
パラグアイ・ブラジル国境付近
フォス・ド・イグアス(ブラジル側)から毎朝多くの人がパラグアイに向かいます。朝早くから大型バス、トラックなど橋に向かう道路には長蛇の列が出来ます。その他に多くの人が徒歩でエステ市に向かいます。徒歩の人を見ていると袋を持っている人と手ぶらの人が居ます。手ぶらの人は通勤の人です。エステ市のお店に勤務するブラジル人達です。また袋を手にしているのはサコレロと呼ばれる担ぎ屋さんです。空の袋を持ってエステ市に入りブラジルで売る商品を仕入れに行くのです。
なお、徒歩で行く場合にはほとんどの場合チェック無しで入国する事が出来ます。また自動車での場合にもチェックされる事は少ないようです。旅行者の場合、注意しなくてはならないのはここできちんと出入国をしなければならないという事です。ここから出入りし他の場所で出る時に大きなトラブルとなる可能性があります。出入国の係員を探して印を押してもらいましょう。

(写真)袋を背負い、いざパラグアイへ、国境に向かうサコレロ達
時代により仕入れをする商品に変化があり、1,990年当時には一番取り扱われていたのが雑貨・酒類だったように思います。その後電化製品が増え、煙草が扱われ、コンピュータ、ソフト(海賊版が多かった)となって現在に至っています。しかしながらこれらの商品に関してもブラジルでコンピュータの値段がかなり下がって来ているので、取り扱いの量は減って来ているようで、これに代わる商品が出て来ないと今後のエステ市に暗雲が漂うことになります。このような状況の中でもそれなりに新しい流れもあり、日本で流行しているような100円ショップがブラジルで流行しており(1.99レアル・ショップ)、その商品を買いに来るサコレロが増えているという話です。エステ市側にこのようなサコレロの為の専門店があるようで、何と朝3時頃にパラグアイ側に入り、商品を仕入れて午前10時にはブラジルに向かうそうです。その為にエステ側の両替商は大体午前6時には営業を開始するという話です。
パラグアイ-ブラジル国境には大河ラ・プラタ河の主流であるパラナ河が流れており、国境には「友情の橋」が架けられています。ブラジル側から橋に近づきますとビル群が見えて来ます、これがエステ市です。ブラジル側のフォス・ド・イグアス市はイグアスの滝を有する観光都市でこの友情の橋からは多少離れているのですが、国境貿易が中心のエステ市の場合には橋を取り囲むようにして街があります。1,990年に移住して来た当時にはエステ市にはほとんど高層ビルは無く、橋から見てもブラジル側と比較して見劣りする印象がありましたが、現在はびっしりとビルが立ち並び高層都市という感じになっています。この数年の変貌には驚く限りです。

(写真)ブラジル側からパラグアイ側・エステ市を臨む。正面のビル街はエステ市内
パラグアイ側からブラジル・フォス・ド・イグアス市を臨むと橋からかなり離れている場所にビルが立ち並んでいるのが判ります。そのまた向こうに世界的に有名なイグアスの滝があります。

(写真)パラグアイ側からブラジル側を臨む
午後になりますと今度はパラグアイ側で橋まで長蛇の列となります。買物客が一斉に帰る訳です。地元の人の話では最近はそれでもかなり列が短くなったという事です。ブラジルの不況、通貨・レアルの切り下げ、ブラジルで電化製品・コンピュータ製品が安く手に入るようになった事、以前より商品の持ち込みにブラジル政府が厳しい姿勢で臨んでいる事などが原因のようです。この為、エステ側では折角出来た建物にテナントが入らないという事例が続出しており、ビルの建設に建設に関しても途中でストップしているものを散見します。この10年、急成長を続けて来たエステ市には大きな試練の時代が到来したようです。

(写真)パラグアイ側から列を為し、ブラジルに向かう買い物ツアー・バス
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