ALL ROADS LEAD TO ROME

すべての道はローマに通ず

〜ローマ2泊4日滞在記〜

 

1日目 <9月1日(金)>

朝8時ごろにレオナルド・ダ・ヴィンチ空港に降り立った私は、とても簡単なパスポートチェックを通過し、両替を済ませ(ちなみにこの日のレートは1ドル=2340リラぐらい)、ローマの中心駅であるStazione Termini(テルミニ駅)へノン・ストップでいける急行列車の乗り場へと向かった。日本のほとんどの駅と同じで、空港の駅の構内にはいろいろとキオスクのような店やカフェなどがあるが、朝早いためまだどこも開いていない。切符売り場でテルミニ駅までの切符を買う。「セブンティーン・サウザンド(Seventeen-thousand)」と言われる。まだイタリアの通貨に慣れていない私は、とっさに幾らか分からず、間違えて170,000リラ出そうとして50,000リラ札を3枚出した時点で切符売り場のお姉さんがびっくりして、「これ1枚でいいのよ」と50,000リラ札を一枚とって切符とお釣り33,000リラを返してくれた。そうか、17,000リラか。それにしても、イタリアの通貨はなんだってこんなに桁が多いのか・・・?

テルミニ駅行きの急行列車に乗る。窓の外の景色は、日本ともアメリカともまったく違う。ヨーロッパだ。私にとって始めてのヨーロッパだ。

テルミニ駅に到着し、とりあえず荷物を預ける。ちなみに手荷物一時預かり所はイタリア語で「Deposito Bagagli」。その「Deposito Bagagli」で荷物を預け(6,000リラ)、早速ローマの町に繰り出す。まず始めにテルミニ駅の東側のVia Varese沿いにある「Enjoy Roma」というインフォメーション・センターへ。そこにはすでにバックパッカーたちが何人か来ていた。結局そこには役に立ちそうな情報は無かったので早々に切り上げ、テルミニ駅の西側へ行き、出発する前日に慌ててオンラインで予約したホテルの位置を確かめる。「Hotel Palladium Palace」はテルミニ駅からVia Gioberti沿いにたったの3ブロックほど西へ行ったところにあった。外見だけ見る限りではなかなか良さそうなホテルである。でも、まだチェック・インにはかなり早すぎるので、とりあえず外見を確かめただけで、その時は通り過ぎる。

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そのままVia Gioberti沿いに西へ進むとSanta Maria Maggioreという大きな教会がある。その教会の前の広場にはすでにツアー客が人だかりになって、添乗員の話に耳を傾けたり、写真を撮ったりしている。もちろん私も写真撮影。(写真:Santa Maria Maggiore)

Santa Maria Maggioreの前を通り過ぎ、Via Dell'Olmataを下る。そして、突き当たりを左に曲がって少し行くと、またちょっとした広場に出た。もうこの時点で自分がどの方角を向いているのか分からない。ローマはNYと違って町並みが碁盤の目になっていないので、非常に分かりにくい。結局そのままとりあえず歩き回っていたら、なぜかまたSanta Maria Maggioreに出てしまった。

 

Click To Enlargeそこで気を取り直して、きちんと地図をみて自分が今いる場所ととりあえずの目的地をColosseoに定め、そこへの行き方を頭に入れる。Santa Maria Maggioreをぐるりと回り、その教会の北西にある道Via Di Santa Maria Maggioreまで行き、その道を西に進みVia Cavourとの交差点で南西へVia Cavour沿いを行く。そのまま道なりに進み、地下鉄のCavour駅を過ぎて少し進む。この辺りからもうすでに道の先のほうにはForo Romano(ローマの遺跡)が見える。そして、Via Degli Annibaldiの交差点で南を見ると、そこにはColloseoが見える。そこで南に曲がり、Colloseoをまっすぐ目指す。5分ほど歩くとColloseoの2階部分と同じぐらいの高さの高台にでる。そこからはColloseoだけでなくForo Romanoも見渡すことが出来る。あまりの壮大な眺めに、思わずため息が漏れる。別に遺跡に特別興味があるわけではないが、それでも思わず鳥肌が立ってしまうほどの荘厳で偉大な建造物である。知らずとシャッターを何回も切ってしまい。あっという間に24枚撮り終わってしまった。

