国をあげて

 仮装パレードには一応、オリンピック船も・・・

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

トリノ・オリンピック、楽しみに見ていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。日本人選手がずいぶん苦戦しているようなのはとても残念ですが・・・。日本のニュースを見るたび、「惨敗」「届かず」などの文字が並び、見ているほうも苦しくなるようです。
イタリアは、目標がどの程度だったのか知りませんが、やはり地の利でしょうか、サプライズでの金なども出たりしているようです。相変らず、国を挙げて盛り上がっているとは言いがたいし、友人の間で「昨日のリレー、見た!?」とか話題に上ることは全くありませんが、新聞やテレビではそれなりに喜びが伝わってきます。一方、期待された選手が思わぬ成績だったり、スキー滑降の深刻な不振など、もちろん手放しで万々歳というわけでもないようです。

てんでバラバラ

イタリアではRAI2(国営放送第2チャンネル)でだいたいずっと競技の中継や特番をやっているのですが、なにしろ私の家、今どき室内アンテナのみで、もう随分前からRAI1(同第1)、RAI3(同第3、地方ニュースと天気予報があるので重要)しか映らなくなっていたのです。前は確かにRAI2も映ったはずなのに・・・。
というわけで、どうせテレビもろくに見られないし、とハナから諦めて特にチェックもしていなかったのですが、数日前に、RAI1からRAI3にチャンネルを変えようとしたら、なんとRAI2も映っているではありませんか!!!しかも、その時ちょうどジャンプをやっていたのですが、なんだか日本人選手の名前が呼ばれてる!!!ついつい、くぎ付けになってしまいました。それにしても不思議、オリンピックで、RAI2が電波を強化?・・・見始めると私もはまってしまいそうで危険なので、とりあえず今は目の端にフィギュア・アイスダンスを映しながら、これを書いています。

ところが同じイタリア、トリノで何がおこっていようとも、ヴェネツィアは全く別世界。この土曜日からカルネヴァーレ(Carnevale, カーニヴァル)が始まりました。もっとも、カルネヴァーレはもともとキリスト教の行事からきているので、ヴェネツィアに限った話ではなく、この時期、土日ともなるとたいていイタリアのどの町でも、子供達に仮装をさせたりしている姿は、多かれ少なかれ見かけます。まあ、そうは言ってもやはりヴェネツィアにとって、カルネヴァーレは大きな観光の目玉の1つ。もちろん、それを目当てに観光客のみなさんもたくさんやってきます。この週末は土日とも、夜にかけて小雨がパラついたものの、昼間はそう寒くもないまずまずのお天気。サン・マルコ広場には近づいていませんが、それはそれは多くの人出でした。本格的な仮装をした人は全体からすると少ないのですが、そこまではいかなくても、黒いマントをはおって仮面をつけた人、この時期あちこちで売っている魔女風のカラフルな帽子をかぶった人、仮面風のメイクを施した人・・・これも、サン・マルコ広場や駅前などあちこちで、美大の学生さんなどがお小遣い稼ぎに、出店を開いてやっているもの。いつも超・観光地なヴェネツィアでも、この時期の人々の浮かれっぷりはまた独特です。
そんな人々がぞろぞろとヴェネツィア中を占拠しているようなのに、実は1本路地を入ると、人っ子1人いなくて、いつもの何でもないヴェネツィアだったり。私もすっかり、あまのじゃく化しているのか、そんな密かなヴェネツィア歩きを楽しんだりしていました。
これがあと1週間、28日のmartedì grasso(脂の火曜日)まで続きます。
さすがに、月曜日の今朝は、普通に学校に通学してくる学生さん・子どもたちがぞろぞろと歩いていましたが・・・そう、カルネヴァーレ期間中であろうとも、平日は平日。それでも、そんな中に、仮装の人が混じって歩いていたり。そういう光景を、不思議とも思わずにふつうに眺めている私も、既にかなりヘンかもしれません。

今日は、所用のためミラノまで行ってきたのですが、そのミラノではちょうど、やはり18日から「2006/07秋・冬 ミラノ・コレクション」の真っ最中。ファッションの町、モードの発信地ミラノにとっては、これはこれで年に数回の一大事。オリンピックも、カルネヴァーレもやはり他人事に違いありません。

トリノ・オリンピック、ヴェネツィアのカルネヴァーレ、ミラノ・コレクション。どれも、社会的・文化的にはもちろん、経済的にも国レヴェルで重要なイヴェント(なはず)です。それなのに、相変らず地元以外のことは全く他人事。それぞれが、ちっとも国を挙げてやってる感じではないところが、やっぱりイタリアらしいかも、と思いました。きっと、ローマはローマでまた全然違うことで盛り上がっていたりするのではないかと思うと、なんだか笑えます。

それではまた。
Fumie

20 febbraio 2006