道東J


北海道に行ったときは、わたしはまだロングツーリング経験が全くなく、とにかく一日200キロくらいで抑えようと計画していました。いや、はじめの数日は100キロ台でとどめていたし、12日目、初めて浜頓別からサロマ湖まで200キロ超えの移動をしたときは、果たして日暮れまでに着けるのか、と心配していたほどでした。ちなみに時速40キロで走っていました。

でも、だんだん慣れてきて、特に道東で交通量皆無の牧場地帯に入ってからは、巡航速度も少しあがり、一日の移動距離も伸びてきていました。

でも、よく、道東を走るのが一番気持ちいい、って聞きますが、確かに気持ちがいいけれど、はっきり言って50ccのカブにはきつい!だってほんまにべらんぼうに広いんやもん!

絵に描いたような牧場地帯、はじめは『おおお〜〜(@@)』って思っても、だんだん「どこどこ100何キロ」とかを見ると、え、、この景色まだあと3時間ですか…って感じになってくる。しかもお天気悪いと、吹きっさらしの冷風の中の走行で、泣くほど寒かった。

でも、惹かれる気持ち、よく分かる。だだっ広くて、お天気悪くても、前後左右3キロ何にもない、誰もいない(牛はいる)のが分かる。ここを走ってるの、ここの空間にいるの、わたし一人、なんか世界に自分ひとりしかいないような錯覚に襲われながら、ぼぉーっと走っていると、なんだか、別の世界にいるみたいで、すごい不思議な感覚に陥った。本の中にいるみたいやねんよ。

ってファーンタジーな世界に浸って走ってることもあれば、うそんまだあと80キロ…(げそ〜)ってときもあったけど。

こんな広くて、奈良よりもずっとずっとずっと厳しい冬があって、牛と向かい合って生きている牧場の家に生まれていたら、ここで暮らしていたのか、今と全然違う生活だ、と思った。

そうそう、とくにこの年は雪印の事件があった直後で、牧場主さんはとても苦しいとおっしゃられていた。
いつも生乳を●印に収める際は、すっごい厳しくて、少しでも脂肪分が浮いていたりするだけで「不可だ」と目の前で捨てられたりした悔しい思いをしたのに、自分たちはその生乳をあんなずさんに扱いやがって、と、おっしゃっていたのが今でも忘れられない。
いまじゃ普通になってしまったけれど、しばらくは牛乳をとても大事に飲んでいました。

道東にも何箇所もスポットがありますよね。330度だだっ広い牧場地帯を見渡せ地平線をみられる『開陽台』(ここのキャンプ場は大人気)や、さらに360度がウリの『多和平』、いわずもがなの『摩周湖』や『屈斜路湖』『美幌峠』、などなどは有名どころ。トドワラの『野付半島』や『根室』、とりあえずとんがったとこ行きたければ『納沙布岬』もはずせない、大湿原『釧路湿原』に、幻の珍鳥になってしまったエトピリカのいる『霧多布岬』、おいしいと言われるどこそこのソフトクリーム、・・・きりはないけど、走り抜けてきました。時速50キロで…。

感想は…広かった寒かったでも行ってよかった…です。

いま行ったらもっともっと効率よくばんばん走れてたやろうにな〜。

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