ニュージーランド〜大自然賛歌〜



NZの魅力はやはり手付かずの大自然。

アウッアウッ!
たそがれるオットセイ南島のカイコウラと言う街、野生のオットセイのコロニーがある。ゴツゴツした岩が点在する磯のようなところに彼らは居た。でかい!でっぷりとしたその巨体をユッサユッサと揺らしながらコミカルに這いずり回っていた。肉眼で確認できるだけで30匹はいた。近くで見ると、まん丸の目玉がクリッとしてかわいい。いったい何を見つめているのだろう。
ベキベキッ!
空色のテカポ湖花に囲まれまぬけな写真NZでお気に入りの場所の一つがレイクテカポである。湖の色は空色で超きれいなのだ。遠くにはサザンアルプスの山々が白く連なり、草原にはルピナスが咲き乱れていた。
で、事件は夜起きた。僕はユースホステルの庭にテントを張った。湖を見渡せる最高のロケーションだ。でも、風が強かった。飛ばされないようにペグでしっかりと固定して強風に備えた。日が沈むと風が止むどころかさらに強さをまして、テントの中で仰向けになっていると風に押しつぶされて天井が顔につきそうなくらいだった。それでも、僕は寝てしまえばそのうち風も収まるだろうと思い体を大の字にして目を閉じた。とその瞬間「ベキベキッ!」と言う音が。テントのポールがボッキリ折れてしまったでわないか。「エーイ、韓国製のボロテントめ!」こんな安物買うんじゃなかったと後悔しつつ、ひしゃげたテントの中でヤケクソ気味に眠った。
ヘッジホッグ ハンティング
テカポからマウントクックに向かう途中の湖レイクテカポにて。日本人のジュンさんがハリネズミはどこにでも居ると言うので捕まえに行くことにした。ハリネズミは夜行性なので日が沈んで暗くなってから懐中電灯片手に草原に向かった。草原のいたるところでガサゴソガサゴソ音がする。そして音のほうに向かっていくと本当に簡単にハリネズミを見つけられた。人が近づくとグルリと丸まって動かなくなってしまうから誰でも簡単に捕まえる事が出来るのだ。ちょうどソフトボール大のバフンウニといった感じで、手で触ると棘が痛い。顔は丸まっていて見えないけど呼吸のために鼻の頭だけチョコッと出していてかわいかった
羊ビーム
いたるところでこんな風景がNZと言えば羊だろう。なんせ、人口より多いのだから。でも、この羊たち近くで見ると気持ち悪い。どこが気持ち悪いかというと眼がキモチワルイ。最初の頃は羊を見るたびに「ひつじひつじー!」とはしゃいでいたのだが、その眼を始めて覗き込んだ瞬間ゾッとした。黒目が横一文字なのだ!わかるかなぁ。猫が目を細めると黒目が縦に長くなるけど、羊はそれを真横にした感じの目をしていたのだ。ガンダムに出てくるドムの左胸にあるやつみたいな目。マイナスのねじの頭みたいな目。ビームが出そうな目なのだ。その眼を覗き込んだ瞬間、この人とは合わないと思った。この人とは上手くやっていけないと思った。だって、ビームが出そうな眼なんだから…。
マウント クック
最高峰マウントクックセアリーターンにある綺麗な池NZで一番高い山、マウント クック。その麓にあるのがマウントクックビレッジ。ここで3日間滞在したが、3日間とも晴れていた。こんな事は珍しいそうだ。マウントクックの山頂は時折ガスがかかっていた。
万年雪の雪原で背後は何百メートルも切り立った崖
マウントクックとはビレッジをはさんで反対側の山に登った。山登りと言うよりはロッククライミングに近いような感じで岩をわしづかみしながらガシガシと登った。正直、僕の少ないボキャブラリーではここの美しさは言い表す事が出来ない。自分の言葉で書き表そうとすると記憶の中のあの美しい山々が色褪せてしまいそうで上手く表現できない。それくらい、僕の心の中に焼きついているあのマウントクックの山々は美しかったのだ。山頂には万年雪の雪原があった。雪解け水は手がビリビリくるほど冷たかったが、腹一杯になるまで一心不乱に飲んだ。
激歩10時間
整備された歩道マウントラスクモー山頂にて
テアナウからマウントラスクモーへトレッキングした。朝8時に出発して町に戻ったのが夕方6時、かなりハードな山行だった。足が棒のようになったが山頂からの360度の展望は疲れを吹き飛ばしてくれた。山頂ではNZの鷹に似た鳥キーアがすぐ目の前まで来て僕を出迎えてくれた。羽はウグイス色で翼を広げるとオレンヂ色をしていた。マウントラスクモーからの展望NZの鳥キーア
氷河でズルズル
フランツジョセフ氷河氷河の前でパチリNZには何ヶ所か氷河がある。その一つフランツジョセフ氷河に行った。目の前で見る氷河の迫力にはただ圧倒されるばかりだった。さすが、読んで字のごとく氷の河だけあって近くまで行くとヒンヤリとしていた。氷河のせいではないが、このあと高熱を出して一人見知らぬ土地でウンウンうなされる事になる。三日ほどダウンしていた。
NZ最北端レインガ岬
NZ最北端レインガ岬ケリケリの町から最北端の岬ケープレインガ、90マイルビーチを巡るツアーに行った。巨大な軍用のトラックを改造した車が宿まで迎えにきた。普通の乗用車なら簡単に踏み潰して乗り越えてしまうような車だった。この車でツアーに行く訳だが乗り心地は最悪だった。まるで船のようによく揺れるし、でかいだけでスピードはぜんぜん出ない。シートも良くないので尻も痛い。この巨大な車がツアーの売りではなかったのか?
東京まで8831kmブリブリ文句を言いつつも車はNZ最北端の岬ケープレインガに到着。水平線がまぁるく見えた。空の色も海の色も驚くほど綺麗だった。東京まで8831キロメートル、思えばとぉくへ来たものだ。NZの最北端はどことなく襟裳岬に似ていた。「襟裳の〜春〜は〜」と口ずさむ。
90マイルビーチそして、次に向かうのは90マイルビーチだった。読んで字のごとく90マイルビーチが続いているのだ。1マイルは1.6kmだっただろうか。砂浜沿いを車が走る事が出来るので、延々と90マイルをゆらゆらバカデカ車は海に沿って走った。景色がいつまでたっても変わらないのでいつのまにか眠ってしまった。