+ 風来日記 de 2009年10月 +

「年中さんです」
              四歳児クラス     小背村 コナン

 私がまだ年少さんだった2月のお遊戯会では、歌、タンブリン、トライアングル、 そしてダンスを披露したの。 お母さんとお友達のアイアイお姉ちゃんが見に来てくれて、ルンルンだったよ。 私、アイアイお姉ちゃんが大好き。私が生まれた翌日に、私に面会に来てくれたんだって。だから尚更、お遊戯会で張り切っちゃった。 でもね、あの時はまだ3歳だったの。今の私とは、全然違う。

 それから3月に4歳になりました。保育園のお誕生会で前に出た時、先生に「お名前は?」と聞かれ、マイクに向かって「小背村コナンです!」って元気に言えたんだよ。 1年前は「コナンちゃん」って答えてしまったけど、今年はちゃんとフルネームで言えたの。自分でも嬉しかったけど、それを知ったお母さんはもーっと喜んでた。
 そして4月に年中組に進級しました。すごいでしょ。年少さんとは比較にならないくらい保育園行事が増えて、いつも年長さんと一緒に行動するの。嬉しいんだー。
 なんと言っても、鼓笛が始まったのが一番大きい。想像してみて。私の小さな体で小太鼓をぶら下げ、 リズムに合わせて太鼓を叩きながら行進するんだよ。「ドラム・マーチ」って言うの。自分で言うのもナンだけど、すっごくカッコいいんだから♪ 10月の保育園の運動会にはおばあちゃんが、町の 体育大会にはおじいちゃんが応援に来てくれて嬉しかった。 2回ともお母さんは感動してちょっぴり涙ぐんでたよ。パワフルで、チャレンジングなお母さんだけど、私のこととなると泣き虫。本当に世話が焼けるよ。 だけど、思い出したことがるの。鼓笛の練習が大変で私がくじけそうになった時、いつもお母さんは励ましてくれた。 「いい?コナン。暑いだけでも辛いのに、太鼓が重いし、足が痛いのもわかるよ。太ももに当たって、アザになってるものね。 それに覚えることがたくさんあって、『もうイヤ!』って思うこともあるでしょう。でもね、『大変だから辞める』ってすると、癖になっちゃうかも知れないよね。 『最初から上手にできる人はいない』って、お母さんはいつも言うでしょ?お母さんだって、最初から包丁が使えたわけじゃないし、泳ぐこともできなかったよ。 でもね、『できるようになりたい!』って強く思って練習すると、きっといつか上手になるんだよ。『昨日より今日、今日より明日』って、毎日少しずつ頑張ろうね。 たまには昨日より下手になったり、お休みしたっていい。続けることが大切だよ。」って言ってくれた。 本番が終わった後、お母さんは私を強ーくハグして、「とっても頑張ったね!上手だったよ!!」って、たくさん褒めてくれた。私、嬉しかったよ。

 5月には横浜のズーラシアへ 親子遠足に行ったの。 動物が大好きな私とお母さん。すっごく楽しかった。私がオカピを見たのは生まれて初めて。 お母さんは最初にフロリダっていう所で見て、今回が2回目だって言ってた。 オカピの舌が細長くて灰色だと知って、ビックリした私。だって、どの動物も私と同じピンクだと思ってたんだもん。 お母さんに言うと「よく見ているね、偉いよ。オカピはシマウマに似てるけど、キリンと同じ仲間なんだよ。 だから、キリンの舌も灰色なんだよ。」って教えてくれた。「へー、そうなんだー。よし、大きくなったらいろいろ調べて、お母さんより物知りになるぞ!」

 6月の保育参観では、ビーズで携帯ストラップを作ったよ。モールに子供用ビーズを通したの。去年 始めたビーズは私のお気に入りの遊び。私は右手で通したり、左手で通したりするから、 お母さんは「どうしてそんなことができるの?」と聞いた。だから私は「どうしてお母さんは左手で通せないの?」と聞き返した。 するとお母さんは左手でチャレンジし「あっ、できた!」と自分で驚いてた。今まで気が付かないなんて、まったく変だよお母さんは。 その日に作った2本のストラップは、短い方をお母さんが、長い方を私が使っているんだよ。いいでしょー。

