| 2003年4月30日(水) @日本人旅行者と会う どうも今日も眠りが浅く、目覚めが良くない。だが、そんな事を言っても時間は過ぎて行くし、昨日の疲れは幾分取れていたので、朝食を摂りに行く。 食堂へ入るといきなり日本人旅行者と目が合った。 「おはようございます」 「おはようございます」 2日間全くと言って良い程、日本語を使っていなかったので新鮮である。旅先の出会いはこれだから楽しい。早速彼の前の席に座り、話をした。彼は、会社を辞めて3ヶ月の南米旅行の途中だと言う。もう日本を出て2ヶ月以上が経っており、5月の半ばには日本へ帰るそうだ。そして今日の夕方には、サンパウロ行きの夜行バスに乗ると言う。イグアスの滝は両側から見たらしく、今日はブラジルとパラグアイの国境にある世界一大きなイタイプー・ダムに行くと言ったので、僕も一緒に行く事に決めた。ブラジル側イグアスの滝は昼から1人で行く事にした。 Aイタイプー・ダムへ イタイプー・ダムは無料のガイドツアーを開催しており、僕等は午前10時開始の分に参加するべく、9時頃のバスに乗った。30分程でダムに着くそうなので楽勝である。 フォス・ド・イグアスと言う場所は、アルゼンチンもパラグアイもすぐだし、滝も近く、観光には持って来いの立地である。それに全てバスで足りてしまうのが嬉しい。 だが、バスが15分程走った後に事件(ちょっと大げさ)が起きた。途中のバス停で、やたらと長いほうきの束を持って入った少年が、誤ってバスの窓ガラスを突き破ってしまったのだ。その為、バスは暫く停まったままになり、僕等は一旦バスを降ろされた。2人で「困ったな〜」等と話していると、若い白人男性が英語で声を掛けて来た。彼はイギリス人旅行者で同じく、10時からのツアーに参加するつもりだったのだ。 運良く次にやって来たバスに無料で乗せてもらい、ダムには10分前に到着した。受付を済ませ、エアコンの効いた綺麗な劇場で開演を待った。 映画は約30分くらいで、ポルトガル語の解説に英語の字幕がされていた。内容は、イタイプー・ダムの歴史、イグアスの滝やアマゾン川の紹介等、なかなか面白かった。途中でナイアガラの滝をバカにしていたのには笑えた。ナイアガラの滝は、イグアスに比べるとかなり小さいと言う話は良く聞く。 映画が終わると劇場を出て、そのまま4台のツアーバスに分乗する。クッションもエアコンもばっちり効いており、かなり立派なバスである。このダムがもたらす経済効果の大きさを感じさせられた。この発電所の敷地は巨大で、ダム自体も巨大であったが、水が全く流れていなかったので、残念ながらその迫力を感じ取る事が出来なかった。お土産に水が流れているイタイプー・ダムの絵葉書を3枚買って帰った。 2人で街へ戻り、近くのファーストフード屋でハンバーガーを食べた後別れ、僕はそのままバスでブラジル側イグアスの滝へ向かう事にした。 Bブラジル側イグアスの滝 ブラジル側イグアスの滝(国立公園)行きのバスがやって来たので手を挙げて乗ると、先ほどイタイプー・ダムで会ったイギリス人が大きなリュックを抱えて座席に座っていた。彼は今から次の目的地に向かうそうだ。このバスは全て空港を経由するのだ。 30分程で空港に到着し、彼に別れを告げ、彼が座っていた席に着く。前には10歳くらいの男の子が座っており、ポルトガル語で、 「日本人?国立公園に行くの?僕もだよ」 と話し掛けて来た。アジアではこれに耳を傾けると、頼みもしないのに勝手にガイドをして来てお金を要求して来たりするのだが、彼はそんな様子もなかった。だが、何故1人で滝行きのバスに乗っているのか不思議であった。 バスが到着すると、少年はご丁寧に回りにいた人達に、 「着いたよ!」 と言い回っていた。そしてどこかへ行ってしまった。 入り口で入場料19へアイス(約850円)を払い、そのまま滝へ案内してくれる2階建てバスに乗る。見晴らしが良い方が好きなので、僕は2階の最前列の席に着いた。乗客は10人もいず、アルゼンチン側に比べると寂しい限りだった。 回りを林で囲まれた道を走る事約15分、滝への参道へ到着した。 