいるかもしれないので、あえて説明しておく。
UBがmetroに記事を載せている。4月4日付けなのでK氏滞在中のことだ。長い記事であるが、紹介しよう。内容も私好みだ(と思う。タイトルから察するに)。ただ、問題がひとつある。カタルーニャ語の記事なのだ。
metro 04/04/2002さて、今日は土曜日。数日前から某J国みたいだった雨模様も、今日はカラリと晴れ上がり、懐かしき
- El Gernika de Picasso torna al Pavello de la Republica -La seu del Centre d'Estudis Internacionals de la UB(CEHI) es un edifici identic al pavello
que el govern republica va encarregar a Josep Lluis Sert per a l'Exposicio Internacional
de Paris del 1937, en el qual es podia veure aleshores el famos Gernika de Picaso. Gracies
a la iniciative del centre i el suport del Grupo Zeta, s'hi ha instal・lat una copia del quadre
en el mateix lloc que va ocupar originariament: una de les parets del pati. Per realitzar la
reproduccio fotografica, el CEHI ha hagut d'obtenir els permisos pertinents dels hereus de
Picasso. El centre d'Art Reina Sofia ha subministrat sis diapositives que reproduexien diverses
seccions del quadre, i que en el seu conjunt han permes obtenir una imatge identica a l'original
respectant les mides de l'obra (7,82m.x3,51m.)
El Pavello de la republica (Av. Vidal i Barraquer, s/n) va ser construit en el seu moment
amb una gran limitacio de materials donades les circumstancies historiques i va suposar una
important fita arquitectonica. A mes del Gernika s'hi van exhibir obres d'altres artistes com
Joan Miro, Alexandre Calder, Alberto Sanchez i Juli Gonzales.
El CEHI es un centre de recerca fundat per Jaume Vincens Vives el 1949. Entre els objectius
actunals del centre hi ha aprofundir, amb el suport dels seus importants fons documentals, en la
historia mes recent de Catalunya (Guera Civil, franquisme i transicio a la democracia); col・laborar
amb institucions publiques i privades per respondre a la demanda de determinats productes
culturals; i desenvolupar la seva dimensio internacional per exemple amb activitats en temes
com la immigracio magribina o la historia dels paisos arabs mediterranis.メトロ紙。2002年4月4日
「ピカソのゲルニカが共和国のパビリオンに帰ってくる」バルセロナ大学の国際研究センター(CEHI)本部は1937年のパリ万博のためにJosep Lluis Sertに
共和国政府が注文したパビリオンであり、そこではかの有名なピカソのゲルニカが展示されていた。
センターのイニシアチブとグループ・ゼータの支援のおかげで、もともと原画があった同じ場所、
それは中庭の壁だが、そこには模写が置かれていた。写真による復元を実現するために、CEHIは
ピカソの相続人から該当する許可を得なければならなかった。王立ソフィア芸術センターはゲルニカの
様々な部分を収め、同時に作品の大きさ(7.82mX3.51m)を考慮に入れた原画固有のイメージを得る
ことができるような6枚のスライドを与えた。
共和国のパビリオン(Vidal i Barraquer大通り)は、歴史的な状況から材料に関する大きな
制限がある今建設されることになっていて、重要な建築的な目標を想定している。ゲルニカの
ほかに、ジョアン・ミロ、アレクサンドレ・カルデル、アルベルト・サンチェス、ジュリ・ゴンザレスら
他の芸術家の作品も展示されることになっている。
CEHIは1949年にJaume Vincens Vivesによって設立された研究センターである。同センターの実際の
研究として行われているものは、重要な基礎的な文書にもとづいたカタルーニャの近代史の研究、
文化的生産物を決定せよと言う要求にこたえるための公的私的各種機関との共同研究、たとえば
モロッコなどの地中海アラブ諸国からの移民の歴史のようなテーマにおける活動とともに国際的な
影響力を拡大することなどである。(翻訳してからわかったけど、大して面白くなかった。ぶーぶー)
