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8月19日(月)(15)
朝から、UAB(ウーアーベー)に出かけた。UABとはバルセロナ自治大学のこと。

目的は文献調査である。この前 書いた課題に関する先行研究の調査である。

UABは郊外にある。FGC というカタルーニャ州が運営する鉄道で3〜40分といった

ところだろうか。ここには5年前にも来たことがある。そのときは研究会だった。駅を

降りるとすぐにキャンパスである。東京の郊外にある私立大学のキャンパスなどを

連想してもらったらよろしい。緩やかな丘陵地帯に大学の建物が並んでいる。

この前みたい に行ったけど目当ての本がなかった、ということにならないように事前調査は

していたはずだが、図書館の位置までは調査不足だった。とはいえ、少し迷ったものの、

目的の図書館に到着。そして、目的の専門誌類は、関係者以外出入禁止の部屋に

あった(つまり、勝手に忍び込んで見つけたということ)。いや、あるある、芋づる式に

色々な文献が見つかってきた。そして、予想通り、分岐や縮退に関する論文ばかりであった。

うひひ。


さて、夜のことである。SJにて。

先々週証明しそこなった命題を、いちばん簡単なケースだが、証明に成功した。

3回確認した。

間違いない。

光明が差してきた。漸く、論文全体の骨子が固まった。


8月20日(火)(14)
大学の池には金魚が住んでいる。赤い金魚たち。その池にはすの花が咲いた。

朝、花弁を開き、夕方閉じる。それを繰り返している乳白色の花びら。

庭には猫が住んでいる。そばを通りかかるとじっと睨む。黒い猫とぶちの猫。

黒猫は鳥を狙っている。庭に飛来するドバトの狩をする。捕獲したところを

見たことはない。いつも失敗ばかりだ。このまえ仔猫が生まれた。黒とぶち。

誰かが餌をやっている。アルミホイルに盛られたキャットフードを無心に貪っている。

傍を通りかかると、上から下までなめまわすように睨む。ベンチの中央にゴロンと

寝そべっている。ここはヤツの縄張りなのだな。納得。


8月21日(水)(13)
ときどき、コーヒーを飲みに出かけるのだが、けさは、久しぶりSilviaにあった。

Silviaはスペイン語の先生である。以前、集中講座を受けたときにお世話に

なった先生だ。夏休みはスペイン語の研修に来ている人が多いので忙しくて、

スペイン人らしからぬ生活をしているらしい。日本人より働いているよ、と言ってた。


8月22日(木)(12)
疲れたな。どこか遊びに行きたいぞよ。そういえば、スペイン版スイスとも言うべき

ところを発見。バルセロナから電車とアプト式列車を乗り継いで3時間、ヌリア谷である。


8月23日(金)(11)
今朝のことだ。出勤してくると、MAiAの建物の前で男が猫たちと戯れているのを見た。

餌をやっているのだ。 おぉ、あんただったのか、犯人は。缶詰の中身を新聞紙の上に

放り出すと、子猫たちがわっと群がった。さらに男が別の箱を手に取りながら、黒猫の

大きいほうに「ベンジャミン」と呼びかけていた。おぉ、お前はベンジャミンか。それは知らなかった。

なんとなくほのぼのとした気分にさせられた。


8月24日(土)(10)
出勤はしてみたものの、夕方から雨脚が強くなってきたのと遠くから雷鳴が響いてきたのとで、

早めに引き上げることにした。最近は夜の食事はSJの地階のバルで済ませる。おじさんに

「あと10日なんだよね」とこぼしたら、「そうか、でも日本もそれなりにいいだろ、故郷なんだし、

家族もいるし。また遊びに来ればいいさ、それが人生だよ」なんて、諭されてしまった。なんか

いい味出してるな、おじさん。


8月25日(日)(9)
雨はやんだ。曇っているが、まずまずの天気だ。洗濯を済ませて、出勤。してみると、

サーバー群が死んでいる。夕べの雷雨で停電になったのだろう。配電盤を見ると

ブレーカーが落ちている。元に戻すと、サーバー復活だ。なんか、電力主事な私。


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