イタイプ・ダム

(イタイプのマーク:パラグアイ、ブラジル両国の国旗の色から作られている。)


世界一のダム、壮大なコンクリートの塊、パラグアイとブラジルの電力供給を支えるイタイプ・ダム、パラグアイとブラジルの国境に在るこのダムは滝と並ぶ観光スポットです。滝だけではもったいない、是非このダムも見に行きましょう。バス、映画付きの観光ツアーは何と無料です。


イタイプ・ダムは、イグアス川との合流地点から約20キロ、エステ市とフォス・ド・イグアス市を結ぶ「友好の橋」から14キロ、大河ラプラタ河の本流であるパラナ河を溯った地点にある、世界一の発電量を誇る発電用のダムです。中国で計画されている巨大ダムが完成するまで世界一でしょう。近年、ブラジルでは電力需要が逼迫しており、ブラジル側の必要性からここに巨大ダムを建設したのです。パラナ川は、遠くサンパウロ付近から流れて来て、河口にはアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスがあります。ダムはパラグアイ、ブラジルの国境に位置しており、ダムは両国の共同管理下にあります。ここで発電した電力は両国で均等に分けられる事になっているのですが、人口の少ないパラグアイではこのパラグアイ分の数パーセントでパラグアイ全需要を満たす事が出来、余剰の電力はブラジルに「輸出」しています。国家財政にとってはこれはかなり大きな比重を占めています。

(写真:観光ツアー入り口:ブラジル)

 観光をするには両国で構成されている共同企業体が行っている観光ツアーを利用します。国境にありますので、パスポートを持って行きます。観光ツアーはパラグアイ、ブラジル両国にあります、このツアー開始は時間が決まっていますので事前にチェックが必要です。ツアーに入ると、まずパスポートを預け、記録映画を見ます。これで建設途中の状況、ダムの全貌が理解出来ます。これが終わると専用バスに乗り込みダムの見学に出発します。発電タービンを覗き、堤防の上を走り、全景を見学します。大河を塞き止めたダムですのでスケールの大きさには驚きます。

(写真:パラナ川 下流方向 ダムの上からの眺め)

(写真:ダム、タービンが見える)

(写真:管理棟)

写真で管理棟が写っていますが、通常の6階建ての建物です。ダムのスケールが多少は理解していただけると思います。


(イタイプ・ダムの概要)

世界一の発電量を誇る「イタイプ・ダム」の概要は以下の通りです。

 ダムの高さ  :196メートル
最大落差   : 95メートル(人造湖と下流の川との水位差120メートル)
      :1400メートル(堤防の全長 約 8キロ)
総発電量    :1,260万キロワット/hr(タービン数 18機X70万)(世界一)
*2機の増設が予定されており、完成すると1,400万キロワット/hr
コンクリート使用量:1,200万立方メートル
鋼材使用量       :300万トン
*人口40万都市の規模
着工             :1975年10月 6日
完工             :1991年 5月 6日 (約16年間)
最大労務者数     :48,000人(現在は4,500人)
人造湖           :7キロX200キロ (約1,400キロ平方メートル:琵琶湖の2倍)
貯水量           :290億立方メートル(日本最大の人造湖である奥只見湖:5億立方メートル)

実際見に来て下さい。この大きさは見なければ理解出来ません。


世界の発電用ダム(単位 万キロワット/hr)

大きな発電用のダムは南米に集中しています。有名なアフリカの「アスワン・ハイ・ダム」は「イタイプ・ダム」の約6分の1の規模です。パラナ河にはこのイタイプ以外にも「ヤシレタ・ダム」という大きなダムが下流にあります。いかにこの「イタイプ・ダム」が大規模なものか想像がつくと思います。

1・イタイプ(パラグアイ・ブラジル:1,260)
2・グリ(ヴェネズエラ:1,000)
3・グランド・クーリエ(米国:970)
4・クラスノヤルスキー(ロシア:610)
5・チャーチル・フォール(カナダ:520)
6・パウロ・アルフォンソ(ブラジル:450)
7・ヤシレタ(パラグアイ・アルゼンチン:400)
8・イーリャ・ソルテイラ(ブラジル:320)
9・アスワン・ハイ(エジプト:210)



(写真:イタイプ・ダムの全景)

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