秋分の日

 塀からこぼれるように垂れ下がるぶどう

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今日の秋分の日、連休を楽しまれている方も多いのでしょうか。今日もお仕事という方、ほんとうにお疲れさまです。イタリアでは、春分、秋分の日とも残念ながら休日ではありません。春分の日は(それともその翌日だったか)、春の1日目、と言って何かと催しがあったり、明るく迎えるのですが、秋分の日は、ほとんど意識することなしに過ぎ去っていきます。
9月はまだまだ暑いこともあるのに、今年はもうすっかり寒くなっていて、秋というよりももう、冬まっしぐらという感じもします。
ついつい家にいるので、細々とですが、HPに情報追加してます。ようやくリンクもはじめましたので、HP、公開ブログお持ちの方、どうぞご連絡ください。

実りの秋、食い気の秋

野菜や果物から、お魚まで、日本ほど季節感あふれる食卓もないと思いますが、それでも収穫の秋、実りの秋ととりわけ秋が強調されるのは、やはりお米の収穫が基準になっているからでしょうか。イタリアも、特に果物は、春から夏、秋と、次々に季節ものが出てきますが、「季節感」という意味では、夏が1番強いようにも思います。
それでも、このころ話題になるのが、何と言ってもやはりぶどうでしょうか。夏ぐらいから、お天気によって、州ごとの今年のワインの出来予想が出始めますが、9月もこの頃になるといよいよ収穫。

イタリアで好きなのは、あちこちの庭木に、果物の木が多いこと。果物の木、特に実がなっている木(なによりもおいしそうだし)、庭木にせよ畑にせよ、見かけると、あっと思ってまじまじと観察しています。
柑橘類、りんご、梨、柿、桃に、あんずやすもも、枇杷もあります。緑がない、水の上に直接石が組まれているようなヴェネツィアでも、案外、いろいろ見かけます。種類がさまざまな分、実りの時期もさまざまですが、特にいろいろ競うように実る果物に出会うのは、この季節。筆頭はもちろん、ぶどう。これは観賞用・食用とあるようですが、アーチや、棚に絡ませた枝、大きな緑の葉の間から垂れ下がる房が、だんだん色づいていくのは、ほんとに楽しみなものです。梨の木、もなかなか素敵です。ざくろも、その明るく鮮やかな赤い色がなんともいえず、きれいです。梨は、いわゆる「洋なし」で、ちょっとおしりの膨らんだ形ですが、日本で一番知られている「ラ・フランス」だけでなく、やはりたくさん種類があります。私が好きなのは、小さめで皮がグリーンのまま、中もわりとしゃきっとしたタイプ、他にも、皮がりんごのように赤くなるもの、例の茶色っぽくなるもの、いろいろです。そんな、梨やらりんごやらが、大きな木にわーーーっと実っている様はなかなか壮観で、いつもいいなー、と思って通りがかります。
そして、花より団子ではないですが、また一段と嬉しいのは、そんな木がお庭にあるという友人から、思いがけず大量の果物を頂いたりすること。ヴェネツィア近郊では、柑橘はほとんど食用はありませんが、プラムやスモモ、りんごに柿。採れたてで鮮度抜群はもちろん、無農薬100%。夏の間、トマトやなすを頂くこともありますが、なぜか果物というのは、余計に嬉しい気がします。

もうすぐ閉幕になる愛知万博の、イタリア館のアイディア募集に、賞金につられて応募したのが、そういう各地方、各季節の果物の木で、イタリア半島を表現するというもの。もちろん本物の木を植えて、実るごとに子どもたちに収穫を楽しんでもらったら、というのはなかなか悪くないアイディアだと思ったのですが、残念ながら採用されませんでした。
忘れた頃に、ちゃんと「残念ながら落選」という手紙が来たのには、驚きましたが・・・。

季節の変わり目で風邪などひかれぬよう、お気をつけください。
それでは、また。
Fumie

23 settembre 2005