<文法−5.複文の構造>

(1)連体修飾節

 A.連体修飾節の中の制限いろいろ

対比の「は」使えるが、主題の「は」は使えない

×[山田さんはおもしろいと言った]小説

[山田さんはおもしろいと言ったが田中さんはおもしろくないと言った]小説

終助詞は使えない

×[山田さんが書いたよ]

「です」は使えないが「ます・ました」は許容される場合がある

×[山田さんが書いたんです]

○?[山田さんが書きました]

様態の「そうだ」は使えるが、伝聞の「そうだ」は使えない

×[簡単に作れたそうな]料理

[簡単に作れそうな]料理

※原則として連体修飾節の中にはモダリティ表現は使えない

 B.内の関係と外の関係

内の関係

[魚を焼く]花子 → 花子が魚を焼く

※なれる格:「が」「は」「を」「に」「へ」「で」

※なれない格:「から」「まで」「(といっしょにの)と」「(対象、変化結果の)に」「(原因の)で」

・制限(限定)用法:連体修飾節を取ると限定がなくなる [ガラスを割った]生徒

・非制限用法:〜意味は変わらない [ガラスを割った]太郎

外の関係

[魚を焼く]におい→ ×

・同格節・内容節:連体修飾節が被修飾名詞の内容を説明するもの

−「という」が必要 [台風が来るという]ニュース

−どっちもいい   [絵を描く(という)]仕事

−〜入らない    [猫が寝ている(×という)]写真

・補充節:被修飾名詞が相対的関係を表すもの

−時間・空間:前、後、前日、そば、隣

−事実間の因果関係:原因、結果、背景

(2)テ形接続

並列節:並列

従属節:付帯状況、手段、継起、原因・理由

並列

「おじいさんは山へ行って、おばあさんは川へ行った」

「彼女は顔が良くて、性格もいい」

不問

付帯状況

「彼は参考書を見て、解いた」(〜ながら)

「彼は帽子をかぶって、授業を受けた」(〜たまま)※マイナス感情を強調する

同時

手段

「小麦粉と水を練って、うどんを作る」

同時

継起

「買い物をして、家に帰った」(〜てから)

順番

原因・理由

「宿題を忘れて、廊下に立たされた」(〜たので、〜たために)

順番

(3)従属節

A.原因・理由:から、ので

 

から

ので

接続する活用形の違い

(終止形)きれいだから

(連体形)きれいなので

主観的(モダリティ)要素

○〜だろうから

×〜だろうので

終助詞のような働きの有無

○今行くから

○今行きますので(丁寧)

命令・禁止・意志

○危ないからだめ

△危ないのでやめてください

許可・誘い

△用があるから失礼する

○用があるので失礼します

B.条件:と、ば、たら、なら

自然現象や習慣など必然的な成立を表す傾向が強い

※モダリティ表現には使えない

春になると桜が咲く

(×花見に行こう)

毎年夏になるとハワイへ行く

×京都に行くと豆腐を食べたい

典型的な条件表現、古典的

※前件が状態性述語ならばモダリティ表現が使える

春になれば桜が咲く

(○花見に行こう)

安ければ(金があれば)買いたい

×京都に行けば豆腐を食べたい

○京都に行ければ豆腐を食べたい

たら

一回限りの事柄、偶然性あり、一番使いやすい

※述語に制限がほとんどないが、客観的・決まりきったことには使いにくい

春になったら(△桜が咲く)

(○花見に行こう)

○京都に行ったら豆腐を食べたい

なら

前件についての意見、推量など

※後件は話者の意志、過去形は不可

君が行くなら僕も行く

平日なら空いているだろう

 C.従属度

 

従属度

文法カテゴリ

〜しながら

〜しつつ

↑高 A段階

↑少

〜から/ので

〜ば/たら

B段階

 

〜と

〜するが/するし

↓低 C段階

↓多