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(↑左:Colosseoの窓 右:Colosseoの内側)

Colloseoの周囲にはもちろん観光客がたくさんおり、さらに古代の兵士みたいな格好をした人たちが、「セニョリーナ、一緒に写真とろうよ」なんてやっている。そんな人たちを横目にColosseoの入場券売り場に並ぶ。Colloseoの入場料は12,000リラ。Colloseoの中もまたすごい。Colloseoの石段に腰掛けてぼうっと周りを眺めていると、いよいよ自分がローマに来たんだという実感が湧いてきた。

Colloseoを出てVia Di San Gregorio沿いを南下する。そのままPalatinoの外周をぐるっと半分まわる。次の目的地はガイドブックに載っていたVia Del Portico D'Ottavia沿いにある生活雑貨屋さん。途中Via Petroselliを渡ろうとするが、なかなか渡れない。ローマの道はけっこう交通量があるし、しかもみんなどんな狭い道でもけっこうとばす。なのに、街中には信号が少なすぎる。私が渡ろうとしたその道も、道幅がけっこう広く、交通量もあり、そしてもちろん車のスピードはかなりのもの。なのに横断歩道の白と黒のしましまのみで、信号機はない。こんなのどうやって渡れっていうんだ!あまりにも危険すぎる。NYで車と車の間を縫って道を横断するのに慣れている私でもかなり怖い。結局どうにかこうにか渡ることができたが、渡った先の道には日本人観光客の女の子が二人いて、「こわ〜い。わたれな〜い」と言っていた。あの二人はあの後どれぐらいしてからあの道を渡ることができたのだろう。

そこから少し西に進むと、そこにはTevere川がある。都会を流れるの川のわりにはキレイだ。川沿いを少しだけ歩き、やっとVia Del Portico D'Ottaviaへ到着。いかにもローマの小道という雰囲気の道。ちょっと良さそうなPizzeiriaやRistotanteが何軒かあり、ちいさなタバコ屋さんなんかがある。行こうと思っていた雑貨屋さん自体は見つけられなかったが、食器とキッチン用品の問屋さんみたいなところがあり、そこで大好きなAlessiのキッチン・ウエアーを見つけちょっと興奮。結局なにも買わなかったが、イタリアのデザインセンスと色使いのすばらしさを再確認した。この雑貨屋さんの近くには家庭電化製品屋さんがあり、青や黄色やオレンジ色の冷蔵庫やオーブンなどを発見。これは本当にかわいかった。電化製品にこういう色をつけてしまうところがイタリアなんだよな。

そのままVia Del Portice D'Ottavia沿いに西に進み、Via Arenuaという大通りに出る。とくに目的地は決めていなかったが、とにかくお腹がすいたので何か食べようと思うが、なかなか良さそうなお店が見つからない。結局大通りからちょっと小道に入ったところにあったセルフ・サービスのカフェ・バーでトマトとチーズのサンドイッチと炭酸入りの水を買い、その店の外にあるオープン・テラスで食べる。ローマの街中には実に沢山オープン・テラスがある。NYにもオープン・テラスがたくさんあるが、ローマの比ではない。とにかく、オープン・テラスのない飲食店は飲食店ではないという決まりでもあるのではないかと疑いたくなるほどである。

