新聞社へ行く理由
私はあることをきっかけに新聞社へ行くようになった。 新聞の取材をされることはあったが自分から行くことなんてなかった。 鹿児島で新聞に載ったときのことだ。 交差点で信号待ちをしてると一人のご婦人が声をかけてきた。 新聞の記事を見ていたようで、偶然私を見かけ追いかけてきたのだという。 込み入った話だが、その方には白血病のお子さんがいるらしく、 できれば、病院まで励ましに来てほしいという。 断わる理由など一つもない。 こんな私が役に立つならと思い、病院へ行った。 免疫系なので病室に入る前に念入りに手を洗い、病室へ入った。 そこには色白の青年がベットに横たわっていた。 見慣れる色の白さ...。以前の私と同じ...。 ただ違うのはその子には音楽というやりたいことがあるということ。 それだけで前向きに生きられる。それは大きな違いだ。 話べたではあるが、私は私なりに一生懸命話しをしたつもりだ。 それが伝わったかどうかは別として...。 それから一緒に写真を撮り、握手をした。 だがその手は私の手を力なく握っただけだった。 私は少し悲しかった。私は本当に彼を励ますことができたのだろうか? 答えは出るはずもないと知りつつ、そんなことを考えた。 そしてもう一つ考えた。 この出会いを大切にしよう。 私の姿を見て、何かしら励まされる人がいるなら 新聞に自分を売り込みに行くのも悪くないんじゃないかって。 それからである、私が新聞に売り込みに行くようになったのは。 まぁ、載るか載らないかは別としてですが...。 最後までつたない文章を読んでくださってありがとうございます。 これを読んで思うところがあるなら、他の人ことを考えてみてください。 献血、骨髄バンク、臓器移植などについて考えてください。 自分にできることを考えてみてください。 自分が笑うのもいいものですが、他の人の笑顔もいいものですよ...。 |