記録更新、カルネヴァーレ


カルネヴァーレ期間中、サン・ポーロ広場は、子供達のための広場に

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

日本は暖かいままに春に向かっているようですが、今年はこちらもずっと暖冬のまま。体がすっかり暖冬になじんでいるので、ちょこっと気温が下がるとうんと寒く感じますが、それもまた2日くらいで元に戻り、という感じです。
とはいえ、日本と違ってあんまり「季節を先取り」的なおしゃれをする人は、少なくともヴェネツィアあたりでは皆無で、それなりに、いつもの冬よりは多少薄着という程度で過ごしています。

さて、今週の火曜日で、名物のカルネヴァーレ(Carnevale, カーニバル)が終了しました。
報道によると今年は記録続きのカルネヴァーレだったそうです。2月9日(金)から20日(火)までの期間中、ヴェネツィアを訪れた人は、85万人。1日の平均が4万5千人で、最終週末は、13万人に達したとのこと。街頭や野外ステージで公演を行った役者・音楽家の合計が1400人。一方、期間中収集されたゴミは25万トンで、これは昨年比なんと40%増。

実は、私自身は、週末や最終日はほとんどヴェネツィアにいなかったので、全体の様子はよくわからないのですが、確かに今年は、平日からずいぶん人出が多いような気がしていました。特に印象的だったのは、平日の昼夜問わず、本格的な衣装で仮装していた人が多かったこと。毎年、仮装でないと参加できない、参加費用が数百ユーロもするという高額な舞踏会などがあるらしいことは、縁はないものの話にだけは聞いていましたが、今年は何か、仮装で参加できるいろいろなイヴェント、仮装していれば一杯無料とか、そんなキャンペーンか何かがあったのかもしれません。一方、一時に比べると、アニメの登場人物のような、手作りのコスプレ風な仮装はあまり見かけませんでした。

逮捕者は1人でこれはヴィチェンツァの米軍基地駐在の米国市民。本人には直接関係ないこととはいえ、基地拡大反対運動が盛り上がっている「話題の」ヴィチェンツァ、よりによってよくもまあ・・・という感じ。
盗難などの被害届は数十件。これは全体の人数からすると、ずいぶん少ないような気がしますが、パスポートやクレジット・カードなど深刻な被害以外は、案外届けていないのかもしれません。それにしても、ずいぶん少ないようにも思いますが・・・。安全なヴェネツィア???

この人出は、暖冬の影響ももちろんあると思います。ふだん、カルネヴァーレの頃というと、たいてい霧が深いか、そうでなくてもともかく寒〜〜〜い。シンシンと体が冷えて、すぐに何か温かいものでも飲みに、室内に入りたくなるものですが、今年は全くそんな寒さではありません。雨に降られた日も何日かありますが、それでもやはり凍える寒さにはならず、それなりに人が楽しんでいました。
外から来た若い学生などを中心に、ずいぶん野宿組もいたのでは、と察します。サン・マルコ広場ではちょっとした敷物や防寒具を持って、スーパーの袋からペットボトルの飲み物やスナックを取り出す外国人の若者のグループもたくさん見かけましたし、出かけるために日曜日の朝6時すぎに駅に行ったら、いつもならその時間は閑散としているはずのところが、ごみと人であふれ返っていました。

水上バス、市営バス合わせた増便が404。
人数の割に、確かに混乱は少なかった方なのかもしれません。ここ数年は、人出がだいぶ減ったように感じていましたが、私が来た当初、5,6年前は、カルネヴァーレというとともかく、休日はもちろん、平日ですら人がぎゅうぎゅう押しかけ、移動にも困ったほどだったように記憶しています。慣れない大学の校舎から校舎へと急ぐのにも、人をかきわけかきわけ、泳ぐようにして歩いたこともあります。今は、なるべくそういう事態に合わないよう、混雑を避けるコツも身に付けてきたとはいえ、それでも、きっとそこまでひどいことにはなってなかったようです。

日帰り客がほとんどだし、大半はあまり多くのお金を落としているようにも見えないし、と思いますが、スポンサーをつけた一方、支出を(これでも)大幅に減らし、関係者としては一様に満足、大成功、という結果となったようです。
「昔は、ヴェネツィア市民による市民のためのカルネヴァーレだった」、そんな手書きの張り紙を見かけたりもしました。が、国際観光都市ヴェネツィアとしては、お祭りの会場提供者として生きるしかないということでしょうか。
住民としては、日常に戻ったヴェネツィアで、ほっと一息ついているところです。

それではまた。

Fumie

23 febbraio 2007