<文法−1.品詞分類>

(1)名称

A.自立語

 (a)活用する

ウ段音で終わる

いる、ある、書く、食べる、する、来る

動詞

イ段音で終わる

(〜くの形もある)

高い、低い、美しい、赤い、青い、痛い、暑い

イ形容詞

〜ダで終わる

(名詞の前は〜なの形)

きれいだ、元気だ、便利だ、シビアだ、真っ青だ

静かだ

ナ形容詞

 (b)活用しない

物の名前など

学校、生徒、鉛筆、指示詞、人称代名詞

名詞

数を表す

ひとつ、ふたつ、助数詞(本、冊)

数詞

動詞や形容詞の前にくる

(常に用言を修飾する)

いつも、とても、けっして

副詞

名詞を修飾する

この、どの、いわゆる、あらゆる

連体詞(指示詞ともいう)

文と文をつなぐ

が、しかし、けれど

接続詞

感情や応答を表す

あら、はい、おはよう

感動詞(間投詞)

B.付属語

 (a)活用する

動詞の後ろにつく

れる、られる、させる、だ、らしい

(活用しない特殊なタイプ:だろう、まい)

助動詞

 (b)活用しない

名詞の後ろに付けて、文の中での意味を表す

は、が、を、に、で、から、まで、しか

助詞

(2)動詞

 A.活用による分類 (a)いろいろな名称

1グループ

-Verb

五段活用

子音語幹動詞

強変化動詞

2グループ

RU-Verb

一段活用

母音語幹動詞

弱変化動詞

3グループ

イレギュラー

不規則動詞 サ変(する)カ変(来る)

 

 

 (b)特徴(語尾)と例

名称

辞書形

ない形

ます形

1グループ

U

ANAI

IMASU

読む、書く、話す、行く、なる、ある

2グループ

RU

NAI

MASU

食べる、見る、寝る、着る、開ける

3グループ

する、くる

しない、こない

します、きます

名詞+する

(c)規則動詞の例外

 マス形:おっしゃる、なさる、くださる ナイ形:ある テ形:行く、問う

 命令形:くれる、くださる、なさる

 B.活用形の名称

辞書形(基本形)

読む

yom-U

食べる

tabe-RU

ない形(否定形)

読まない

yom-ANAI

食べない

tabe-NAI

ます形(丁寧形)

読みます

yom-IMASU

食べます

tabe-MASU

命令形

読め

yom-E

食べろ

tabe-RO

ば形

読めば

yom-EBA

食べれば

tabe-REBA

意志形

読もう

yom-OU

食べよう

tabe-YOU

て形

読んで

yom-n-DE

食べて

tabe-TE

た形(過去形)

読んだ

yom-n-DA

食べた

tabe-TA

受身形

読まれる

yom-ARERU

食べられる

tabe-RARERU

使役形

読ませる

yom-ASERU

食べさせる

tabe-SASERU

 C.音便形の規則

語幹末

名称

n,m,b

撥音便

死ぬ→死んだ、読む→読んだ、飛ぶ→飛んだ

k,g

イ音便

引く→引いた、漕ぐ→漕いだ (※例外:行く→行った)

r,t,w

促音便

走る→走った、待つ→待った、買う→買った (※例外:問う→問うた)

s

 

音便変化なし

 D.下位分類

(a)自動詞/他動詞:対象格(〜を、〜になど)が必要/不要(※場所・方向は対称格ではない)

 

自動詞(シテイル)

他動詞(シテアル)

両方ある

止まる、溶ける、裂ける、切れる、煮える

止める、溶く、裂く、切る、煮る

自動詞のみ

走る、見る、着る

 

他動詞のみ

 

打つ

自他同形

開く、閉じる、終わる

開く、閉じる、終わる

(b)意志動詞/無意志動詞:人の意志に関係する/しない

※無意志動詞で人の意志に関わる活用(使役、勧誘、命令など)を使ってはいけない

※両方の性質を持つもの:人が来る/冬が来る

 (c)本動詞/補助動詞:基本的な意味で使う/補助的〜(てある、ていく、ておく、てくる、てみる)

