タイ温泉紀行(1999年1月3日)


 その後更にチェンライに行き、ミャンマーとの北部国境を越えてセーターを 買ったり、黄金の三角地帯で記念写真を撮ったりしたのだが、特筆すべきは、 チェンライのナイトバザールの食堂で「タガメの唐揚げ」を見つけたことであ る。向こうで知り合った日本人2人と一緒だったが食べたのは私だけであった。
 イナゴのようにコリコリしているのかと思ったら、意外と肉厚で食べでがあ り、半分残してしまった。慣れれば結構美味いものだと思うが、もう一度食べ るかと言われるとちょっと。現地でも一部少数民族しか食べないそうで、確か に観光客向け珍味の扱いと思われる値段(30バーツ=100円)である。
 宿に戻って歯を磨いたら羽や脚の破片が出てきた。


 さて、タイ滞在も残す所6日となり、次に行く所を考えながらガイドを見て いるうちに、西部方面の鉄道(いわゆる泰緬鉄道)で「戦場に架ける橋」クワ イ川鉄橋を渡った先に、昔日本軍が発掘した温泉があるのを知り、最後の目的 地は鉄橋のあるカンチャナブリに決定。温泉目当てでこの旅を決めたとは誰も 思うまい。

 バンコクからカンチャナブリまでは、冷房のない普通のバスで41バーツであ る。約140円で、3時間以上かかった。冷房付きだと55バーツらしいが、だんだ ん金持ち向けのサービスを使う気がしなくなっている。ついた当日は市内観光。 と言っても連合軍墓地に行っただけ。だいたいこの辺になると物見遊山には飽 きてくる。


 今回はPCを持ってこず、早寝したため翌日早く目が覚めた。7時前に朝食 を済ませ、出発。ソンテウ(乗合バス)に乗ってクワイ川鉄橋に向かう。ガイ ドにあった通り5バーツ。地方の乗り物はぼらないのが良い。クワイ川鉄橋で は、第2時大戦博物館を見たり、鉄橋を歩いて渡ったり、絵葉書を買って出し たり、ジャックフルーツ(パラミツ)を買い食いしたりしたが、この辺は他に 行く人もいるでしょうから省略。


 10時頃一通り終わったので「クワイ川鉄橋」駅に行くと、「汽車は10時半に 来る」との答えであった。こちらはこれから終点まで行き、そこからバスでヒ ンダー温泉に行く予定なのであるが、果たして10時半に来たのは観光用の蒸気 機関車であった。「ナムトクに行くなら違う。これは折り返しで100バーツだ」 ということなので、良く分からないながら見送る。再び駅で「ナムトク?」と 聞くと「11時8分に来る。16バーツだ」駅に書いてあるのともガイドに書いて あるのとも時間が異なるのがタイらしい。やってきた列車は日本の国電のよう に席が横についている。観光客が多く立ち席。白人が多い。中で焼き鳥や菓子 の物売りが来るが、冷やかしながらみんなはしゃいでいる。途中、色々面白い スポットがあるのだが、これも省略。観光客の多くは団体だったらしく、途中 駅で降り、終点ナムトクまでには座れた。ナムトクで先の様子を見た所では、 線路自体は続いている様子。情勢によってはミャンマー(ビルマ)まで運行で きるのかもしれない。

 客の多くは降りるとすぐソンテウに乗り、近くのカオパン滝に向かった。私 は線路の様子を見ていたりしたため、少し遅れ、一人だけになってしまったの だが、ソンテウを拾ったら、特に嫌な顔もせず。10バーツの定価でカオパン滝 まで送ってくれる。当初は温泉につかってから昼食の予定だったがこの時点で 1時過ぎ。ここからどれだけかかるかわからないので、食事にする。タイ風焼 飯にシンハー・ビールを1本つけ、100バーツ。この国にしては高い。8203番の バスでヒンダー温泉に行けるはずだがどちらの方角か分からない。この行程は 自分で編み出したもので、「地球の歩き方」では、カオパンに来るバスとヒン ダー温泉に行くのが同じ路線番号であることしか分からなかったのである。

 と言いつつ、来たバスに乗り込んで「歩き方」に書いてあるタイ文字を示し たら Ok だと言うことだった。簡単。この時点で2時近く。ついたら教えてく れと車掌に頼む。カンチャナブリからヒンダー温泉まで2時間半ということな ので、カオパンからは30分位かと思っていたが、1時間以上かかった。泰緬鉄 道にだいぶ乗ったような気がしたが距離にすると大したことはなかったのかも しれない。

 途中町のような所も通ったが、ついた所は三叉路があってタイ語の道路標識 があるだけ。こんな所に観光地があるのかと言う感じだが三叉路を歩いていく と、突然温泉が姿を現した。土産物屋などが並んで結構流行っている感じ。下 に渓流が流れていて、その脇に露天風呂がある。入場料は5バーツ。更衣室が あったので水着に着替えて入湯する。客は地元の家族連れが多く、他にはフラ ンス人男性2人。タイ全体にそうだが、ドイツ、フランスの大陸欧州からの客 が多いのは、ユーロブームで金があるのだろうか。まぁ、余り金をかけずに旅 行しているようではあるが。温泉は、熱すぎずぬるすぎずちょうど良い。露天 風呂に入るのは1年以上ぶりである。久久に味わう気分に、普段カラスの行水 の自分も長湯する。川に入っている一群もいたので真似してみたが、こちらは 冷たかった。

 湯からあがって着替え、土産物屋に行き、先ほど飲んだ所ではあるが、ビー ルを一本注文する。50バーツ。

 カンチャナブリに戻るため、バス通りに出る。この時点で4時50分頃。最終 バスはまだあると思うが気になる所、心配になって来た頃にバスが来た。駆け 寄っていって飛び乗る。タイにしばらく居て、このあたりの行動も現地化して きた。