<応用・社会言語学−2.コミュニケーション論>

(1)コンテキスト:広義の「文脈」、物理的・社会的な周囲の状況すべてに関係する

  (1970代、ホール(学者))

 ・高コンテキスト文化:依存度が高い文化、察し、代名詞多用・・・日本

 ・低コンテキスト文化:依存度が低い文化、言語重要視   ・・・アメリカ

 「アメリカ人のスピーチはジョークで始まり・・・相手との距離を縮めようとする

   日本人のスピーチは謝罪で始まる」  ・・・相手との距離を離そうとする

  →文化の違い → プラグマティック・トランスファー(語用論的転移、母語の干渉)

 

(2)コミュニケーションの手段

 ・言葉(言語記号)を使う  :バーバルコミュニケーション

 ・言葉(言語記号)を使わない:ノンバーバルコミュニケーション

   −パラ言語 :イントネーション、アクセント、ポーズ

−身体動作 :ジェスチャー、表情、アイコンタクト →キネシックス(身体動作学)

−身体的特徴:体型、口臭、体臭

−接触行動 :なでる、たたく、握手

−空間の使い方:対人距離(ボディバブル)、個体空間

※アイコンタクト、ボディバブルなどの国による違いを把握する

待遇表現

対人関係において、人をどう待遇するか、ある場面での配慮を表現する行動

↑言語的要素

和語か漢語か、話し言葉か書き言葉か、間接的か直接的か、省略・非省略、文の長さ、声の高さ・大きさなど

↑随伴的要素

表情、ジェスチャー、直接か電話か、書写の手段など

↑非言語的要素

服装、身だしなみ、態度、ものごし、もてなし方など

 

(3)アコモデーション理論:適応、調節(相手によって話し方を変える)

 ・コンバージェンス:相手に合わせる、聞き手に自分の話し方を近付ける →フォーリナートーク

 ・ダイバージェンス:できるだけ相手から離そうとする

 

(4)コミュニケーションスキル

A.自己開示

B.アサーティブ・コミュニケーション:相手の意見を尊重し、かつ自分の意見もきちんと言う

・アクティブリスニング:相手の意見をしっかり聞いて自分の意見も言う

・オープンエンドの質問:Yes/Noではない答え「どう思いますか?

・アイステートメント :「私は〜」から始まる文章

C.エポケー:判断停止、自分の意見や解釈をまったく述べないで相手の話を聞く

→カウンセリングの一手法、ステレオタイプの除去