晩秋

サーモン・ピンクの壁にも映える山ぶどう(?)の紅葉

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

先週の晴天続きはもはや夢のよう、曇りがち、お天気が崩れがちになって、こちら、ほんとに寒くなっています。寒い、寒い、と言っていたら、そのはずです。あちこちの蔦やその他の葉がすっかり赤くなっていました。
数日前からとうとう家の暖房もつけ始めています。

行く人、去る人

さて、大学の方はといえば、これまた早いもので、新学期が始まったと思ったら、もう5週目、今日でこのタームも終わりです。今月末にはもう今年度最初の試験!5週間で1タームという小刻みな日程、結果として1年の半分以上が試験期間というカレンダーには、相変わらず慣れません。いやむしろ、いい加減慣れてきたようでいて、逆に集中して勉強するリズムを失ってしまったようでもあります。
もちろん、そんなことつべこべ言ってるすきに、いいから勉強しなくてはならないのですが・・・。

さて、もともと人付き合いがいいとは言えない私は、イタリア人もなのですが、こちらの日本人の友人も、そう多いようではありません。それでも、気が付けばヴェネツィア暮らしも長くなっているし、学生を中心に、友人の数もぼちぼち増えてはいました。前にも書いたことがありますが、ヴェネツィアで出会う人々は皆、才能や能力にありあふれていたり、個性的だったり、と、会うと自然とこちらも元気をもらうような、そんな魅力的な人々が多いのです。
この夏から秋にかけて、そんなうちの何人か、比較的近い友人とよべる何人かが、ヴェネツィアを去っていきました。イタリアに残るか日本に戻るか少し迷って、結局帰るという決断をした人。予定の留学期間を終えた人。目的を無事果たして帰国する人。
そんな友人達が、とてもまぶしく思えました。翻って私の状態はといえば、経済的にはいよいよ底をつきつつあるのに、大学は相変わらず終わらない、終われない。卒業したところで、イタリアのことで仕事に結びつくわけでもないし、ではいったい自分でどんな仕事ができるのか、迷いが多くて一向に決まらない。
故郷に錦を飾ろう、とか、一旗揚げて帰ろうとか、別にそんな大それたことを全然考えているわけではありません。ですが、せっかくここにいるんだから、何かを得たい。では、目指しているのは、錦なのか、旗なのか・・・錦を織るってどういうこと?旗を揚げる前に縫うとは?・・・いや、旗って何色に塗ればいいの???・・・と、おろおろしているといったほうがいいでしょうか。
単純に、日本へ帰ることが羨ましいというわけではありません。ですが、何か手に職をつけようとイタリアへ来たはずが、まだまだ何もかもが中途半端で、埒があかない。時間だけがほんとに飛ぶように過ぎていきます。悩む、というよりも、頭を抱えているという状況です。
言葉を武器にするのか、できるのか。それとも、漠然と、やりたいと思っていることができるのか、それで仕事になるのか。勉強するにしても何にしても、もっと、具体的に仕事に結びつく何かを、やるべきなのではないか、とか。
「(日本で)仕事したいなら、イタリアにあまり長くいないほうがいいですよ。」と、たまたま知り合った方に、何かあったらよろしくお願いします、と言ってみたらそう返されてしまったこともありました。まあ、そこで仕事をさせていただけることは、たぶん一生ないだろうと思うので、あんまり関係ないと言ってしまえばそれまでです。それでもおっしゃることは、わからないでもありません。大変だとか忙しいとか言ってみたところで、しょせん気楽な学生生活、それをここでやっていて、ほんとうになんだか最近は、イタリアぼけどころか、ヴェネツィアぼけがかなり激しい。まともな社会生活に復帰できるのかどうか、自分でも不安になります。

が、困った困った、どうしよう、といいながらも、今までの人生、思い起こせばいつも最後のがけっぷちでラッキーが転がりこんできてなんとか・・・ということが何度か。今度もまた、たぶんがけっぷちで救われるのかな〜なんて、妙に楽天的に思ってしまっていたりするところで、真剣味がまだまだ足りないのかもしれません。

そうしているうちに、イタリアにはいるけれどもヴェネツィアを去るという決断をして、昨日また1人友人が発っていきました。新しい土地で、楽しくやっていってくれたらいいな、と思います。もっとも、彼女の場合はヴェネツィアを出たといっても、すぐ近くなので、またしょっちゅう会えるとは思うのですが。

ではまた。
Fumie

21 ottobre 2005