  ()皿がある/皿があらってある

(3)イ形容詞、ナ形容詞

A.イ形容詞分類

属性形容詞

客観的な性質・状態・特徴 (例:青い、若い、大きい、甘い)

感情形容詞

主観的な感情・感覚 (例:うれしい、悲しい、痛い)

ほとんど「がる」を付けることができる。述語で言い切った場合の主体は一人称である

(例外:(属性)強がる、(感情)憎い、嫌い)(両方の属性を持つ:悪い)

 B.イ形容詞とナ形容詞の違い

 

イ形容詞

(きたない)

ナ形容詞

(きれいだ)

+名詞

そのまま

きたない物

だ→な

きれいな物

述語(文末)

そのまま

〜はきたない。

そのまま

〜はきれいだ。

否定形

い→くない

きたなくない

だ→ではない

きれいではない

過去形

い→かった

きたなかった

だ→だった(でした)

きれいだった

過去否定

い→くなかった

きたなくなかった

だ→ではなかった

きれいではなかった

 C.イ/ナ形容詞(両方の性質をもつ)

  あたたか(い/な)、こまか(い/な)、やわらか(い/な) ※3つの品詞「特別」(イ/ナ形+副詞)

(4)名詞

A.分類

 

特徴

普通名詞

一般的名称

山、川、学校、生徒

固有名詞

人名・地名など

山田、日本、京都

人称代名詞

人を指す

私、あなた、彼、彼女

指示代名詞

物や場所を指す

こ・そ・あ・ど(れ・()こ・の)

再帰代名詞

主語を指す

自分

形式名詞

品詞上は名詞と言えても助動詞のような使い方をするもの、主語にならない

もの、こと、わけ

B.形式名詞について・・・単独では使わない

()文末:〜ものだ(回想)、〜ことだ(忠告)<※特殊なニュアンスを出す>

  文中:<補足節>名詞句として、後ろの動詞の主語や目的格としてはたらく

〜ことを〜、〜のを〜、〜ているところを〜

<副詞節>時間、原因、様態を表す

〜ときに〜、〜ために〜、〜とおりに〜

 C.間違いやすい名詞とナ形容詞

元気だ

ナ形容詞

○とても元気だ

元気な人

病気だ

名詞+断定の「だ」(コピュラ)

×とても病気だ

病気の人

(5)接続詞

  A.文が切れる:接続詞(しかし、それから、そして)

 B.文の途中:接続助詞(ので、から、て、けど、と、ば、たら、なら) ※文末制限あり

(6)副詞 A.分類(山田孝雄の命名)

情態副詞

(状態)

ゆっくり、すぐに、うっかり、わざと、ザーザー、いちいち

主として動詞を修飾し、その動作がどのように行われているかという意味を限定する

語尾が「〜と、〜に」となるものが多く、畳語や擬声語・擬態語が多い

程度副詞

もっと早く、少し寒い、たいそう静か

状態性の意味を持つ語を修飾し、その動作や状態の程度を示す

基本的には形容詞・形容動詞と結びつく

陳述副詞

決して、たぶん、きっと、もし

否定・推量・仮定などの述語の陳述的な意味を補足・強調し明確にする

一定の意味・表現を表す文()末表現と呼応し、述語の陳述の仕方を修飾する

  B.オノマトペ(擬音語、擬声語、擬態語) (※副詞的ではあるが副詞とは違う)

   ※アクセントで名詞的と副詞的の違いがある

   ()ひ↑らひらのスカート(名詞的) ひ↓らひらと舞う(副詞的)

(7)助動詞:各品詞の後ろに付いて様々な意味を加える。

れる・られる

受身、可能、尊敬

ヴォイス

せる・させる

使役

ヴォイス

だ・です

断定、コピュラ

モダリティ(ムード)

