6月13日(木曜日)
朝の講義がなくなったから、ゆっくり起きる。
昼の講義の後には、街に行ってバイクの試し乗りに行く事になってて、講義が終わるとさっそくバスで町に出発。
昨日の夜は本当に焦った。財布がいつもあるはずの所にない!
クレジット・カード、バンク・カード、免許、大事なもんが全部入ってるのに・・・・。
普通の人ならクレジット・カードの事を心配するだろうけど
「これじゃバイク乗れないじゃないかよ〜!!!!」
と、顔から血の気が引いていった。
その日は友達と街に昼飯を食いに行って、帰りにゲームセンターで少しあそんできていた。
財布が無いことに気づいたのは午後11時、街から帰ってきたのは4時。
もう9時間も経ってしまってる。
「まさかゲームセンターに・・・・」
ゲームセンターに置いてきたんなら、もう財布が買えってくる事はないだろう。
さらに頭から血の気が引いていって、バタリと床に崩れ去った。
ヴィンセントに頼んで、夜中にもかかわらず、街まで連れ照ってもらい、まだ店が開いてるか調べに行った。でも、全部閉まってた。
少し気持ちを落ち着けてから、クレジットー・カードの事で親に電話して使えなくする。
「あんたいったい何してるのよ〜全くゥ〜(怒)」
予想して通りの痛い言葉が受話器から耳に突き刺さってきた。
もう1度、今日やった事を思い出す。
「街に行って、銀行、飯屋、ゲームセンター・・・、バスに乗って戻ってきて、1階にあるビリヤード・・・ん、ビリヤード??・・・あァ!!!!」
急いで1階に猛スピードで駆け下りる。
ビリヤード台の周りを探してみるけど見つからない・・・・。
「バ・バ・バイ・ク・・がァァ〜(泣)」
近くにあった椅子に倒れ込む。
今日まで頭の中で描いてた楽しいバイク・ライフが一瞬にして割れるガラスの如く崩れ去っていった。
「終わった・・・。」
と、うなだれながら部屋に向かう。
その時、目の前にあるピアノの上に黒い塊が乗っていた。
「・・・・・・・・・・?」
「もしかしてッ!!」
その塊に飛び付くようにして見てみると
「あーーーーーーーーったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
LEVI'Sと刺繍の入った、見なれた財布がそこにあった。
一通り中身をチェック。クレジット・カード、バンク・カード、免許。
全部入っていた。
「バイクぅ〜〜〜〜〜!!!」
と、さっきガラスの如く崩れ去った夢が、また元に戻っていった。
部屋に戻る時、興奮しすぎて、鍵のかかってるドアに思いきり突っ込んでしまった。
物凄く痛かったけど、それ以上に安堵感でいっぱいだ。
そんな壮絶な(?)昨夜を過ごして、今日、バイクに試乗。
この前、ホンダのバイクだと思っていたらヤマハだったらしい。
アクセルひねると、ドドドドと良い感じの音が体で感じられる。タンクに凹みがあるけど、まあ良いだろう。
10kmほど走って店に戻り、手続きをする。
明日にはすべて整うらしい。
久しぶりに良い気分で寮に戻る。