<応用・社会言語学−5.対照言語学>
(1)対照項目:どこが重なっていて(等価)、どこが違っているのかを分析する
A.音声:体系間の対応とずれ、音節構造(開/閉音節構造、モーラの等時性)
B.文法:人称、テンス(時制)、アスペクト、ヴォイス、連体修飾節の構造、動詞の発想
C.表現:状況中心/人間中心、「する」と「なる」、新/旧情報、指示語、やりもらい表現
D.言語行動
(2)キーワード
・「母語」:両親から学んだ最初の言語、「第一言語」ともいう
・「母国語」:母国(国籍がある国)で最も多く使用されている言語
・「外国語」:目標言語圏以外の国で学校教育の一部として学ぶ言語
・「第二外国語」:その言語の社会で生活およびコミュニケーションの手段として使用する場合
(3)流れ
(1950年代)対照分析研究:母語と目標言語との間の相違点のみを練習すればよい、習慣形成、A−L法
(1950末〜)誤用分析研究:エラーのルールを見つけて修正すれば効果がある。
・グローバルエラー:完全に理解できないエラー
・ローカルエラー:意味がわかるくらいのエラー
・言語間エラー:母語など目標言語以外の言語の影響で起こるエラー
・言語内エラー:目標言語内で過剰修正などによるエラー
・非用、回避:わからないから使わないケース
(1970後半〜)中間言語分析(ネムサ、セリンカー)
・中間言語:母語と目標言語の間の発達過程、学習者特有の言語体系
学習の段階に応じて変化する(連続体)
場面によって異なったスタイルがある(体系的変異の存在)
・化石化:中間言語のまま固まってしまうこと、臨界期を過ぎると脳が一側化するため