残暑お見舞い申し上げます。
2日ほどさわやかな夏日になったかと思うと、今日はもう、うす曇。家にいると肌寒いくらいで、長袖をはおって、靴下まで履いています。紅茶をいれて、プラムなど入っていないのになぜかプラム・ケーキと呼ばれるお菓子を食べたりしていると、まるでもうすっかり秋になってしまったかのようです。Tシャツに短パン、それでも暑い暑いといって冷たいミネラル・ウォーターをがぶがぶ飲んでいた、それがほんの、それがほんの数日前のこととは信じがたいくらいです。
このまま寒くなってしまうことはまさかないでしょうけど、といって、寝苦しいほどの猛暑はもうないかな、と思います。
デジタル効果
学生時代、初めて旅に出始めたころは、旅先でともかく、やたらめったら写真を撮る、そういうのはイヤだと思っていました。カメラを通して見る姿は、自分の目で見るのと違う、写真を撮ることに夢中になっていては、ほんとうの感動に出会えない。なんだか、そんなような斜に構えた思い込みがあったのだと思います。
ちょうど5年前、会社を辞めて、イタリアへ来ようと決めた時に、デジタル・カメラを1つ、買いました。(正確に言うと、コンピュータも買った・・・)カメラにも、デジタル機器にも疎い私としては、ともかくいつでも持ち歩ける、コンパクトなものというのが第1条件、結局友人に薦められた富士フィルム社のFinepix40i
を近所のカメラ屋さんで見つけて、即刻その場で買ったものです。これが大変身のもと、ほんとうにいつもいつも、貴重品や携帯電話とともに持ち歩いて、何だかんだと、とりあえずパチリ。もっとも、私のカメラは、ピチクリパリ、みたいな音がするのですが。
今となっては、同じレベルの機種でも最新型のものに比べれば随分大きくて重いし、いくらローテクなイタリアとはいえ、さすがに最近はデジカメも相当普及しています。が、当時は、イタリアではデジカメ自体、まだまだ持っている人が少なかったこともあり、その小ささ、液晶画面の存在に驚嘆されたものです。
なにしろ、フィルムを使わない気楽さ、街中で見かけた何かの行事のポスターなども、手帳を出してメモを取るかわりに、1枚。こんなものぐさなことでいいのかと思いつつも、それもまた、思い出の風景の1つと、結局残らず保存しています。
途中2回修理に出したものの、まだ現役。もともと、物も使い出すと愛着が湧いてくるタイプなのと、また新しい機械に慣れるのが面倒というのの両方で、相変わらず同じものを使い続けています。
いったい何枚になったのかは全く把握していませんが、先日、写真を保存しているCD-romを整理していたら、イタリア国内でも、この5年でずいぶんいろいろなところへ行っているな、と気が付きました。
行ったところ、見たところ、メイルやHPで紹介したいと思いつつも実現しないまま、気が付いたらずいぶんたくさん、たまっていました。まめな方なら、行く先々、こまごまとメモをとるのでしょうが、ずぼらなもので、宿泊先の名前など、最低限のことが手帳に記してある程度。たまにメモしても、またあちこちに書き散らしてしまって、とても整理できたものではありません。ところが、もう町の名前すら忘れているようなところもあったりしたのですが、写真を見ていたら、1つ1つの町、干上がるほどの晴天の空気、霧にかすむ町の匂い、喧騒や静寂、どんな町で、どんな人に会って、何を食べて、飲んで・・・一気に記憶が蘇ってきました。不思議なものです。まるで、取り外されていた記憶装置を、またパチッとはめたような、そんな感じです。今は呼び戻されたあれこれが、アタマの中でぐるぐる渦巻いているようです。
言いたいこと、伝えたいことがたくさんあるのですが、一度にはとてもできそうにありません。そこで、ひとまず、写真だけでもHPに載っけてみることにしました。
そのうち、それぞれの写真に、少しずつコメントや、お役に立てるような情報などを載せていければ、とも思います。いつものこのメイルを補うつもりで、HPには毎回原則1枚ずつ写真を載せていますが、ちょどその逆の作業ですね。
とりあえず、1つの町につき1枚、なるべく、その町を代表するような風景にしてみました。ほんとうにメモ代わりに、パシャパシャ撮っている写真です。人様に公表できるほどのものでも無いのですが、お時間のある時にでも、ご覧ください。トップ・ページの1番下から、どうぞ。
ではまた。
Fumie
10
agosto 2005
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