カタルーニャ晴れ(という言葉はいま捏造した)が戻ってきた。先日から美術館に行こうと思っていたので
実行に移す。場所は(1)MACBA(Museu d'Art Contemporani de Barcelona:バルセロナ現代美術館)と
(2)CCCB(Centre de Cultura Contemporania de Barcelona:バルセロナ現代文化センター)だ。
この二つは旧市街のシネス地区に並んである。大学とレストランpolloricoの中間ぐらいのところだ。
なぜここを選んだかというと、先月、国立カタルーニャ美術館に行った時にArticketなるセット券を買ったのだ。
この券一枚でミロ美術館と今日の2つ、さらに他に2つ(カサ・ミラ、アントニ・タピエス美術館)を訪問できて、
15ユーロというお徳用の切符なのである。ちなみに別々に回ると倍以上かかるらしい。
さて、このMACBAとCCCBだが、旧市街の古い建物を壊して建てたという、すごく斬新なデザインである。
しかし、不思議なことに、その斬新な建築物が周囲の汚い古い建物と違和感なく存在しているのである。
また、通りを挟んで隣の敷地も工事中で、すでに広い範囲にわたって建物が壊されていた。
一体何ができるのだろう。楽しみだ。展示を紹介しよう。
(1)MACBAでは常設展と特別展があり、正直に言うと、殆んど分からなかった。
常設展では、宇宙のなんちゃらと題されたオブジェがあったが、これはすぐに、あーなるほどね、と思った。
黒い鉄の板がほぼ直角をなして溶接されて繋がっていき、ぐるっと巡って元の板に繋がるのである。
一番下の板がヨーロッパで隣に繋がっているのがアラブ。中国やら日本やアメリカを経由して元に戻ってくる
のだ。そうに違いない。この人はきっと
「だって俺が住んでるうちの床は平らだぜ、どこまで行っても平らだけど、アラブ世界はこう曲がってるんだ」
と主張したいんだ。ちょうど反対側が日本。うん、そうに違いない。ここの展示物は、というか、この美術館は
全体が誰かの作品のような印象を受ける。たとえば壁に直接書かれた作品があったり、美術館と作品の境界が
はっきりしない。いや、なんだか、そのうち、自分自身も作品の一部のような気がしてきた。
特別展では、やはり正体不明のオブジェが並んでいるのだが、中途半端に仕切られた部屋のような
大きな箱のようなもののなかに、ビデオプロジェクターがあって、何かを流していたりして、どうしても
覗き込みたくなってくるのだが、そんな仕草を見られているような感じがする。実験されているのではないかと。
なにが作品で誰が見物人だか。芸術を創作するという概念と鑑賞するという概念そのものに対する挑戦のようだ。
なんで、そんなことを考えたかと言うと、
「現代美術ってのはよくわからん、自分の独り善がりな感性を押し付けられても、それは露悪趣味でしかない
もっと客観性のある主題があれば共感も生むのであるが、それをあからさまに否定するこの態度はけしからん
でも、待てよ、ただ単に美しい図形とか、ただ単に美しい色ってあるよな、美しい旋律もある。あれには
主題なんかなかった。一体どんな図形が主題もなく共感を呼ぶのか、という問いは成立するなぁ、、、」
というわけである。そしたらこんな絵を書いてみましたけど、みんなどう思う?なんて言葉で問い掛けるよりも
どんな反応をするか、そっと覗いていた方が確実じゃないかと。どうかな。
(2)MACBAの後、昼食をとって、CCCBへ。
まず特別展の"TIRANA"。これは誰かの作品と言うよりも、ドキュメンタリーですね。今日初めて知ったのだけど
TIRANAとはアルバニアの首都。近年はコソボ紛争で知られたこの国は第2次大戦後80年代まで共産政権の
もとで鎖国をしていたそうだ。http://www.mvision-italy.com/report/albania/alba2000/alba1.htm参照のこと。
その記録ですね。最高指導者(Enver Hoxha)の前でパレードをしたり、のちに共産主義の崩壊とともに最高
指導者の像が引き倒されたり、という映像が流されていた。他の共産圏と異なるのは、膨大な数のトーチカが
建造されたこと。これは鎖国をするために時の指導者が命じたものだが、主な街道筋に両側あるいは片側に
数10メートルおきに兵士が3人入れるトーチカを建設されたのである。これが今は廃棄するにも金がないから、
ずうっと残っていて、農家の納屋なったり、ホテルに改造(!)されたりしているんだそうだ。
次にFesという展示だが、これはモロッコ北部の古都フェズの風景を追ったビデオの上映である。Fesがモロッコの
古都であることは今回初めて知った、それも、SJに帰ってネットで調べてからだ。従って見ている間はどこの何と
言う場所なのかさっぱりわからなかった。ただ、写っているのは、石造り(?)でタイル張りの街の中で、もくもくと
良く働くイスラム系の人たちばかりで、その熱心さにただ感心するばかりであった。あるビデオの中にスペイン語で
インタビューに答える男の子が出てくる。スペイン語の字幕が出てくるので、大体意味がわかった。スペイン語は
聞き取りやすいと数日前に書いたばかりだが、やはり、訛りがあったり、流暢に話されたりすると、ついていけない。
その子は観光客を見かけるとガイドを申し出ることにしているらしい。それで収入を得ているのだ。7ヶ国語を話す
といっていた。日本語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語、アラビア語、スペイン語だ。観光客もここに住む人も
みんな好い人だ、と、生き生きと話す姿が印象的であった。他の現地人も話していたが、日本人が多いらしい。
実際、幾つかのビデオには日本人観光客らしき団体が写っていた。この古都はユネスコの世界遺産に指定されて
いるのである。観光以外の彼らの仕事は製造業だ。まず皮革染色加工、打ち出しや溶接の金属加工でナベや
食器の製造、靴や絨毯の製造などのいわゆるマニュファクチュアだ。貧しい暮らしなのだと思う。しかし「物質的には」
と修飾語をつける必要がありそうだ。汚くても洗練されていなくても、活気がある。みんな生きている。
さて、今日の表現だ。
El ninyo ha dicho que viva en el barrio de Andaluz.