バスを降りると、滝が眺められた。アルゼンチン側よりも楽に滝が拝めるが、少し拍子抜けする。滝を眺めつつ参道を歩いていると、若い白人の男が、シャッターを押して欲しいと声を掛けて来た。彼は最初のバスからずっと一緒にいた、シロミと言う名前のイスラエル人だ。ここからは彼と一緒に滝を巡る事にした。 途中でアルゼンチン側では見掛けなかったアナグマがいた。非常に可愛らしく、触っても警戒してこない。横にはビデオカメラを持った白人中年女性がいた。良く見ると、今朝ホステルの食堂で見掛けたので声を掛けた。胸の辺りに小さな刺青を入れたオーストラリア人だった。彼女はもうホステルを出て、別の宿に移ったと言う。 少しずつ滝へと近付き、間近に見られる所まで歩く。遠くの方に人がたくさん見えた。アルゼンチン側の観光客である。こちらの景色も最高である。 1時間としない内に滝を回り終えたが、昨日に比べれば遥かに楽で、全然疲れなかった。土産物屋でイグアスの滝のCD-ROM等を買い、戻りのバスを3人で待ちながら話をした。時計はまだ3時前だ。僕はシロミに尋ねた。 「パラグアイのシウダー・デル・エステって、マーケットがあるんでしょ?僕は今からそこに行こうと思っているんだけれど」 「マーケットは4時で終わりだ。それに夕方以降は治安がものすごく悪いそうだから止めた方が良いよ」 1日が少し勿体無い気がしたが、僕は彼の言う事に従う事にし、明日の午前中に出掛ける事に決めた。 バスがやって来たので乗り、国立公園を出て、今度は街へ戻るバスを待った。暫くするとさっきの男の子がやって来て、お菓子を売りに来た。それぞれが小さな包みに入っており、何か分からないが、値段を聞くと1レアル(約45円)だと言うので、1個買ってあげた。彼はここで観光客相手にお菓子を売って小遣い稼ぎをしていた訳である。 中身は砕いたピーナツ等が入った砂糖菓子だった。オーストラリア人に少しあげると、お菓子の名前を言ったが、忘れてしまった。 遠くでさっきの少年が笑いながら、親指を立ててきたので、僕も親指を立てて合図した。 街へ向かうバスに乗り、それぞれがの自分達の場所で降り、別れを告げた。 部屋に戻ると昨日からいるフランス人女性2人がテレビを見ていた。昨日もずっとテレビを見ていたが、一体何をしに来ているのだろう。彼女達も今日宿を出るそうである。クリスもキャスパーもイギリス人もイスラエル人女性もみんな出て行ってしまった今は、僕と、仕事でフォス・ド・イグアスに来ているブラジル人しかいない訳である。急激な民族大移動にホステルの中は閑散としてしまった。 時計を見ると、5時前。ホステルにはランドリーがないので、レセプションのおばさんにランドリーの場所を教えてもらい、その場所に行くと、コインランドリ−ではなく、ただのクリーニング屋で、おまけに仕上がりは明日だと言う。コインランドリ−はこの辺りにはないそうだ。仕方がないので、Tシャツやパンツは自分で洗う事にする。結局、ジーンズは旅の最後まで洗う事が出来なかった。 夕食をどこで済ませようかと街をぶらつくが、めぼしい所はなく、今日もシュラスコとバイキングの店に行く。ただ、今日は1人であったが・・。 明日は15時の飛行機でサンパウロに向かう。あまり見所もなく、治安も悪そうなので全然楽しみにしていない自分が情けない。 |
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イタイプー・ダム
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バス停から見た滝の風景
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アナグマ
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ここの道からクライマックスへ
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