 7月には、大好きなおじいちゃんのお誕生日があったの。お母さんと話し合って、4Lのウィスキーボトルにリボンを結んで、私がエッチラ、オッチラ運んだの。 その姿におじいちゃんは目を細めてた。私が「おじいちゃん、お誕生日おめでとう!」と渡すと、とっても喜んでくれたわ。 それを見て、私もお母さんもとっても嬉しかった。
 保育園の 夏祭りも楽しかった。 おじいちゃんから中国のお土産でもらったチャイナ・ドレスで行ったの。 先生方が「うわー、コナンちゃん可愛い☆」って言ってくれて、お姫様気分だった。おじいちゃん、ありがとう。

 8月にはお母さんの職場の人たちの花火大会に行かせてもらったの。いろいろな種類のキレイな花火が、ボーンって上がってワクワクしたよ。 だって、丸いのの他に、お花や星、それから私の好きなピンクのハートもあったんだよ。 ちょうどその日、エジプトにいるロックにぃにのお誕生日だったから、お母さんはビールを飲みながら花火の写真を携帯で撮ってバースデーメールを送ってた。 見ていた河原に担任の先生とクラスメートも来ていて、はしゃいじゃった。だから歩いてお家に帰る頃にはだいぶ眠かったの。そんな時、お母さんの職場のお兄さんがずーっと抱っこしてくれたの。 私、すごく嬉しかったのに「ありがとう」って言うのを忘れちゃった。今度 会ったらお礼を言わなくちゃ。
 お母さんが2日だけ夏休みを取ってサンリオ☆ピューロランドへ連れて行ってくれたの。 すっごく楽しかった。ステージで踊るキティちゃんやシナモンに合わせて、私も客席に立って踊っちゃった。 お母さんは「お客さんで踊ってるのはコナン一人だけだよ。でもまぁ、後ろに誰もいないからいいよ。さすが、お母さんの娘だね。」と笑ってた。 帰りの電車の中で「今度はディズニーランドに行きたい」と言ったら、「コナンはもう、ニュー・ジーランドに行ったからいいでしょう?」だって。 なんだか変な答えだけど、一応納得してあげたの。私って、やっぱり親孝行娘だわ。

 9月の最初の土曜日に保育園の水泳大会があったの。本当はもう潜れるんだけど、ちょっと恥ずかしくてお顔付け泳ぎしかしなかった。 来年こそは、潜って泳ぐところをお母さんに見せたいな。そうすればきっと喜んでくれるから。
 それから少しして、お泊り保育に行ったの。生まれたその日からお母さんが見える所で寝ている私だったけど、大丈夫だった。 日中、お母さんが作ってくれたお弁当を食べて、お外でたーくさん遊んで、屋内プールで水遊びして、お風呂にみんなで入ったの。 それからおいしくって楽しい夕食で、続いて夜の会。室内遊具でまたまた体を動かしたから、本当に気持ち良く疲れてたの。 それに、一ヶ月くらい前からお母さんと別々の部屋で眠るようにして慣らしたし、当日の夜は保育園の先生のお布団に入らせてもらってパタッと寝ちゃった。 どうやら私よりお母さんの方が寂しくて大変だったみたい。そんなお母さんのことなどすっかり忘れて、翌日も元気に遊んだよ。 まず金魚つかみでしょ、それからポニーのココちゃんを いい子いい子したの。 怖がってたお友達もいたけど、私は嬉しかった。フワフワしてて、あったかくて、大きかった。 お家に帰ったら、お母さんに「また○×らんどでポニーに乗りたい!」って頼んだんだよ。

 10月に楽しみにしていたバーベキュー大会に行ったの。お母さんの職場の人たちと一緒だったんだけど、なんだかウキウキして元気に走り回ってる人もいたよ。 大きい男の人がオモチャの水鉄砲を片手に、小学生のお兄ちゃんと真面目に戦ってた。お母さんは「どっちのお兄ちゃんも頑張ってー」って応援しながら、ビールを飲んで上機嫌だった。
 でもね、いつも楽しいことばかりじゃない。私は運動会の練習でクタクタに疲れたけど、なぜかお母さんもキリキリしてた。 それはお母さんのお仕事が、10月で終りだったから。本人曰く「なんとか追い込みたいのに、思うように進まないの。」と少し元気もなかった。 そこで私が「お母さんはいつも『思い通りに行かないのはいつものこと』って言ってるでしょ?」とアドバイスしてあげたの。 そしたら「そうだね、コナンの言う通りだね。ごめんね、イライラしてて。思い出させてくれてありがとう。」だって。 なんでもすぐに忘れちゃうんだから、私がいないと駄目だね、お母さんは。でも心配しないで。私がちゃんと覚えててあげるからさ!
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