<言語学−4.統語論(シンタックス):文の構造を分析する>
(1)アメリカ構造主義言語学☆A−L法の背景理論となった(行動主義アプローチ)
<ブルームフィールド>
・未知(インディアン)の言語を記述・研究する方法を確立した。→「帰納法的方法」
・ツリーを作る→文の階層性が明らかになった。
・形態素・音素の小さい単位を研究した。
「直接構成素分析(IC分析)」:文を二つに分けることを繰り返して、形態素までたどり着く(意味は無視!)。
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利点 |
文の構成がよくわかり、曖昧な名詞句も分析できる。 |
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問題点 |
意味の違いを説明できない。 →同義文に異なる構造が与えられ、同義であることが把握できない →両義文(曖昧文)に異なる構造を与えることができない。 |
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非連続構成素が分析できない(英語の例) |
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等位(並列)構造をどう分けたらよいかわからない(例:赤と黒) |
(2)生成文法
<チョムスキー>(後継者:スティーブン・ピンカー)
・「言語は文の集合体である」、普遍文法(U.G.):言語獲得装置、生成文法
・行動主義アプローチ(ブルームフィールド):経験の積み重ねから体得する。
→生得説(チョムスキー):普遍文法をもって生れる、積極的に分法を運用する能力がある。
・言語学の対象を規定しなおした
−コーパスを対象に研究し、背後にある文法体系を整理。
※コーパス:実際に発せられたり書かれたりしたものを集めたもの(文)
−すべての言語共通の体系・規則を研究すること。
・IC分析に手を加え、名前を付けた(句構造標識、フレイズマーカー)
−文=後置詞句+述語句、後置詞句=名詞句+後置詞
・変形生成文法→変形規則:辞書(語彙目録)→深層構造、変形規則→表層構造
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利点 |
同義文、両義文を説明できる |
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非文であることが説明できる |
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記述が客観的で、どんな文でも構造を表すことができる |
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問題点 |
(日本語など)語順が守られるような言語にはあまり意味がない |
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(ラテン語など)語順がかなり自由な言語には規則があてはめにくい |
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変形規則が増えすぎた、文の意味と構造の関係を考えていない |