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竹島 (潮干狩りのころ)
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露天風呂から望む朝日
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海の幸に恵まれた、「西浦温泉」を訪ねたのは、彼岸のころだ。
海辺に沿って悠然と構えている「銀波荘」が、定宿にしているお気に入りの宿だ。広大な三河湾を一望できる、絶好のロケーションにある。また、将棋の対局の場としても有名で、「将棋の宿」とも呼ばれている。
今回の部屋は8階の10数畳の部屋に、ツインベッドの次の間と、露天風呂が付いた、広くて華やかで清潔な部屋だ。4人でも、ゆったりとできるのが何よりだ。
先ずは、部屋の露天風呂に浸かる。
眺める青い大きな海には、漁船が白波を立てて、行き交っている。遠望する沖合いには、車運搬用の巨大なタンカーが停泊しており、その彼方には、緑の渥美半島が続いている。そんな自然のドラマを眺めつつ湯浴みをしていると、心の垢も消え去っていく。
翌朝、東雲の空が白み始めるころ、湯に浸かる。春とはいえ、早朝の冷気が肌を刺す。薄暗い海面に、出漁する船の明かりが次々と沖へ伸びていく。
辺りをうっすらと彩り始めるころ、海面から朝日が顔を出す。
海水を吸い上げるかのように、光を引き摺って昇り始める太陽は雄大だ。刻々と海の風景を変化させながら、上空へと向かっていく。
自然が織りなす、見事な風景画を眺めながらの湯浴みは、至極の喜びである。
夏には海水浴で賑わう眼下の浜辺では、釣り人が糸を垂れている。
この辺は見所が多い。近くの「西浦園地」の桜は見事で、小高い山の緑も桜花に染められてしまうほどである。
紫陽花の名所もあり、梅雨のころに訪れると、その美しさに目を見張ってしまう。
点在する三河の島々への起点でもあり、四季折々の魅力に溢れた景勝の地である。

