衝動的台湾旅 【3日目】


2002年10月12日(土)

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とりあえず高雄へ
 9時半まで寝ていた。これだけ眠るとすっきりして良い。ホテルは朝食付きなので、ボサボサ頭のまま1階のレストランへ下りる。レストランは広いが薄暗く、2組の若い真面目そうなカップルがこそこそと食べていた。明らかに観光客でないのが分かる。朝食はトーストに玉子焼、ジュースだけのシンプルなものであった。
 朝食を終え、部屋に戻って身支度し、ホテルをチェックアウトして高雄行きの列車に乗った。

Aイライラ・・
 高雄までは難なく到着し、駅のベンチに座ってガイドブックを開く。だが、高雄で1泊するか、このまま台北へ戻るか非常に悩む。ガイドブックを見るがそれほど僕を引きつける様な場所はない。左営蓮池潭という池には、綺麗な塔などもあり、見所も多そうである。そこだけバスで行って飛行機で台北に戻る事に決めた。
 まずは、荷物を預けなければならない。コインロッカーはすぐに見つかったが、小銭しか受けつけない上に、大きな荷物は120元(約440円)とやたらに高いので、インフォメーションセンターに行って、他に荷物を預かってくれる所はないか尋ねてみる事にした。
 カウンターに行って、男性係員に英語か日本語を話せないか聞いてみるが、駄目な様で、「VOLUNTEER」と書かれたベストを着たおばさんがやって来た。ほんの少しだけ英語を話せる様だ。僕は英語で、今日は飛行機で台北に向かうが、これから高雄を観光したいので荷物を預かる所を教えて欲しい旨を伝えた。しかし、なかなか通じず、いろいろと手間が掛かり、30分程してやっと理解してもらえ、カウンターに荷物を預かってもらった。  
  左営蓮池潭に行く前に飛行機のチケットを買う為に旅行代理店を探し、数軒回るが全てバスだけしか手配していない。それに英語が全然通じない。飛行機のチケットを買うのを諦め、左営蓮池潭行きのバス停を探すが、全然見つからない。
 暑く、人だらけで、言葉が通じず、目的地へのバス停が見つからない。何だか日本にいる時と同じ様なストレスを覚え、だんだんイラついて来る。本当は観光したかったが、この場所は多分自分に向いていないのだと諦め、もう台北に戻る事にした。インフォメーションセンターのおばさんにお礼を言って荷物を受け取り、空港行きのバス(こちらのバス停はすぐに見付かった)に乗った。

B高雄から台北へひとっとび

 午後1時頃空港へ到着。高雄の空港はとても空いていて、台北行きのチケットは5つほどある航空会社全てが扱っていた。こんなに小さな国なのに、日本よりも多くの飛行機会社があるのが面白い。僕は2時に出発する遠東航空のカウンターへ行ってチケットをカードで買った。2090元(約7730円)と列車の2.5倍ほどするが、5分の1くらいの時間で台北にあっけなく到着した。
 僕はアジア旅を始めて10年になるが、旅先では小遣い帳をつけるのを欠かした事がない。これをやると節約はするのだが、ものすごく金銭感覚にケチになるという大欠点がある。だから、どうしても安い方を取ってしまう傾向にあるのだが、やはり時間を金で買う事も大切である。そうしないとお金で買えない物を失ってしまう時もあるのだから。

Cまたも徒労に・・

 国内線の台北松山空港に到着する。こちらも結構暑い。地図によるとMRTの駅に近いようなのでそこまで歩いて行き、そこから1駅乗ると、ハードロックカフェ台北の最寄駅になるので、コレクションをしているTシャツを買う事に決めた。宿は高雄の空港から「おおしろ」へ電話をし、既に予約済みであるので心配ない。空港から外へ出、地図の通り南へ歩くが自信がない。道を歩いていた女性にMRTの駅を聞くと一緒に駅まで行ってくれた。
 MRTの駅へ入るが、ここは地下鉄ではなく、地上のモノレールになっている。何だか見覚えがある。確か6年前台湾に来た時は地下鉄はまだなかったが、このモノレールは既に完成していて、乗った記憶がある。同じ駅かどうかは知らないが、この路線である事には間違いない。MRTに乗り次の駅で降り、地図に従ってハードロックカフェを探すが、全然見付からない。間違いなくこの辺りなのだが・・。道を歩く人に聞くが「知らない」と言われ、台湾人の彼女を連れた欧米人に聞くと、指を差して、
「すぐそこだ。でも今はやっていないと思う」
 そう言われたので数十秒歩くと、地下にひっそりとハードロックカフェはあったが、明らかに改装中であった。もう疲れた、宿へ帰ろうと思った。

