<教授法−3.指導法

(1)会話(スピーチ)

 ・スピーチスキル

   ディスカッション:ターンテイキング(話者の交代をスムーズに行う)、介入・賛成・反対のセリフ

   ディベート:反対意見の効果的な述べ方

   スピーチ:スタイルの選択と統一

   プレゼンテーション:論の構成、開始/終了・資料・引用などの定型表現、ディスコースマーカー

 

(2)聴解(リスニング)

聴解ストラテジー:社会的〜、ゴール〜、言語的〜、内容〜

A.プロソディーグラフ

 −始めは山を数えさせる、たくさん聞かせる

 −聞くだけで山の数を考えさせる

 −テープを聞かせてプロソディーグラフをなぞらせる、なぞりながら発音させる(→VT法)

B.VT法(ペタル・グベリナ)

 −ローパスフィルター:低周波だけを拾う機械でプロソディーを際立たせる

 −手の動きとアクセント、イントネーション、リズムを一体化させる

C.外国人にとって難しい発音

・「ツ」「チ」、非円唇の「ウ」、母音の前の「ン」(リエゾン化(ほんを→ほの))

・イ段:口蓋化しにくい、母音の無声化

・特殊拍=モーラ音素:長音、撥音、促音、拗音:リズムをつかむ

・母語にない音(中:[d]、仏:[h])

 

(3)読解(リーディング)

 

(4)作文(ライティング)

A.文字教育 提出順序

・ひらがな、カタカナ:直音/濁音/長音/促音/半濁音/拗音/(カタカナ:シェ以降、第2)

・漢字:テキスト内で出てくる新出漢字をその都度

<参考>

・初級:300時間、日本語能力検定試験3級程度(漢字300字、語彙1500)

・中級:600時間、    〃    2級程度(漢字1000字、語彙6000)

・上級:900時間、    〃    1級程度(漢字2000字、語彙10000)

語彙

ある分野ごとにまとまった語の集合体

基本語彙

現実の語彙調査をして客観的に選出した頻度の高い語彙

基礎語彙

教育的配慮から選ばれた主観的な語彙。学習者によって異なる。

使用語彙

日常でしばしば使う言葉

理解語彙

聞いてわかるが日常では使わない言葉

B.文字の指導

(a)ひらがな

指導目的

拍感覚を習得する、表記と音のズレを習得する

提出順序

直音/濁音/長音/促音/半濁音/拗音(※決まりはないがこれが一番妥当である)

留意点

必ず単語を使うこと(五十音表だけでは教えない)

筆順、バランスの指導も怠らない、マス目のある紙に書かせる

文字教育=語彙教育、最終目的は文章の表記

「し」「ち」「つ」の発音は難しいので、よく練習させる

※ひらがなとカタカナは同時進行してはいけない

(b)カタカナ

指導目的

外来語で使用されていることを習得する

提出順序

ひらがなと同じ

留意点

長音は「−」を使うこと、外来語は必ずカタカナで書くこと

(c)漢字

指導目的

指導目標の漢字数、語彙教育→文章へ

提出順序

テキスト内に出てくる新出漢字をその都度

留意点

未提出の音訓を導入してはいけない(参考にするなら既提出の字)

未提出の同音・同訓漢字を導入してはいけない

字源や構造など専門用語で説明してはいけない

語単位で指導すること

送り仮名・振り仮名も一緒に書かせること

筆順・バランスも指導すること(自分が間違わないように)

テキストに提出されている範囲での読み方・意味・用法に限る

 

(5)練習いろいろ

・正確さのための練習

 パターンプラクティス(反復、代入、展開、統合、Q&A)

   シナリオドラマ、即興ドラマ

・流暢さのための練習

   ロールプレイ、ゲーム、タスク活動、ディスカッション、プロジェクトワーク