独断場

とにかく、デカイッ!

駅前広場が狭いので、駅舎を眺めるのに勢い間近から見上げざるをえない。従って実際以上に大きく感じてしまう。加えてファサードの大半がタイル張りのために一層威圧感を受ける。とてつもない城壁のような感じ。ただ問題なのはその大きさ故に北口の駅前広場が完全に陰に入ることだ(但し11月26日午前10〜11頃の場合。季節や時刻で変化するかもしれない)。

この相模大野駅が平成八年度建築業協会賞特別賞を受賞した理由(本篇参照)からも明らかだが、鉄道駅の改築はとても大変な工事なのである。駅は改築のため休業するわけにいかず、その営業時間も長い。その中で安全を確保し効率よく工事を進めるには高い技術力が要求されるのである。ましてや線路上に南北48.6mの人工地盤を架けて14階建てのビルを建設したわけだから受賞も納得。ただ、それを念頭におきつつホームに立つと、ビルを支える鉄柱が細すぎるように見えるのだけれど。

この駅の一番の特徴はアトリウムだろう。7階まで達するその高さは、初めて見たときには結構な迫力だけれどもじきに慣れた。そうなるとむしろ全体的な暗さが気になりだす。「楽しい豊かな空間」というには今一つ及ばない気がする。せめて、もう少しアトリウムが広ければゆったりした雰囲気になって、利用者が憩うスペースも確保できたのではないか、もったいない、とも思う。より大きい商業用スペースが必要な駅ビルとって、これは贅沢な要求かも知れないが。因みに訪れたときは巨大なクリスマスツリーが2本並んでいた。

さて、肝心な人の流れであるが、電車を下車し改札口を抜けたお客様は誰彼もアトリウムを素通りして北口のペデストリアンデッキへ向かう。おそらくは路線バスに乗り換えるか駅前の市街地へ行くのだろう。ファッション系を中心とした駅ビル内の店舗は静かだった。平日の午前中でこの種のお店にお客さんが少ないのは仕方が無いが。人出が盛んになる午後や休日はいかに?

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