スター誕生

 こちらは、「スター」Björk

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
今更ながら、ブログ(日記)をはじめました。
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できるだけ毎日、何かしらつけていきたいと思っていますので、お暇なときにでも、どうぞご覧ください。

もうひとつのヴェネツィア

31日(水)、第62回ヴェネツィア国際映画祭が、ヴェネツィア・リド島で開幕しました。
日本では「映画祭」として知られるこの行事ですが、こちらの元々のタイトルは、Mostra internazionale d’arte cinematografica(国際映画芸術展)。結構、ものものしいのです。一般には、Mostra di cinema(映画展)と略されるようですが、それでも、mostra=展覧会なんですね。
ですが、このイヴェント、展覧会というよりはむしろ、まさにお祭り!といった雰囲気。約10日間の期間中、話題の新作から古い名作、あるいは場合によっては、かなりマニアックなものまで、同時に6カ所で次々と上映があります。

同時に6つなんて、シネコンなどでは当たり前なのでしょうけど、それが1つ屋根の下ではなくて、それぞれが独立した小さな映画館のように、隣り合って建っていること。その間を埋めるのは、仮設テントで、映画関係、カメラやビデオのメーカー、DVD販売などのブースが並んでいること。その真中には、オープン・テラス風の、セルフサービスのレストラン。そして何よりも、メイン会場での一般公開上映前の「スター」たちの、ファンへの顔見せ。それも、もちろん赤絨毯と観客との間は、何メートルかの距離があるのですが、それが結構みな、名前を呼ぶファンたちに近づいていってサインをしたり、握手をしたりサービス満点。
今年は、映画祭自体がテロの対象の危険があると指定されたとして、会場全体を柵で囲い、それぞれの入場にはセキュリティ・チェックをすることになりました。確かに、各種警察から機動隊まで、警備関係の制服がやたらに多いのですが、そこはさすがイタリア、思っていたほどガチガチでもなく、荷物チェックもかなりアバウト。そして、劇場に入る以外のスペースはそのまま誰にでもオープン、赤じゅうたん前もレストランも、もちろんチケットなどの有無に関わらず、誰でも自由に出入りできます。
それがリド島のリゾートらしい陽光の下に突然出現するのですから、お祭り気分満点です。本物のスターが来る、だからこそ映画祭なのですが、それをあえて除けば、雰囲気はイタリアのよくある夏祭りの1光景です。
マスコミや関係者の間を、近所に住む人々が自転車の籠に買い物袋をのせて走っていたりします。特別な映画ファンでなくても、きっと毎年、夏の終わりのこの行事を楽しみにしているんだろうな、と思います。

実際に映画を見るには、一般客の場合は、期間通してのパスを買うか、そうでなければ、1つ1つの上映のチケットを買います。普通の映画館で見るのと同じです。料金は、なんとメイン会場の19.30の回は35ユーロ、これはちょっとびっくりするほど高いですが、それでも人気のある映画は売り切れ。あこがれの「スター」と同席しての鑑賞なら、ということでしょうか。午前中の回など、最低料金でも8ユーロですが、これは話題の映画の先行上映、あるいは、なかなか劇場にかからない映画ということで、やはり仕方がないのでしょうか。また、イタリアでは通常、外国映画は全て吹き替えになりますが、ここでは原則、原語+イタリア語、英語の字幕になるので、そこもメリットの1つかもしれません。

やはりハリウッド全盛なイタリアですが、ここヴェネツィア映画祭では、日本も忘れてはいません。まず、昨年惜しくも金獅子賞を逃した宮崎駿監督が、9日に「栄誉賞」を受賞することが既に決まっていて、イタリア未公開だった、「風の谷のナウシカ」と「紅の豚」が記念上映されることになっていること。「アジア映画秘史」として、1920年代から70年代までの知られざる日本映画が特集上映されていること。そして、今年はコンペティション部門への出品なしで残念に思っていたところ、「サプライズ」枠で北野武監督の新作「TAKESHIS’」が初公開、コンペ部門に名乗りをあげたこと。既に’93年、「HANABI」で金獅子賞、2003年、「ZATOICHI」で監督賞を得た同監督、今回も、主催者側からぜひ、との要請を受けての急遽参加となったのだそうです。
イタリアにおける、現代の日本映画の2大巨匠が乗り込むヴェネツィア映画祭。やはり捨ててはおけません。

それでは、また。
Fumie

3 settembre 2005