春を待つ

雨上がりの夕焼け

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
あっという間に、3月も半ばを過ぎてしまいました。
青空が広がると空気が冷たく、その気温が緩んだと思うと雨が降ったり。なんとなく、この3月はいつもより早めに暖かくなっているかも、と思っていたら、この前の日曜日はまた朝から降りだした雨が雪に変わったり。
それでも気がつくと、日が随分長くなっていて、クロウタドリの声が響き、えさを乞うすずめの雛もたくさん見かけるようになりました。(クロウタドリについては、HP、
2005年の3月30日「春告鳥」をご参照ください。)

無い袖は振れぬ、のか

さて、今年のイタリア、いや、イタリアの政界にとって春といえば4月9日に迎える総選挙。現ベルルスコーニ政権が、しぶとく残るのか、それとも野党が巻き返しを図るのか。

もともと政治にはうとかった上、イタリアでは参政権もないので傍観者ですが、一応気になるのは、外国人問題。滞在許可証や、ビザなどの発行なども、様子がころころ変わるこの国では、ほんとうに要注意です。
もう1つ気になっているのは、文化予算問題。緊縮財政を理由に、現政権は今年度の予算から文化事業その他、関連の補助費を大幅に削減しました。反発が目に見えて大きかったのは、その中でも劇場部門で、昨年11月には、映画館の一斉スト、あるいはヴェネツィア・フェニーチェ劇場の逆ストなど、多くの反対行動がありました。(HP 、
2005年11月21日「音楽マラソン、またの名を逆スト」参照。)
その際、フェニーチェでは、予算カットされるなら公演縮小、という話が確かに出ていました。具体的には、オペラの来シーズンの開幕を2007年1月に延期、かつ、今シーズン3月に予定されている1演目を中止し、その演目をその来年1月の開幕に持ってくる、というもの。ちなみに、今シーズンは2005年11月開幕月までで全10演目。昨シーズンも同様でした。
え、まさか、シーズン・チケットは売ってるし、単独のチケットも既に売られているはず。さらに、来シーズンの大幅縮小はもちろん、開幕に、なんだか聞いたこともないこの演目を?
ところが、こういうのは、一種の「おどし」なのだろうと思ったら、ほんとうにそうなってしまいました。県や市から、特別の補助を出すという話もあったような気もするのですが、あれはどうなってしまったのか・・・。
3月22日から31日に予定されていた、Giacomo Meyerbeer作曲、Il crociato in Egitto(エジプトの十字軍兵士)は2007年1月の開幕演目にスライド。シーズン・チケットの払い戻しはなく、そのまま来年の公演で使えることになるというのですが、それはまた、来シーズンのチケット販売で、大混乱を招きそう。いやな予感です。
それこそ政権が交代して、万が一予算が元に戻ったら?・・・もっとも、政権が変わったところで、一度削られたものが増えるとは思えませんが、どうなるのか注目しています。
去年の3月は、楽しみにしていたワーグナーのパルシファル、当日が公務員ストの日にあたってしまい、あっけなく公演中止。なので、たいがいのことは驚きませんが。

ところで、1カ月近くもご無沙汰していたのは、ここのところ、私自身の状況が膠着していていたためです。とりあえず今は、ようやく終わりが見えかけてきた卒業を目指しているのですが、それも思ったようにはなかなか進まないし、そもそも、卒業したところで、その後、どうするのか。ここへ来てあれこれと不測な事態がおこったり、いろいろなことが「もう少し」のように見えながら、そのもう少しがなかなか片付かないし、解決しません。
これまで、常々、土壇場の土壇場でラッキーだったりしてきたので、何となくまた、その「天から降ってくる何か」を漠然と待ってしまっていて、やるべき努力を怠ってきてしまったような気もします。
うだうだと悩んだり、長いトンネルの中にいたような数カ月、出口はまだまだ、もう少し先のようです。それでも、ようやく、ようやく、少しずつ光が見えてきたような。

春よ、まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき

友人に借りたDVDに入っていた、松任谷由美の「春よ、来い」(1994年)。しみじみと、何度も聴いています。

それではまた。
Fumie

 16 marzo 2006