| 『冬のある晴れた日の色』 今日も空から風が落ちてきた 名も知らぬ花が押されて揺れた 空はいつか見たことのある色をたたえてた 空はいつか見たことのある顔で笑ってた 暖かい日射し 凍える風 それぞれが交互に身に滲む冬の晴れ 静かな午後だった 信じられない程音がなかった 少しだけ独りの気分が増大して 少しだけ誰かに会いたくなった 昨日まで風邪をひいていた 今朝になってけろりと治った 寝ていた時の天井を思い出して あの空の上には生身でいこうとそして思った 体で感じてみたいと思った こことは違う空気の温度 見たことのない景色を見たいと思った 見たことのない世界を見たいと願った |
| 時がいやにゆっくりだった 考えていた間時間が過ぎていなかった キライじゃない感覚だと思った 悪くない気持ちだと感じていた |
| 空は変わらない ぼくは変わっていく どちらも悪いことじゃない いつか満足するまで歩こう そしてまた歩き出す 歩いてゆく 時の中を 空の下を 見たことのないものを見るために またいつか見るだろう 今日の空の色を胸に抱いて |