地中海に浮かぶ


 レッジョ・ディ・カラブリアの海、対岸はシチリア、メッシーナ

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

週末を迎える度に、海へ向かう車の渋滞情報を聞くようになりました。すっかり夏です。今年の夏は、涼しかったり、一転して猛暑になったり、出だしは不安定でしたが、ようやく落ち着いたようです。ただ、夕立など、雷や急な雨が多いので、野外コンサートなどにはちょっと心配です。
イタリア人の夏休みと言えば、海か山。が、山に避暑に出かけるというと、どちらかというと、おハイソなイメージ。老いも若きも、そろいもそろって海へ出かけます。日本ではどちらかというと、海は若者か、せいぜい子供連れの家族のもの、そんな感じがしますが、ここでは違います。

同じ海でも

5月初めだったか、2005年イタリアのきれいな海ランキングが発表されました。残念ながら手元に記事が残っていないので、うろ覚えで恐縮ですが、1位は確かトスカーナ州グロッセート県のどこか、2位がカラブリア州でした。ランキングは純粋に水質のみならず、レストランやホテルといったサービスなどの評価も含まれる、となっていたように思います。
特筆すべきなのが、トップ10のうち8カ所が、の形ティレニア海側だったこと。補足すると、イタリア半島の長靴の、向かって右側、ヴェネツィアのある方がアドリア海。踵とつま先にはさまれた辺りがイオニア海。向かって左ます。側がティレニア海になり確かに、サルデーニャやシチリアをはじめ、海や島の、絶景リゾートのほとんどはティレニア海側にあります。一方、これは海でなく「潟」だといわれてしまうヴェネツィアは論外としても、アドリア海沿岸は、対岸のクロアチア側は、海岸線も細かく入り組んでいて、美しいリゾート地もあるそうなのですが、イタリア側はなくとというと、少もふくらはぎのてっぺん、アンコーナあたりまでは、だらーーーっと、ずっとなだらかな砂浜が続きます。それより南は行ったことがないのでわかりませんが、途中、リミニ、ペーザロと、この季節にはビーチパラソルが果てしなく続くリゾート地ですが、絶景というのでもなく、むしろ庶民的な気楽なリゾートという感じは否めませ地元・湘南海岸を見慣れた目にん。は、それでも、まあま隔に並んだカラフルなパラソルあ白い砂と、等間は、やはが、その辺りでも透き通るりイタリアかなと思います水、というには程遠かったように思います。
一方、シチリアや南イタリアへ行って驚くのは、その海の色の美しさ。サルデーニャに住む友人によると、州都カリカリの海岸も十分美しいけれども、ちょっと外れると、もうそこは海好きにはたまらない。透明なその水は、入ってもなんとつま先まで見えるのだそう。
アルト・アドリア海で唯一例外なのはイタリア東端のトリエステ。山が海岸目前までせまるここでは、砂浜もほとんどなく、海岸線沿いに走る道路にへばりつくように海の家などがあって、地元の人々は、ほとんど道路から直接海に飛び込んでいます。海に突き出た白いミラマーレ城をバッグに、やはり嘘のように透明な水での海水浴です。
そんなリゾートを夢見つつも、とりあえずヴェネツィアで1番近い海水浴場といえばリド島。案外ごみなどはほとんどないものの、海草というか、葦のようなものがいっぱい浮く、透明からは程遠い水、背景はイタリア一の工業地帯、汚染地区の代名詞でもあるマルゲーラ。それでも、塩水にプカプカ浮くのは、地上で暑い暑いと騒いでいるよりはましかな、と思ったりしていました。
が、上には上がいる、というのでしょうか。
6月に急に暑くなったときのことです。ヴェネツィア本島、カナル・グランデ(大運河)でなんと20代の米国人女性2人が水浴を始めたのです。ビエンナーレ他、何かとパフォーマンスなども多いヴェネツィア。ところが、なんと「あんまり暑いから泳ごうと思って」水に入ったのだそうです。私も知らなかったのですが、カナル・グランデでの水浴は、正式に法律上で禁止。1人は現行犯(?)で逮捕、1人は逃げおおせたそうですが、つかまった方いわく「禁止なんて知らなかった、だってどこにも書いてないじゃない」。
いわば景観保護地区であるヴェネツィア本島内のあちこちに、「水浴禁止」の看板を立てるべきなのか・・・それにしても、あの水に入ってみるとは、ヴェネツィアへ一度でもおいでになった方にはおわかりいただけるかと思いますが、かなり勇気のある行動に思えます。だいたい、このよどみによどんだ水、ちっとも涼しそうじゃない・・・。

皆様も、どうぞよい夏休みをお過ごしください。
ではまた。
Fumie

27 luglio 2005