| こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 2週間前に、男性のマフラーの話をしたら、思いのほかたくさんのお返事を頂きました。どうもありがとうございました。うれしかったです。
長くこんな生活を送っているので、皆様に忘れられないように、1週間に1度くらいはメイルしようと思いつつ、この2週間、いろいろなことが重なり、どうしても書けずにいました。イタリア半島の、長靴のつま先の町から、膝から太ももに差し掛かるあたり、オーストリア国境までもうすぐそこ、という小さな村まで、4日のうちに移動したり・・・。徒歩10分の大学と家の間の往復だけで1週間過ぎていくこともあるのに、大変な変化です。
その間に大学では試験を1つ受け、また、今年はシーズン・チケットを購入してあるフェニーチェ劇場のオペラも、ほとんど月1回ペースのはずが、この間だけなぜか2回続けてあったり。あまりにもバタバタしていたら、とうとうインフルエンザにかかり、めずらしく、頭痛、せき、鼻詰まり、節々の痛みの上にめずらしく発熱。これでもか、とばかりのフル・コースの中、今週から後期の授業も始まりました。これでしばらくは、また元の平穏な生活に戻るはずです。
食い意地
旅に出て、その時食べたもので、町の印象ががらりと変わることがあります。・・・というよりむしろ、最近は色気より食い気、現金なもので案外それが一番のポイントかもしれません。
肉も魚も、乳製品も好きで何でも食べるし、基本的には、旅に出れば行き先で現地のものを食べたいというのが、原則。いくらイタリアン的なものが結局のところ相変わらず好きだと言っても、例えばわずか数日間の旅で例えばトルコやハンガリーに行ってイタリアンを食べようとは全く思わないし、ましてどこへ行くにも和食が不可欠、とは間違ってもならないタイプです。香港へ行けば、一度はおいしい飲茶、スペインならパエリア、ドイツなら、ソーセージにジャガイモとザワークラウトをたっぷりつけて、ビールをぐっと飲みたい。ひらたく言えば、そういうごくごく単純な脳細胞なのです。
だからこそ、おいしいものが食べられる、と期待して出かけていったところでそうでもなかったりすると、それはもう、心底がっかりします。
イタリア国内でいえば、ここはもちろん、基本的にはパスタ、メインに海の近くなら魚、内陸ならお肉、山なら野禽類。それに、サラミ、生ハム類も前菜には欠かせません。ところが、残念ながら、どうも最近は期待をほんとうに膨らましすぎるのか、うまくそういうものが見つからない、出会えなかったときのイライラというか、落胆が一段とまた激しい。
先日行ったある町は、まずちょっと軽く何か食べようにも、レストランも食堂も、なかなかないのです。思えば、観光地でない上に、町の規模が中途半端、案外住民がお昼も家に帰って食べるような伝統的な暮らしをしていれば、外食産業も発展しないでしょう。保守的なところで、習慣として外食をしないのか、それとも、週に1回でも、外で食べようとなるとそれはほんの少しとはいえ、ちょっとした贅沢なのか。1回、1日ぐるっと町を歩いただけで、ほんとうのところは何もわからないけれども、ひょっとしたらこのあたりでは、まだそこまでの余裕がないのかもしれません。それでも、よそ者のために、1-2軒くらい気の利いたお店があってもいいのに、いったいどうなっているんだーーーと、ほとんど悪態をつきかけて、最後の最後に半分やけ気味で入ったお店が、なんと大当たり。
さっぱりめの魚介のリゾットに舌鼓を打ち、拍子抜けするほど少ないお会計にさらにびっくりし、「うん、この町もなかなかいいところあるじゃないの・・・」などとすっかり悦に入ってしまったのでした。わずか1時間前までは、もうこの町に来ることは一生ないかもしれない、と思っていたのもけろりと忘れ、「今度はいつ来よう?」などと考えながら、町を後にしたのでした。
今さらになってしまいましたが、昨日、2月14日はヴァレンタイン・デイ。本場(?)イタリアでのヴァレンタインについては、2年前にメイルを書いていましたので、そちらをご参照ください。
../../../../www.geocities.jp/vivereavenezia/021403.htm
ではまた。
Fumie
15
febbraio 2005
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