| こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。 ニューヨークに日本、欧州とあちこちから大雪のニュースが続いています。イタリアもご多分にもれず、先週は全国で大雪に見舞われました。一番のニュースは、イタリア半島、長靴の甲からつま先にかけてのあたり、サレルノ〜レッジョ・カラブリアの高速道路。まれに見る大雪のため立ち往生した百台以上もの車が、救出まで丸2日〜3日、閉じ込められていたのだそうです。
ヴェネツィアは雪の一粒も降らず、霧も晴れてからからに乾燥して快晴、ただし背後に控えるアルプスで零下20℃以下を記録しているだけあり、外に出ると頬が切れるかという寒さが続いていました。今日は久しぶりに気温が緩み、春を予感する暖かさでした。
レモンにオレンジ
ある展覧会のオープニングに出かけた時のことです。ある美術館の元・館長という方を見かけました。もちろん、私は全く面識がないのですが、誘ってくれた友人が、教えてくれたのです。見ると、紺色のスーツに、同色のコートを着ているのですが、目をひいたのが、ショッキング・ピンクのマフラー。目にも鮮やかな、それでもウールかカシミアの何てことはない無地の、普通のマフラーをさらっと首の両側からたらしていたのです。聞くところによると、彼は、いつもいつも、それをトレードマークのように首にかけているのだそうです。
そう言われてあらためて気をつけて町を歩いていると、確かに、男性が鮮やかな色のマフラーをしていることが多いのです。えんじではなくヴィヴィッドな赤、紺ではなく発色のいい青、レモン・イエロー。特別に気取った、おしゃれが歩いているような人ではありません。むしろ、ごく普通のお父さん、みたいな人々が、そんな色を首に巻いているのです。それも、今日は赤、明日は青と、とっかえひっかえしているとは、思えません。それこそトレードマークのように、コートが変わっても毎日それを巻いているのでしょう。
目の色、髪の色がこうだから、私の色はコレ、と、女性はやはりこだわりというか、そういう自分の基本色を決めている人は多くいます。男性も、いないわけではないと思いますが、このマフラーは、そこまで特にこだわりがありそうにない人々にも普及しているようです。
考えてみると、男性の、特に冬は黒、紺、茶にグレー、カーキ、とどうしても暗い色になりがち。そこに、こういう鮮やかな色は、そういえばかえって合いやすいのでしょう。ちょうど、普段スーツの男性なら、ネクタイでちょっと遊んでみるのと同じかもしれません。しかも、きれいな赤は、案外男性に似合うものなのですね。さし色、というとかっこつけすぎかもしれません。実際、元・館長のショッキング・ピンクも、まるでグラビアから抜け出たようにビシッときまって、というのではありません。むしろおちゃめな感じ、本来の社会的地位などを飛び越えて親しみをわかせるような、ほほえましい感じでもあるのです。
逆に、ある講演会で、スイスの著名な建築家は、シャーベットのようなオレンジ色のマフラーをやはり、彼はぐるっと首に巻いていました。隣で奥様が、同色のダウン・ジャケットを着ていたのがなんとも印象的、うわっ、さすが、と思わずうなるほどでした。
冬のバーゲンもいよいよ佳境でしょうか。この冬のお買い物に、あるいは、まだ少し早いですがバレンタインデーのプレゼントに、明るい色のマフラーはいかがでしょうか?赤はちょっと・・・と言う方は、まずは無難に水色、山吹色などから始められては?
立春とはいえ、もう少し、寒い日が続くと思います。どうぞ風邪などにお気をつけください。
それでは、また。
Fumie
2
febbraio 2005
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