インドネシアのパン
現地部品取替えのため、インドネシアのパイトンへと向かった。
空港から4時間。やっと現場に到着。
まわりには一面のタバコ畑。ほかには何もない。
少し到着が遅れたので、食事はとらずに途中でパンを買った。
パンは5個入りで、食べきれずにいくつか残しておいた。
部品の取替えは何の問題もなく進み、1日目は終了。
おおかたの作業が終了したので緊張の糸が途切れたのか、その日は早く寝てしまった。

疲れていたのか、一度も起きることなく朝がきた。
気持ちよく目覚めると7時近い。
マズイ、遅刻だ!
とりあえず何か食べないと。
そう思って昨日のパンを袋から取り出すと、勢いよくひと口食べた。
手元に残っているパンの上の 何か が視界に入った。
寝ぼけた頭で少し考えた。
ゴマパンだっけ?
恐る恐るパンへ視界を移すと、
「アリ」
100匹くらいがわらわらと蠢いている。
急いで吐き出したものの、すでに手遅れ。
よく噛んで飲み込んでしまった。
手にも何匹か上ってきている。
ものすごい勢いで体中に寒気が走る。
アリさんごめん
そう思いながらも思い切りパンを床にたたきつけた。
味はよく分からなかったが後味は悪い。
アリだから多分酸っぱいのだろうなどと考えたりして
意外と冷静だったりもするのだが、
それにしても気持ちわるい。
何事もあわてるとロクなことがないな
と思ったできごと。