はなび
初めての海外一人旅に選んだのはバリ島。

南国の観光地で行きやすそうな印象があったからというだけの理由で決めた。
さすがに一泊目は日本でホテルを予約。
島の南の方に位置するクタビーチに近い所だ。
今思うと 旅 とはちょっと違うかなあ。と思う。
観光旅行に限りなく近い 初めてのお使い といった感じだ。
南国リゾートに一人で泊まる。
これはかなり寂しい。
ゲストハウスに泊まったほうが良かった
話し相手に事欠かないからだ
でもこの時はこれで 精一杯 だったから仕方ない
草旅のテーマは 「中途半端で根性なし」 なので
テーマに合っているといえば合っている。
ビーチで自転車を借りて北に向かうことにした。
やっと旅らしくなってきたな
と思いながら自転車をこぎ始めると突然雨が降りだす。
ウジャンってやつだ。
最悪のスタートだな。運が無いや。
雨宿りをしていると現地の人が、軒先に入ってきた。
話し掛けてくるが何を言ってるのかさっぱり分からない。
ちなみにビーチでは日本語でも通じるが、北に向かうと
まず日本語が通じなくなり、
次は英語、
ついにはマレー語も通じなくなって、
バリの現地語のみとなる。
さすがに分からない。
笑ってごまかすと 彼も笑った。
南国の人の笑顔はステキだ。
言葉がわからなくても、ずぶ濡れでも、 まあいいか という気になる。
日が暮れる時間になったので、
1泊10ドル(1300円くらい)のところに宿を決めた。
かなり古い感じだったので部屋を見せてもらうことにした。
係りの人についていくと、ホテルを抜け裏口から外に出る。
おいおい何処に行くんだ?
で、連れて行かれたのは納屋。
彼は最後までコテージと言い張っていたが
あれは納屋。
南京錠を外し、戸をあける
中は暗くて よく見えないので電気をつけると↓
電球割れて
スパーク!スパーク!スパーク!!!
ゆっくりと弧を描いて火花が飛び散る。
きれい。
花火みたいだ。
案内してくれた彼は何も言わず、そっと戸を閉めて笑顔で振り返る。
どんなに笑顔がステキでも
さすがに まあいいいか とは思えんな。