たい

願望

モダリティ(ムード)

ようだ、そうだ、らしい、だろう、でしょう

伝聞、推量、比況

モダリティ(ムード)

過去、完了

テンス・アスペクト

(8)助詞

 A.格助詞:常に名詞に後続し、述語に対してどのような関係にあるかを表す(補足語)

(名詞+格助詞+動詞)「が、を、に、から、と、で、へ、まで、より」

が格

動きや状態の主体(主語)を表す

状態の対象を表す

※述語制限あり(可能表現、所有・必要の動詞、願望の形容詞)

会議が始まる、空が青い

りんごが好きだ

英語ができる、金がいる、水が飲みたい

を格

動作の対象を表す

移動の場所を表す

移動の起点を表す

授業を始めます

歩道を歩く

家を出る

に格

人や物の存在を表す

移動の着点を表す

原因を表す

事態の時を表す

変化結果を表す

所有者を表す

動作の相手・対象を表す

状態の対象を表す

移動動作の目的を表す

子供が公園にいる

京都に着いた

酒に酔った

日曜日に開催する

二十歳になる、刺身にする

私には妻も子もある

彼にあげた

結果に満足した

釣りに出かけた

から格

(大きくは起点、発端を表す)

移動の起点を表す

受け取りの動作の相手を表す

動作の主体や物の出所を表す

時の起点を表す

原料を表す

順序を表す

 

駅からタクシーに乗った

親から小遣いをもらった

あなたから伝えてください

7時から営業している

酒は米からできる

一番から歌います

と格

共同動作の相手を表す

比較を表す

太郎は花子と結婚した

※「といっしょに」は「二人でないとできないことには使えない」×太郎は花子といっしょに結婚した

で格

動作の主体を表す

出来事の場所を表す

原因を表す

道具・手段を表す

材料を表す

限度を表す

基準を表す

後は私たちでやります

式はホテルで行います

風で休んだ

鉛筆で書く

紙で作る

100人で締め切る

3個で千円

まで格

事態の終わる時を表す

移動の終わる場所を表す

3時まで宿題をする(※「までに」とは意味が違う)

東京まで電車行きます(※通過点を表すこともできる)

より格

比較の相手を表す

時の起点を表す

私は彼より背が高い

これより式を開始します

 B.提題助詞:主題を提示する働きをする、とりたて助詞に含まれるともいう「は、なら、て、たら」

 C.とりたて助詞(副助詞):同類の他の項との関連において、ある項を取り上げることを「とりたて」と呼ぶ。

含みの文において暗示していることを表す

  <補足語の位置>格助詞+とりたて助詞(※「が」「を」はとりたて助詞の前には置けない)

   例:先生ですら知らないことです  ここでしか買えない物です

  <述語の位置>

   例:話をしただけだ  すがすがしくさえあった

  ※とりたて助詞同士が接続する場合、意味の類似したもの同士であることが原則

   例:専門家でさえわからない  今はこれだけしか言えません

他項との対比

風は強いが雨は降ってない

他のものにも同じ事態が成立する場合

意外性を表す

やわらげの表現

太郎が泣き花子も泣き出した

猿も木から落ちる

秋も深まってきました

でも

意外性を表す

例示する

そんなこと子供でも知っている

お茶でも飲みませんか?

さえ

意外性を表す

条件表現「それだけで十分」の意味

予選に通ることさえ難しい

君さえいれば他に何もいらない

だけ

限定

私だけが知っている

ばかり

限定+話者の否定的感情を含む

母は妹ばかりかわいがる

しか

否定形の述語「〜ない」とのみ共起する

私は本物しか買わない

こそ

強調

今年こそ合格するぞ

など

(なんか、なんて)例示

否定を強調

こちらなどいかがでしょうか?

勉強する気など起きない

くらい

(ぐらい)最低限

1+1くらい知っている