永遠の都

 フェラーリ三輪車にのるテディ。フェラーリ・ショップにて

こんにちは。12月も半ばになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。私も、なんとなくバタバタしています。

新生ローマ?

日記にも書いていたのですが、先週、久し振りにローマへ行ってきました。
世界中で、他にどこに住んでみたいかというと、私の場合1番はパリなのですが、それと同じくらい、というか、イタリアに限定すれば、やっぱりローマ。なんだ、やはり都会が好きなのね、というとそうではなく、もちろんパリはその適度に都会なところが好きなのですが、ローマは失礼ながら、今まで「都会」と思ったことはありません。確かに1度は世界の都であったし、今でもカトリックの総本山としての求心力は、今年4月に前法王が亡くなったときに、目の当たりにしています。
ちなみにオリエントで生まれたキリスト教の中心がローマなのは、偶然ではありません。ローマ帝国があちこち立ち行かなくなって崩壊していく中、それでも一度は整備されていたそのローマ帝国の行政組織や統治機能を利用して、悪い言い方をすれば半ば乗っ取るにして組織化を図っていったのが、公認後のローマ教会だったのです。今でも、教会用語にローマ時代の行政用語などが残っていて、イタリアでローマ史をやるとしばしば混乱させられるのはそのためです。
イタリアにはうんざりだ、というイタリア人に言わせれば、この国は国ごと博物館。それも決していい意味ではなく、要するに化石化していて、それを後生大事に守っているだけ。古い慣習に縛られ、発展の余地も希望もなく、あとはただただ衰えていくだけだ、と。
それでも、私から見るとこの国もずいぶん近代化が急激に進んでいるように思います。
ローマが、特に整備されてきたのは、2000年のミレニアムにあわせて、あちこちで突貫工事が進んだためですが、そうはいっても、ローマ。相変らずのローマだろうと思っていたのですが、今回、いろいろ新しい発見がありました。

例えば、フェラーリ・ショップ。本物らしきレーシング・カーのウィンドウにひきよせられ、のぞいて見ると、トレードマークの真っ赤なTシャツを来たテディベアが子ども用の車や三輪車に乗っていたり、おもちゃ、ユニフォームのレプリカやTシャツなどの小物、写真集のほか、バッグなどの革製品も。そして、マニアには垂涎なのでしょうか、なにやら車の一部、エンジンなどの「本物」。いろんなものがあるわりに、スッキリきれいにディプイレイされていて、おしゃれ。どれもかなりのお値段ですが、好きな人にはおみやげなどにもちょうどいいかもしれません。

個人的に大変興味深かったのは、「子ども博物館Explora」。(www.mdbr.it)友人たちと食事に出るつもりで路面電車に乗っていて、ほぼ偶然たどりついたのですが、ガラス張りの建物の中で、子どもたちがたくさん遊んでいました。閉館間際だったようで、ぐるりと外側からのぞいてみたのですが、お絵かきのコーナーあり、スーパーマーケットのコーナーあり、車などの乗り物あり。博物館というよりは、室内遊園地でしょうか。全体に明るい色できれいに作ってありますが、どれも今風で本物そっくり。1番奥の壁には、お天気予報図があって、そこでは実際TV中継ができるようになっているらしく、カメラやモニターが置かれていました。
入場料が結構高いのと、土日は予約制とのことで、思っていたより利用も限られるかもしれませんが、こういう場所、イタリアにはまだまだ不足していて、ヴェネツィアはもちろん、ローマにも今までなかったのではないかと思います。子供向けの催しなどもいろいろあるようです。
時間がなくて行けなかったのですが、ローマには21世紀美術館というのもできているらしく、次回には行ってみたいところです。

もう1つのびっくりは、バスの中に液晶モニターがついていて、次の停留所や、そこから行ける主な場所はどこで徒歩5分、などと表示が出ること。合間には、道路工事などのバスに直接関係する情報のほか、展覧会や催しなどの路線情報も出ています。バスは、ひょっとしたらもう少し前からこうなっていたのかもしれませんが、あまりの進歩に衝撃を受けました。今回私は乗り合わせませんでしたが、地下鉄も一部新しい車両が導入されているそうです。

もっとも、そんな新しいローマにびっくりとはいえ、着いた当日、いざ出かけん!と乗った路面電車がいきなり、線路上に堂々と駐車した車に遮られ立ち往生。クラクションを鳴らそうが、野次馬の人だかりができようが、待てど暮らせど解決せず。30分ほど待ってようやく目の前の靴屋さんから、たった今お買い上げの袋を下げた女性が出てきたときには、拍手が沸いていました。ああ、やっぱりローマ。もっとも、外国ナンバーの車だったようですが・・・。

ではまた。
Fumie

10 dicembre 2005