初騒動

 元旦のサン・マルコ広場。雨・雨・雨・・・

あけましておめでとうございます。

今日から初仕事の方、年末年始もいつも以上に忙しくお仕事だった方、あるいは、家事や子育てで年中無休だ!!!という方・・・いずれもみなさま、お疲れさまです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。私は、この年末年始は、帰国もせず、旅行もせず、ヴェネツィアでぶらぶらと過ごしていました。かなりのんべんだらりとしたお正月だったと言えましょうか・・・。友人が遊びに来てくれたので、大晦日は張り切って久しぶりに魚市場まで行き、多少はりきって料理をした位。といっても、日本からのインスタント食材も多用しながらですが。

年末・年始

こちらの大晦日の夜は、日本でいうとクリスマス・イヴのようなもの。クリスマスは家族・親戚と過ごすのに対し、この年末年始は、彼氏・彼女と、あるいは、仲間や友達と盛り上がります。グループで旅行へ行ったりもすることも多いようです。
レストランなどは軒並み、「大晦日特別ディナー・コース」を設定。たいていは完全予約制です。ヴェネツィアでは今年この特別メニュー、お1人様200ユーロから最高が900ユーロだったそうです。900ユーロって、10万円以上です、いったいどこのどなたが、固定のディナーにそこまで払えるのでしょうか・・・。

ですが、今年のヴェネツィア、大晦日の話題といえば何といっても、花火・爆竹の全面禁止。「自分の好きな人と過ごす大晦日」の、もう1つの伝統(?)といえば、花火を上げたり、爆竹を鳴らしたりすることです。多かれ少なかれ、イタリアのどこでもやっていて、大晦日前になると違法の火薬・爆薬が大量に検挙されたりするのも毎年のお約束ですが、ヴェネツィアは今年なんと、数日前に、全面禁止令を出しました。理由は、人身のみならず文化遺産及び住居等に損害を与えるおそれがあるため。
こういう爆発物、当日にもけが人が出たりもするのですが、ほんとうに危ないのは翌日以降なのだそうです。広場などに不発で残ったものに、うっかり子どもが触れて爆発したりという事故が多いのだとか。
また、飲んだワインやビールの瓶を、投げたりたたきつけたりして割ったりするのも、これまた悪しき習慣なのですが、そういった行為も全て禁止になりました。

実はヴェネツィアは禁止大国。例えば、公共の広場や、教会の前などの階段に座って物を食べたりするのも数年前から禁止になっています。観光客の出すごみなどを減らすのと、何よりバールやレストランをもっと利用してもらうための作戦なのでしょうが、そんな規則はあってないようなもの。何より知っている人は少ないでしょうし、みんな平然とそこここに座ってランチしています。
まあ、禁止といってもどうせそんな程度で、効き目はないだろうと思いきや、当日はそのために警察や機動隊を配置して取り締まるなどと、事前からなんだか物騒なお知らせ。
大晦日の晩は雨。それも夕方からずっと降り続いたため、いつもよりはやはり、そうやって外ではしゃぐ気も萎えただろうと思います。私は友人宅におじゃましていて、静かに楽しく乾杯をしていたので、サン・マルコ広場の騒ぎがどの程度だったのかは直接は知りません。ですがその晩、近くの基地に駐屯中の米兵を含め、ほんとに数名の逮捕者が出たそうです。
私は花火は好きだけれども、爆竹やガラスを割ったりするのは全く共感できないし、禁止でおおいに結構、と思いますが、せっかくの祝日の夜に、多くの警官に囲まれているというのも、あまり気持ちのいいものではありませんね。

元旦も、あいにくの雨。わりと普通に起きて、前日の日記を書いたりしていたのですっかり忘れていたのですが、国営放送RAIで、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場のニュー・イヤー・コンサートが、TV中継されました。これは、3年前にフェニーチェが火事からの復活を果たしたとき、その記念として中継が始まったもの。その前年までは毎年、ウィーンのコンサートが中継されていたとかでもめていましたが、自国の財産を大切にしよう、というキャンペーンの下、しばらくはこれが定番になりそうです。
もっとも、翌日の新聞によると、TV中継の時間の都合で、曲の一部がカットされたとか。元旦早々、なんだかちぐはぐな話です。

ではまた。
Fumie

3 gennaio 2006