Click To Enlargeカフェで地図を見て、次なる目的地を定める。次の目的地はCampo De' Fiori。カフェを出て、細い裏路地みたいなところをさまよっていたら、ちゃんとCampo De' Fioriに着いた。そこには噴水があり、魚の口や人が口にくわえてるパイプのようなものから水が噴出している。あまりエレガントでなく、ちょっと笑える。広場自体はあまり清潔な感じがしない。なぜだろう。(写真:Campo De' Fiori)

Campo De' Fioriをうろうろしていたら、知人から推薦されたワイン・バー「Vineria」をCampo De' Fioriの北西の角の方に発見。中に入り、バーでカプチーノを立ち飲みする。1,500リラ。安い。とても古いお店のよう。バーにはたった2人しかスタッフがいない。とても忙しそうに立ち働いていた。客はみんな当たり前のように昼間からワインを飲んでいた。これがローマ流なのかな。

 

Click To EnlargeCampo De' Fioriを後にし、ついでだからとPiazza Navonaへ向かう。Piazza Navonaは南北に細長い広場。お決まりの噴水ももちろんある。この広場の内周にはRistoranteやPizzeriaがたくさんあり、かなりの賑わい。広場の真中辺りには絵描きがたくさんいて、絵を売ったり似顔絵を書いたりしている。時間はもう2時ごろ。4時ごろにはホテルにチャック・インしたいのでPiazza Navonaを早々に後にし、豊富な種類のジェラートで有名なGelateria Della Palmaへ。そこでストロベリー・ジェラートとマスカルポーネチーズ・ジェラートを食べる(たしか2000リラぐらい)。マスカルポーネチーズのジェラートはちょっと濃厚だが、おいしかった。(写真:Piazza Navona)

 

Click To EnlargeGelateriaを後にしホテルに向かう、が、どうしようもないほど道に迷う。地図を見ても自分が何処にいるか分からなくなってしまったので、とにかく自分の勘とあまりあてにならない方向感覚を頼りに歩き回っていたら、なぜかまたVia Del Portic D'ottaviaに出てしまった。ま、でもとにかく一度来たことのあるところだったので、少し安心して地図で位置を確認し、自分が取るべき道を確かめる。行きのようにCollosseoの脇を通るのは遠回りなので、Foro Romanoの西側に通っている道Via della Consolazioneという道を通ることにする。途中までは順調に進んでいたのだが、途中で道がなくなってしまった。地図上では確かに道があるのに、実際にはForo Romanoの西側を通る道はForo Romano内に入らないと通れないことが判明。しかし、Foro Romanoに入るには入場料を払わないといけないし・・・、だからといってColloseoの方まで遠回りする体力ももうないし・・・、と考えていると、目の前にForo Romanoの出口が見えた。そしてその出口には係員の姿はない。Foro Romano内で入場券を見せろといわれたらどうしようと内心ちょっとびくびくしていたが、まぁ、そこはイタリア、もちろんそんな細かいことをするわけがない。結局タダでForo Romanoを見物し、堂々とColloseoの脇に出る出口からForo Romanoを出た。(写真:Foro Romano)

あまりにも疲れていたのでColosseoから地下鉄に乗ることにする。とりあえず券売機の前に立つ。でも切符の買い方が分からない。すると後ろに並んでいた人が英語で券売機の使い方を教えてくれた。でも、結局券売機では50,000リラ札を使うことが出来ず、さらにそのとき私には小銭がまったく無かったので、券売機で切符を買うのはあきらめ、係員のいる切符売り場へ。50,000リラ札は使えるところが限られているので、今回の旅では、小銭が無くて何度か不便な思いをした。日本だったらこういうことはあまりないんだけどな。

ローマの地下鉄はNYの地下鉄よりも汚かった。一昔前のNYの地下鉄みたいに車両には落書きが沢山あり、地下鉄の構内は薄暗く、クーラーは効いていなくてとても暑かった。そして、驚いたことに、ちゃんとした改札がない。一応自動改札みたいになっているが、ターンスタイル自体がない改札などもあって、無賃乗車しようとしたら簡単に出来てしまいそうである。まったくこんなんでいいのかしら?