D士林夜市へ
 MRT台北駅へ到着し、そのまま歩いて「おおしろ」へ向かった。そこには数人の日本人が寛いでいた。僕も彼等と話をしながら休憩し、気分が落ち着いた所で、歩いて台北駅周辺でお土産を買いに出掛けた。
 あまり大した土産物屋も見付からなかったので、台北三越に行き、地下の食品売り場に向かった。やはり日系のデパートだからか、日本から輸入した調味料や菓子が半分くらいを占めていた。だが、日本より値段が高いし、そんな物を買って日本に持って帰ってもしようがない。僕はティーバッグのお茶や、台湾のお菓子を買って店を出た。
 再び宿へ戻ると、3人の日本人女性が座っていた。1人の中年女性はやたらと威厳があり、台湾のリピーターらしい。ご飯もおおしろさんと2人で自炊して食べていた。
 暫く休憩した後、1人の女の子に、
「僕、今から士林夜市に行ってご飯食べるのですが、一緒に行きませんか?」
 と誘ってみた。1人で食べる夕食も少し侘しいなと思ったからである。だか彼女は昨日士林夜市へ既に行っており、ものすごい混雑していたので、ちょっと今日は・・、と言う感じだった。だが、もう1人の女性が「行く」と言ったので、3人で出掛ける事になった。
 MRTの中でたがいに自己紹介をした。1人はまだ19歳の専門学校生で初めての一人旅らしい。本当はタイに行きたかったそうだが、父親に台湾を勧められたそうである。もう1人は沖縄生まれの25歳の看護婦。今は東京に住んでいるそうだ。
 
  目的の駅へ着くが、週末だけあってものすごい混雑ぶりである。歩くにもひと苦労だ。僕等は美味しい物があればどんどん食べて行こうと言う事で話がまとまった。まずは、イチゴを飴でコーティングしたもの。りんご飴は日本でもよく見かけるが、これはちょっと珍しい。だが、甘酸っぱくて柔らかくてとても美味しい。次にピンポン玉をバウンドさせてグラスに入れるゲームに3人で挑戦。これがなかなか入らず苦労するが、小さなキーホルダーをゲット。その次はダーツをする。これもキーホルダーゲット。それぞれ女の子の物になる。
 台湾と言えば小籠包。この意見に3人とも合意。さっそく買うが、スープが入っておらず、ただの小さい肉まんなのにがっかりするが、完食してしまう。
 そろそろ本格的にお腹が空いて来たので、鉄板焼の店に入り、席を確保する。ご飯とスープの他には、カニと空心菜、サイコロステーキを注文する。この中で一番美味かったのはサイコロステーキであった。
 お腹も一杯になり、3人でそれぞれジュースを買って、駅のそばで飲む。横で座っていた台湾人の女の子のズボンからお尻がかなりはみ出していたので非常に驚いた。彼女はジーンズを穿いていたのだが、ヒップラインをキープする為か、パンツを下に穿いていない様だった。
 宿へ戻り、前と同様、日本人旅行者達と談笑する。そして、テレビでNHKを流していたので、それを見ながら話も盛り上がる。全然外国らしくないが、楽しければそれで良い。今日は前半は散々だったが、後半は夜市でとても楽しめたので良しとしよう。
 明日は台北から比較的近いジュウフェンを観光する予定だ。

高雄駅前、人と車の多さに酔う
遠東航空機
激ウマ!イチゴ飴
ボリューム満点!鉄板焼