その少年はアンダルース地区に住んでいると言った。
もう一つ先週のMetroから記事を紹介する。ただし、これもまたカタルーニャ語だ。Metro 02/04/2002きょうは、洗濯してゴロゴロしていただけだったな。
- Renfe apunta a una errada humana -
// L'infonme sobre les causes excates del xoc de trens trigara 15 dies//FOTO:Dues grues desmunten els vagons de l'Euromed sinistrat dissabate.
TORREDEMBARRA. Renfe dontinua investigant les causes del xoc la teral entre un tren Euromed
i un Catalunya Expres dissabte passat a Torredembarra. Pero fins d'aqui a uns 15 dies no es podra saber
exactament que va causar l'accident, on van morir dues persones i 142 en van resultar ferides, 35 de
les quals continuen ingressades a l'hospital. Tot i aixo, s'especula amb la possibilitat que uhn error
humana provoques el sinistre.
El president de Renfe, Miguel Corsini, va afirmar que tots els sistemes electronics de l'estacio de
Torredembarra funcionaven "aparentment be". El Catalunya Expres estava una via auxiliar i va envair
la via principal per on circulava l'Euromedo, que cobreix el trajecte Alacant-Barcelona.
Els treballs pernetejar l'estacio de Torredembarra ja han permes retirar set vagons i el cap tractor
de l'Euromed, mentre s'han localizat les caixes negres.
Els funerals per les dues victimes mortals de l'accident, Silvia Gonzalez Tena, 36 anys, i Maria Gloria
Guarro Juan, de 52, se celebarara avui a Barcelona i a l'Hospitalet de Llobregat.メトロ紙2002年4月2日
「スペイン国鉄は人災を示唆」// 列車事故の正確な原因に関する情報は15日後 //
写真:2台のクレーンが土曜日事故に会ったエウロメッドの車両を解体している
トレデンバラ。スペイン国鉄は先週の土曜日にトレデンバラで起きたエウロメッドとカタルーニャ急行の
側面衝突事故の原因を調査中である。しかし、これまでのところ、今後15日間は、何がこの事故を
引き起こしたのか正確に知ることは出来ないだろう。この事故では二人の死者と142人の負傷者を出し、
35人が入院中のままだ。人間の過失がこの事故を招いた可能性が危惧されている。
スペイン国鉄のミゲル・コルシーニ総裁は、トレデンバラ駅の電子システムは全て「明らかに正常だ」と
述べた。事故のカタルーニャ急行は予備軌道にあったが、アリカンテ-バルセロナ間を往復するエウロメッド
が運転する主軌道にはみ出してしまった。
トレデンバラ駅の清掃作業はすでに、なぞを残したままエウロメッドの車両と牽引車を撤去する
許可を得ている。
この事故による二人の死者のための葬儀が、本日バルセロナとロスピタレ・リョブレガにおいて、
シルビア・ゴンザレス・テナ(36)とマリア・グロリア・グアッロジュアン(52)によって執り行われた。
あとは、新聞記事のカタルーニャ語と戦っていたぐらい。カスティーリャ語については幾つか参考書も持ってるけど
カタルーニャ語に付いては辞書一冊なので、結構つらいね。もう、こんな無茶は止めよう。ただね、大学から
時々カタルーニャ語でお知らせが来るんだよね。手紙ね。で、この前、以前に受け取った手紙をよくよく
眺めてみたら、クリスマスパーティーのこともEU首脳会議で大学がお休みになることも数学祭りがあって
その日に記念講演があることも(聞きに行かなかった!)、みーんな書いてあったんだよね。ガッカリしたよ。
カタルーニャ州が定めたことだと思うけど、大学の公文書は全部カタルーニャ語なんだな。
今日の表現だ。カタルーニャ語による簡単な挨拶を紹介する。
Bon dia/Bona tarda/Moltes Gracies/Sisplau/Adeu/Fins dema/Perdoni
今日は英語で対訳をつけよう
Good morning/Good afternoon/Thank you very much/Please/Good bye/See you tomorrow/Excuse meカスティーリャ語ならこうなる
Buenas dias/Buenas tardes/Muchas Gracias/Por favor/Adios/Hasta manyana/Perdon比べてみるとカタルーニャ語が一番短いわけか。一応日本語もつける。
おはよう/こんにちわ/どうもありがとう/おねがい/さようなら/またあした/ごめん