こうでなくっちゃ

 ジュデッカ島からサン・マルコ湾を臨む

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

こちらは本格的な夏、暑くなっています。
家を一歩出ると、1日中太陽を浴びつづける河岸は、まさに鉄板焼きの鉄板、いや、敷き詰められているのは石なので、石焼というべきでしょうか。上から降り注ぐ直射日光のみならず、下からの照り返しで満遍なく紫外線を浴びて、いい具合のローストになった気分。でも、夏は暑いもの。幸い、家にいる限りは比較的過ごしやすいので、無理をせず、家でできることをやっています。
この週末は、ヴェネツィアではレデントーレのお祭りがありました。お祭りについては、3年前に概要をお伝えしているので、そちらをご参照ください。
../../../../www.geocities.jp/vivereavenezia/072202.htm

花火の夜

さて、このお祭りの最大の楽しみは、なんと言っても土曜日深夜の花火。サン・マルコ広場への海の玄関口、サン・マルコ湾で行われるため、そちらがあくまでもいわゆるメイン会場となります。湾に面したホテル・ダニエリなどのテラス席は、その価格もさることながら数年前から予約が必要だとか。そんなVIPとは別に、一方、一般のヴェネツィア人の楽しみ方は主に二通り。日常の運搬用モーター・ボートに、リゾート・ヨットからゴム・ボートまで、ともかく水に浮かぶ「船」を持つ人々は、その船で湾内に思い思いの場所を確保。もちろん、早い時間から場所取りをしているので、花火開始の11:30まで、船上で飲めや歌えや。そう、日本のお花見と、屋形船を一緒にしたような感じでしょうか。中国製という話ですが、なにやら紙のちょうちんなどで飾り立てていたりするのも、ご愛嬌です。で、もちろんイタリア人、飲むだけではありません、名物のサルディン・サオール(Sarde in saór、いわしの香り漬け)、魚介のフライや、冷たいパスタ、そしてすいか。あれやこれやとたいらげつつ、そしてもちろん歌うだけではなく、踊ったり。
もう1つの方法は、花火の見えるところへテーブルを出して、やはりフェスタ。内容は船上と一緒です。ちょっとでも花火の見える、アルターナ(altana、ヴェネツィア風屋上テラス)があれば、大ラッキー。あるいは、お祭りの本来の主役であるレデントーレ教会のあるジュデッカ島は、サンマルコ湾からはちょうど対岸にあたります。その河岸沿いは、花火見学の絶好のポイント、ずらーっと見事にテーブルが並びます。

私はといえば、ここのところ自宅で友人たちと食事をしてから、ジュデッカ島へ、この日のためにできた橋で渡って、花火を見るというパターン。アルターナは無いし、自宅近辺では、いまひとつ花火がよく見えないのです。特に、去年は家で無駄にダラダラしすぎて、出たときには、橋が通行止めになっていて島へ渡れず。結局、近いのに建物の影にかくれて1/4くらいしか見えない花火がとても残念で、今年はともかくどうしても花火優先にしたかったのでした。
人ごみの中を移動して、1時間、2時間と所在なく花火を待つ間、毎年毎年、船を持つ友人のいないわが身を恨めしく思います。いや、船といわず、ジュデッカの、この地元食事会にもぐりこむのでもいい。友達が少ないせいか、なかなかそういう機会に恵まれません。仕方がないので、せめて待っている間、腰を下ろせるようにと敷物持参です。
ほんとうなら浴衣を着たいと思って、毎年出しては見るものの、いつもあんまり暑いのと、いくら近所とはいえ、この環境ではどうかと思い、まだ実現していません。
ですが、今年は、比較的見やすく、かつあまりぎゅうぎゅうの混雑でもない位置をうまく確保。頭上に降ってくるほど大きな花火と、水上花火もたっぷり楽しみ、大満足で家へ帰りました。

そういえば、最初の頃は私も、お祭りの本来の中心であるミサや、日曜日の午後に行われるレガッタなど、何もかも見逃してはならず、とばかりに、頑張っていたものです。今年はともかく花火に集中。花火の後は翌日の日曜日、もはや運河にかかった橋を渡って参拝に行く元気もなければ、河岸でレガッタ見物をする勇気もありませんでした。この炎天下、なにしろ水上にかかった橋、およそ300メートルの先にある教会は、陽炎のよう。見るだけでくらくら。レガッタの、集合をかけるマイクの声、レース中の応援の掛け声を遠くに聞きつつ、1日家でだらだらしてしまいました。

来年こそは、船上で花火鑑賞と行きたいものです。もちろん、ホテル・ダニエリのVIP席でも一向に構いませんが・・・。だめなら今度は、折りたたみ椅子を持参することにします。

サルディン・サオール(Sarde in saór、いわしの香り漬け)のレシピは、やはり2年前のこのページをご覧ください。
../../../../www.geocities.jp/vivereavenezia/072303.htm

それではまた。
Fumie

18 luglio 2005