独断場
2001.3.30
ただ乗り換えのつもりで立ち寄ったのだが、頭上に張り巡らされたトラスと人の動きのダイナミズムにつられ、急遽わずかな時間だが観察を試みた。
まず、鉄道会社間、JRと名鉄を乗り換える利用者は少ないように思われた。十数分間見ていただけなので断言は出来ないが、ただ、自由通路を文字通り『自由』に通り抜ける人は少ないようなので、たとえ私の見方が誤っていたとしても問題は無さそうである。また、北口にバスターミナルなどが集中しているためだろう、利用者は圧倒的に北口から入ってくるようである。
建物自体は特筆するほどの特徴はない。ただ、例のトラスは程よく駅舎のヴォリュームを大きくする一方でそれに伴う重みを打ち消して外見上の効果も大きいように思われる。「外見上の効果」の点で、都営地下鉄大江戸線飯田橋駅の“ウェブフレーム”を想い起こさせるが、それぞれ本来の目的が異なるのは各駅のページ述べた通りである。
2001.8.9
再度、金山総合駅を訪れた。一般的な都心の駅とは異なる構造や規模をもっていて、記録にとどめるべきだと改めて思う。人の動きのダイナミズムに目を見張ったのは前回のとおり。
その人の動きを再度観察すると、まず、自由通路をとおりぬける人や、JR⇔名鉄乗換えの乗客が少ないのは今回も同じだった。圧倒的に多いのは地下鉄⇔JR・名鉄乗換え客であって、人の流れはこの乗客が中心だった。また北口から各鉄道改札口に足を向ける人も多い。つまりは圧倒的に北口側の人々でこの駅は支配されていることになる。これも前回訪れたときと同じである。
ひとの流れはとても整然としている。特に、地下鉄につながるエスカレーターが自由通路の両端にあることから、利用者は目指す鉄道に合わせてどちらかのエスカレーターを選択できるのであって、これが有効に機能している。利用者もそれをわきまえているのがその動きからよくわかる。
以上のことから推察はつくが、切符売場で切符を購入して改札口を通り抜ける乗客は各鉄道とも少ない。だから切符売場のそばに立つ柱で待ち合わせをしたりケイタイのメールを打ったりする人がいても他の人に邪魔になっていないようだ。
これだけ人が集まり流れる駅だから、さぞショッピングモールは・・・と思うが飲食店を除き閑散としている。乗客がとにかく乗換えを目指しているのが主な要因だろうが、ショップに並ぶ商品や陳列を見るとそれだけでも無さそうな気がする。現に飲食店が繁盛しているのは、そんな乗換え客も足を向けたくなるものが備わっているからだろう。
最後に気になったことを三つ。
ホームのナンバリングであるが、JRと名鉄が平行しているのだから鉄道のわけ隔てなく通し番号を付してもよいのではないか。普段から利用している人は構わないが、初めて利用する人には不便かとも思う。
今一つは、これだけ混雑の激しい駅である、ご老人や体の不自由な利用者にとっては通常の駅以上に使いづらいはずである。上下移動を要する全ての個所にエレベーターを設置すべきである。
最後に、今回初めて北口駅舎を見た。金山総合駅は名古屋駅に次ぐ名古屋市の“サブ・ターミナル”とみなしてよいと思う。あの駅舎の姿は何とかならなかったのか。貧相に過ぎる。

