旅のはなし。

旅の記録。

1日目

時間
&
上陸地

通過ポイント

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画像

10:30
尾道市

古寺巡りコース

商店街

まずは、しまなみ交流館で宿泊先を予約し、
当日の予定を組む。
生口島の平山郁夫美術館 のみを
島での 観光目的地と決めて 尾道散策に出 かける。
古寺巡りを少し、あとは、 きりがみ工房と、招き猫美術館で
余裕はないはずだが、 なんとなくふたりしてくつろぐ。

お昼は朱華園で尾道ラーメンにしようと 計画するも
昼時の長蛇の列をみてすぐ あきらめる。
その後、ラーメン屋をさがして 商店街をしばらくうろうろするが
めぼしい ところは どこも混んでいて、入れず。
結局は、向島への渡し船発着場近くの
CAFE Watashiba にて ラーメンにありつく。
量は少ないが、味は意外とよかった。

ようやく遅い昼食を済ませ、渡し船に乗り込む。
対岸の向島までは5分くらいと非常に近い。
この渡し船と、向島船着場の写真が1枚もない。
撮るものがなかったのではなく、とにかく
早く自転車借りて 生口島に行かなければ!
とあせっていたので、すっかり 忘れていたのである。
画的には船着場到着直後の渡し船 で
郵便やさんの原チャリ5台くらいのスタートダッシュ、
という ねこまにあ 好みの瞬間があったのに 惜しかった。

坂道の途中で会った猫

14:00
向島

向島町

因島大橋
1,270m

借りた自転車に乗ってみると、上りでもないのに
ペダルが妙に重い。
3段変速のギアがなかなか入らない、と不安になる。

借りた自転車にまだ慣れないところに
前半の行程最大の 山場、 高低差50mの因島大橋。
初期に建設された橋は橋の土台部分から橋梁までの
坂がきついと聞いたが そのとおりだった。

加えて、この橋は連絡橋のなかでは唯一2段構造になっていて
頭上を走る車の音が なんとも味気ない。

今考えてみても、全行程で最も辛かったのは
この因島大橋だった。

山葡萄

15:10
因島

因島市

生口橋
790m

大きなアップダウンもなく、順調に進む。
とにかく 美術館の開館時間以内に
着かなければということで 頭がいっぱいだった。

先の大橋と違って、生口橋は
外観も、橋からの見晴らしもよく、気持ちよく走れた。  

生口橋

16:10
生口島

瀬戸田町

多々羅大橋
1,480m

生口橋を降りると、あとはもう美術館だけを目指して
まっしぐら。
9kmを30分=時速18kmでひたすら前進し 16:45到着。
しかし、惜しくも受付時間15分オーバーで 入館ならず。

「惜しかった・・・あと少し早く尾道を出とったらねぇ・・・」
「ほんとにねぇ・・仕方ない、次に車で来よう」

入り口に目をやると、
やはり受付時間に間に合わなかったらしいらしい
おじさんが記念撮影していた。

もう、すっかり黄昏時。

次の目標は伯方島の民宿うずしお。
夕食は18:00から。何時くらいに着けるだろう。
ともかく18:00に間に合わないことは確かなので
一本、電話を入れる。

多々羅大橋も走りやすく、きれいな橋だった。

多々羅大橋

17:15
大三島

上浦町

大三島町

大三島橋
328m

多々羅大橋を渡り終わると、夜になっていた。
星空の下のサイクリングもいいなぁ・・・と思いつつも
そろそろ2人の会話が食事のことに集中しはじめる。
昼に食べたラーメンのエネルギーが切れてきた。
18:40。とにかく、これが今日最後の橋!と
大三島橋を 気力で渡る。
・・・というわけで、このあたりも写真がない。

19:00
佐伯島

伯方町

真っ暗なサイクリングコースをひたすら走る2人。
実は、しまなみ海道のコースはまだ所々が工事中、
なにも考えずに直進していると突然、
コースの真ん中に 花壇があったりする。
自転車のライトだけでは遠くが 見えない。

