こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
こちらはぐずついたお天気、肌寒い日が続いて、すっかり秋から冬といった様相になっています。F1グランプリ
乱暴に言えば、暑い夏は何もできないから、いっそ何もかも忘れて休む、という慣習からでしょう。
日本でいう、年度、というほどはっきりした区分けはないのですが、学校関係はもちろんですが、それ以外でもたいていの1年は春か初夏まで、というサイクルで1シーズンというものが多いようです。オペラなどの劇場ものしかり。サッカーに代表される多くのスポーツしかり。
そんな中で、そろそろ今シーズンを終えようとしているのが、F1グランプリ。今週末は日本の鈴鹿でのレースになるため、多少はニュースになっているでしょうか。最もここ数年は、BARホンダの佐藤琢磨選手の活躍(挑戦?)もあり、今までよりは注目されていたようですが、日本ではまだまだファンが限られるのではないでしょうか。国内では某社が映像権を独占しているとかで、なかなか普通のニュースなどにもなりにくいこともあるかもしれません。もともとヨーロッパでの試合が圧倒的に多いので、日本では深夜の放送になることもあるでしょう。
イタリアでは、F1グランプリは、1年間通して全試合、テレビで生中継があります。しかも、RAI1(国営第一放送)です。試合開始はだいたい現地14時と決まっているらしいので、欧州内で試合のある日曜日は、通常13:30からの30分のニュースもさっさと5分くらいで切り上げ、現地からの中継に切り替わります。アメリカ、ブラジル、など時差の大きいところである場合も同様、たいていは生中継がありますし、どうしても見られなかった人のために、もう1回、録画放送もあるのです。
F1好きは男性に限らず、女性の友人でも、熱狂的なファンもいます。いつもは朝寝坊な彼女でも、F1観戦となると午前3時でも4時でもすくっと起き上がって毛布にくるまりながらTVにかじりついているのだとか。
だいたいスポーツといえば9割方はサッカーというイタリアですが、その次、といっていいほど人気があるのが、F1グランプリ、モータースポーツ、それに自転車。サッカーを除くと、案外ああいう「走る」タイプが好きなのかな、と思います。とはいえ、日本では人気の、マラソンとか駅伝というのはあまり聞きません。そもそも駅伝というのは存在するのかどうか?そして、アテネ・オリンピックではイタリア選手が男子マラソンを制したと聞いてほんとに驚いたものです。そもそも、イタリアにマラソン選手がいたとは!!!
メカが好きなのかもしれません。サッカーが圧倒的人気なので、あとはそれでバランスをとるのか・・・もっとも、バイクや自転車は、個人の技量に負うところが大きいそうですが、どれも走るのは一人でも、実はチームワークだし、チームごとの順位も競うので、やっぱりチームワークが好きなのか・・・。
個人の魅力という点で、実力も人気も抜群なのが、モトGPで先日、既に7回めの年間優勝を決めたヴァレンティーノ・ロッシ。何よりまずその実力ですが、彼の人気をさらに高めているのが、そのキャラクター。勝ったときのパフォーマンスもさることながら、試合前まで何かと変なかぶりもので周りを笑わせたり。そういう親しみやすさで、女性にも人気があり、といって変な噂やゴシップなどもあまりないようです。ほんとに、これぞ「天才」なのでしょう。
一方、F1は完全にチームワーク。ドライバー(イタリアではpilota=パイロットと呼びます)の力はもちろんですが、それだけでは勝てるものでもないようです。実際、試合後の表彰の際には、まず最初に優勝したドライバーの国歌、次に製造者(チーム)の国歌が流れるんですね。モトはちょっとそこまでチェックしたことがないので、知らないのですが・・・。
そしてやはりtifosi(熱狂的なファン)とまではいかなくても、たいていのイタリア人が気にしているのは、フェラーリ。昨年までは、表彰台を独占し続け、圧倒的な強さを誇ったフェラーリは、実はなかなか勝てないサッカーの代わりに、安心して見守ることのできるスポーツなのかな、と思っていましたが・・・。今年は、残念ながら不調続き。ドライバー、製造者(チーム)とも、表彰台から遠ざかってしまいました。
残念ながらイタリア的には、注目度の下がってしまった鈴鹿。この日曜日は、早起きするイタリア人が少なめかもしれません
では、また。
Fumie
7
ottobre 2005
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