日常、非日常


こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

イラクで人質になっていた女性記者の解放、が、移動時に米軍に撃たれて怪我を負ったどころか、それをかばった軍人が死亡。ローマ法王の順調な回復と、待たれる通常業務への復帰。イタリア国内では激寒に大雪。スポーツに目を移せば、F1開幕、オーストラリア・グランプリで連続制覇を狙うフェラーリのMシューマッハが途中リタイア、ルノーを運転するイタリア人フィジケッロが優勝。一時は独走かと思われたユベントスに、追いついたミラン、どちらも譲らず両方勝ち星を挙げてトップを並走。
イタリアでは毎日、いやほとんど数時間おきにトップニュースが入れ替わるような、波乱の1週間でした。

イタリアで電車が遅れるわけ

日本とイタリア。似てるところ、全然違うところ、一長一短いろいろですが、鉄道についてはどう考えても日本に軍配が上がるのではないでしょうか。
新幹線に乗る場合、発車の何分か前にホームに着いて、何号車入り口、と書いたところで待って乗るのが普通だと思います。それでも、急いで飛び乗って、あるいは、空席を求めて乗り込んでから何号車か中を歩くこともあるでしょう。
イタリアの場合。まず、特急であろうが、鈍行であろうが、まず、目的の列車がどのホームに入ってくるのか、発車時刻目前になってもまだわからないことがしばしば。さらに、指定券を買っても、実際列車が着いてみるまで、自分の号車がどこに止まるかわかりません。30分前に駅に着いて待っていようが、電車が1時間遅れてこようが、結果は一緒。列車がホームに入ってみて初めて、1号車が頭なのか、それともお尻なのかわかります。実は、それを表にしたようなものがあることはあるのですが、まずその表を駅のどこに貼ってあるのか探すのに一苦労。その上、こんな状況ではあまり当てにする気もせず、結局参考にしたことはありません。
そうやって、大きな荷物があろうが、お年より、子供連れであろうが、列車が到着してから乗客全てが皆、自分の号車を目指して歩き、時には走ることになります。目指す車両が遠すぎたりして、乗り込んでから中を移動する羽目になることも、したがってよくあるわけですが、1等車はともかく、2等は荷物を持ってすれ違うどころか、実は大きいスーツケースだと置き場に困るくらい狭いのです。また、スーツケースでも、日本人の観光客の方はたいてい、スリムなハードケース。特に女性の個人客はその華奢な体に不釣合いなほど大きなスーツケースを、しかしキャスターが4つ付いているおかげで、軽々と押して歩いていますが、イタリア人含む、欧州、アメリカ大陸の人々は、斜めに傾けて運ぶ、固定キャスター2つタイプが主流。白人の腕自慢、日本人の知恵自慢とでも言うのでしょうか。それもまた、よくもまあ、というくらい巨大なものを、無理矢理座席まで持ってきます。
それを、網でないので網棚ではないのですが、要するに頭上の棚に、押しこめるだけ押しこめます。こちらは、万が一、あんなものが落ちてきたら首の骨が折れちゃう、と思って自分の頭上はなるべく自分のもので埋めておきますが・・・。
それにしても、特急やら、急行やらに乗るたびに、どうしてこうなのだろう?と思います。予約した席がたまたま6号車あたりだと、だいたい真中あたりかと検討をつけて待っていればいいのですが、これが、1号車とか、12号車とかだと、最悪です。前にも乗った特急だから同じかと思うとそうでもなく、したがって、経験も生きず、ひたすら勘です。そうやって勘が当たればほっとし、はずれれば誰にともなく悪態をついたり。
ある時、指定が12号車だったので、ホームの端から端まで歩いて先端にたどり着くと、なぜか11号車までしかないのです。車掌に確認すると「あ、今日は12号車ないから、8号車へ行って」。私は、たまたま日帰りの外出で、ほとんど手ぶらだったのでまだよかったのですが、同じ目にあったらしい人々が、ガラガラと大きなスーツケースを引きずって戻っていくのを見て、同情しました。

ではまた。
Fumie

8 marzo 2005