「もう、そろそろかなぁ」
「見逃したらかなりきついよね」
ほんとにそうなのだ。
車なら、「おっと、間違えちゃった」で
Uターンするなり迂回してくるなりすれば済むことだが
なにしろ、エネルギーが残り少ない2人はこの時、
かなり 慎重 になっていた。
教えてもらった『有津』(あろうづ)の
地名のあたりに入ったことを確認すると、
すぐ電話をする。
「右手にあった鳥居を少し過ぎて、目の前には
お好み焼きやさんが見えるんですけど」
「はいはい、もう、すぐ先ですよ。
そこまで迎えに 出ときますから 」
19:30。民宿うずしおに到着。
ほんとに、はらぺこ状態。
ごはん4杯食べたのなんて何年ぶりだろうか。
何もかもおいしかったけど、特に鯛、たこの刺身と
煮魚(ムクダイ)には感激。

民宿うずしおの夕食

・・・「ラーメン1杯でよくここまで来れたよねぇ」友人N.K氏はしみじみ繰り返した。
「そうだねぇ」 -  ねこまにあ の国内旅行は、なぜかこのようになりがちなのである。
『このように』とは、「よくここまで来れた」と無事に到着できたことが
非常にありがたい、そういう旅である、という意味だが
なぜ、目的地に無事に到着するだけのことが それほどありがたいのか。
それは、ひとことで表現してしまうと、『そもそもスケジュールに無理がある』ということのようだ。

「因島で1泊、それから伯方島あたりで1泊。2泊3日っていうのが、
一般的な しまなみサイクリングのスケジュールですねぇ」 - とは宿の方のコメント。
「やっぱり過酷な旅だったんじゃねぇ」 - N.K氏が納得の表情を見せた。

そうだったのか - 脳裏に3年前の九州旅行がフラッシュバックした。

旅行のメインは日曜日に大分の中津で行われる友人の結婚式出席だった。
どうせ大分まで行くなら、ついでに - 
ねこまにあ は金曜日の宿を阿蘇にとり、翌日はレンタカーでドライブがてら、
阿蘇山の火口を見て、お昼はラーメン食べて、パラグライダーして・・・
それから、夜、8時くらいに中津に着くようにして、よし、これでいこう、と決めた。
その結果は、金曜日の夜は、ペンション自慢の望遠鏡で天体観測を楽しみ
火口にも立ち寄り(しかしガスの為、火口を見ることはできなかった)、
パラグライダーもやって、やまなみハイウェイ(九州自動車道)をドライブしつつ
しばし車を停めて、天の川にみとれて・・・

すべては計画どおり - ではなかったのだった。
実は、その日、ねこまにあ は朝食のあと、夜、別府でレンタカーを返すまで
まったくの飲まず食わずだったのである。
途中、何度か、食事をする場所やコンビニを見たものの
『時間ないから、この次に見たところで』 - すると、『次』はなかった。
要所要所にしか、そうしたスポットがないのだ。
大失敗。ラーメンを食べそびれた。
そして、ようやく中津にたどり着いた ねこまにあ は
友人のだんなさんのご実家で、やはり遅めの夕食を、たんとご馳走になったのであった。

というわけで、今回は、お昼にCAFE Watashibaでラーメンを食べることができただけ
九州旅行のときよりも恵まれていた。
そして、昼はラーメンを食べ、夜もなんとか7時半という常識的な時間に
夕食をいただくことができたのはN.K氏のおかげなのではないか、と思うのである。
これが ねこまにあ の一人旅だった場合、「とりあえず行けるとこまで行ってみるか」 - と
宿泊予定地と目標時刻をはっきり決めないままに、走り出していた可能性が非常に高い。

・・・「明日になったら、少しでもよくなっとるといいけどねぇ 筋肉痛が」
お風呂もいただいて、満腹の2人はあっというまに深い眠りに落ちていった。

− 2日目に続く -

きりがみ工房
きりえ絵葉書
招き猫美術館

招き猫美術館の入り口で。

この日は、まるで小春日和。
あったかくて、居心地がよくて、眠くなる。
『過酷な旅』に出発する前の、ゆっくりした時間。

携帯ストラップ


ひとつひとつ手作りされた招き猫は
大きさも表情も同じものがふたつとない。
「どの子もいい顔してるでしょう。
小判も魚も持ってるんですよ。」

包んでくれながら、
まるで猫を里子に出すかのような
口ぶりの店主。ここの猫たちは幸せ者。

 

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