前の日に戻る
7月8日(月)(57)
夕べ、はじめて闘牛を見た。といっても、生ではない。生中継だ。迫力がある。おそらく、生とは違った迫力だろう。
スポーツの中継と同じように、見所をプレイバックしてくれるし、クローズアップもしてくれる。
まさしく、スポーツなのであろう、あるいは格闘技と言うべきか。相撲観戦に似たような興奮をおぼえる。
一方、見方を変えると残酷なゲームである。実際、そういう意見はあるらしい。直接聞いたことはないが。
しかし、これが人間が動物を殺す(食べる)ということの真実なのであろう。
さて、久しぶりに仕事の近況をお伝えしよう。
4月初めに、論文掲載拒否になってから、徹底的に書き直しを進めてきたが、今日午前、
目出度く脱稿した。一応、ちょっと寝かせてから、若干の修正をすることになろうが、基本的な論点は整った。
昼食を挟んで、しばらく休憩して、3月まで進めてきたことを再開することにした。
さて、3ヶ月もギャップがあると、ロードするのに随分時間がかかる。
で、ようやくロードできたが、こんどはエンジンがかからない。じっくり取り組みますか。
7月9日(火)(56)
最近のSJは住み午後地が悪くなった。いま住んでいる人たちは、旅行者ばかりで、
英語で話しているのを良く見かけたりするから、きっとどこぞの英語国民が多いのだろうが、
挨拶しても無視するし、やな感じ。前にいたスペイン人たちが愛想が良すぎた所為で、こう感じるのかな。
渡航してから今日までとりあえず発狂せずに済んだのは(独り言はだいぶ増えたけど)
渡航先がスペインであったということが大きかったように思う。カタルーニャ人はスペイン人と違って
やや内気とされているけど、日本人から見れば十分陽気で、例えば、だれでも笑顔で挨拶をする。
夏になって、街に観光客が溢れてくると、そんな雰囲気も少し違ってくるのだ。やや、ぎこちなくなっている。
それを見て初めて今までの暖かさが分かったような気がした。かつて某K高専にアルゼンチンから留学生が
来たが卒業せずに帰国した。その理由はホームシックということであったが、ラテンアメリカから日本に来れば、
なるほどホームシックにかかっても仕方ない、と改めて納得させられた。ラテンはガサツだ、でも暖かい。最近の感想。
7月10日(水)(55)
今日は晴れたり曇ったりのつまらない天気だが、おかげで随分と涼しい。
さて、今夜はMAiAのパーティーがある。パーティーと言っても非公式で、みんなで軽く飲んで、
つまみは持ち寄ってという気楽なスタイルらしい。強制ではないが、私にも何か作れないか?
という打診があった。ふだん控えめで大人しくて無口な私も、こういうときには、俄然もえてくる。
といって、いきなり寿司を作っても、生魚がダメな人もいるので、デザートに甘んじることにした。
学生のQuimさんちで台所を借りて、白玉ぜんざいを作ることにした。以前、Josepさんちの
寿司パーティ(もとい、茶会だ)の準備で日本食品店に行ったとき、白玉粉と茹で小豆の
缶詰を見たことがあったので、それを思い出したのである。ただ、30人も集まる、と言うことなので、
分量がわからない。が、分からないなりに、夕べ材料は買ってきた。準備は夕方から、パーティは
夜9時から。たぶん、まだ明るい。場所はMAiAの離れの前庭、
つまり私のオフィスの頭上天頂角45°の方向だ。で、結果は明日、報告しよう。
7月11日(木)(54)
夏仕様で、白玉ぜんざいを冷たくして提供した。好評であった。
一緒に作ったQuimさんによって、白玉ぜんざいのスペイン語訳が誕生した。
Pasta de Arroz con salsa duluce de judia roja(お米のパスタ、赤豆の甘ソース添え)
である。この、スペインにはないけど、スペイン的に単純な味覚がスペイン人に受けないはずがないと
読んでいたが、それが当った。そして、ある種の違和感もあったようだ。豆を甘く煮込んで食べると言うことが
不可思議であったらしいし、みんな口を揃えて"diferente"の大合唱だった。つまり、エキゾチック、ということかな。
ところで、終わってから困ったことがある。茹で小豆を買いすぎたのである。小さいと思った(230g)ので8缶買った。
そして4缶あまったのである。3缶はQuimさんにお願いしてもらって頂いた。残る1缶どうする。
ちなみに、出席者25名に白玉粉300gで、ひとり3粒ずつという配分になって、粉の方はちょうどよかった。
そういえば、パーティーの方だが、食事は生ハム、チーズ、サラミ、パン・コン・トマテといった簡単なものに、乾き物系のつまみ、
サラダ(米とかパスタとかの)。デザートは白玉ぜんざい、チョコレートケーキ、フルーツ、etc。大変シンプルだ。
飲み物は、アペリティフにビール、食事には赤ワイン、デザートと一緒にカバ。ははぁーん、こういう飲み方をするのね、と
感心した次第である。
7月12日(金)(53)
昨日の話の続きだが、「それはなんて言うの」と聞かれるから「ぜんざいだよ」と答えると「せんさい」と帰ってくる。
最近、気が付いたのだが、スペイン人はサ行の清音濁音の区別が苦手のようだ。
だから「『ぜんざい』と『前菜』と『潜在』と『繊細』は全部意味が違う」
なんて説明すると「???」とちんぷんかんぷんのようである。それに良く考えたら、
せんざい:潜在、洗剤、千載、線材、前栽
せんさい:繊細、先妻、戦災、千歳、戦債
なんて日本人でも混乱するくらいいろいろ意味がある。改めて思う、日本語は書き言葉。
7月13日(土)(52)
昼まで寝てしまった。ぼんやりな一日。
ところで、今日SJの受付で異国の1ユーロ玉3種を手に入れた。
ユーロ玉は、国ごとに裏のデザインが異なるのである。なんとなく、うれしい。
7月14日(日)(51)
茹で小豆の缶詰の嫁入り先が決まった。Montseさんちだ。なんでも、白玉ぜんざいが
たいそう気に入ったそうで、お母さんに作ってあげるのだと、張り切っていた。
日本食材料は高い(日本で買うのに比べて平均3倍)し、私も缶詰の処理に困っていたので
一石二鳥だ。やれやれ。よかったよかった。
その一方で、Quimさんに3缶も押し付けちゃったのが改めて申し訳なくなってきた。
次の日へ進む