Click To Enlarge暑くて臭い(そしてスリが多いといううわさの)地下鉄に揺られ2駅でテルミニ駅に到着。Deposito Bagagliで預けてあった荷物をピック・アップ。なぜか追加料金2000リラとられた。その荷物をひきずってホテルへ。案内されたのは5階のシングル・ルーム。狭いがバルコニーがついていて、眺めがいい。部屋に着いたら急に疲れがどっと出て、ベッドに横になり少しうとうと。テレビをつけてみたら、なんとなつかしの「魔女っ子メグ」がイタリア語でやっていてびっくり。でも、ちゃんと「シャランラ」って言ってた。(写真:ホテルの部屋からの眺め。Santa Maria Maggioreの塔が見える)

ローマはとてもいい天気で、湿気はないが日差しが強く、一日歩き回った私は汗びっしょりだったので、シャワーを浴びる。服を脱いでみてびっくり、かなり日焼けしていた。シャワーを浴びすっきり。ドライヤーで髪を乾かし、身支度を整えて、夕ご飯を食べに行く。

 

ガイドブックに載っていた、テルミニ駅の反対側(東側)にあるTrattoria De Gemma Lupaというレストランへ行く。店構えはこじんまりしていて、アットホームな雰囲気。しかし、もう7時だというのにレストランにはほかに客はいない。大丈夫かな〜?と思いつつも席につきメニューを見る。なぜか日本語のメニューがある。日本人がけっこう来るんだろう。

Click To Enlargeアペタイザーにパスタ入りのミネストローネ、メインに白身魚のグリル、そしてハウス・ワインの白を頼む。ハウス・ワインはサイズが書いてなかったが、デキャンタに入ってサーブされた。たぶん半リットルぐらいだろう。ミネストローネはたいしたことないが、白身魚のグリルはなかなかうまい。ちょっと塩をふった魚をグリルして、オリーブオイルとレモンをしぼって食べる。そういえば焼き魚を食べたのは久しぶり。やっぱり魚は焼いて食べるのが一番だよな。それにしても、この魚、メニューには「Trout」って書いてあったが、ウェイターによると、Troutの種類ではあるが、海の魚だと言っていた。Troutって川の魚だったような気がするが・・・。ま、おいしかったからいいけど。(写真:Trattoria De Gemma Lupaの店内。小さく写ってるウエイターがAlessio)

あまりお酒が強くない私は、デキャンタの半分ぐらいまで白ワインを飲んで、もうすでにほろ酔い気分。ま、おなか空いてたしね。日本人の女の子が一人でレストランに来ることが珍しいからか、ウェイターが話し掛けてきた。彼の名前はAlessio。聞けば以前日本人の女の子と付き合っていたことがあるらしい。なるほど、日本人が好きなのか。Alessioは英語がけっこう話せるので、いろいろとおしゃべりをし、少し仲良くなる。彼に何日間ローマに滞在するのかと聞かれ、2日間だと答えると「Are you crazy?」と言われてしまった。確かに、たったの2日間だけローマに来るなんて(しかも観光で)、ちょっと気違いじみてるかもしれない。でも、これ以上休み取れなかったし、でも、どうしてもヨーロッパに来たかったんだもん。

デザートにはあっさりとフルーツ・サラダを食べる。小さく切ったプラム、洋ナシ、青リンゴ、ぶどう、いちごなどを白ワインにちょっとだけ漬けてあり、とてもおいしい。

Alessioに時間があれば明日ローマ観光に付き合ってもらうことを約束し、レストランを出てホテルに帰る。ホテルに帰って、バルコニーに椅子を置き、そこに座って今日の出来事をメモ帳に書いていたら、猛烈に眠くなり、あやうくバルコニーから落ちそうになる。危ない危ない。日記は途中だったが、あきらめて寝る。

 

2日目につづく

 

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