原付に乗って


 当時、実家には、確かホンダのタクトがありました。スタンドアップ機能なんていう便利な機能が付いてる奴もありましたが、そんな気の利いた奴ではありません。
 免許を取りにいく前に、タクトに乗ってみました。(もちろん、家の庭でですが)意外とアクセルの空け具合が難しかったのを記憶しています。免許センターでの講習では、パルが使われていたように思います。どっちにしてもスクーターです。
 講習は”こんなんでええんか?”といぶかしむほど、あっさりと短時間で終わりました。原付免許から免許を取った方なら分かると思いますが、あれでは原付の交通マナーも良くなりませんし、事故も減らないわけです。

 それで、僕が免許をとったのを記念して(!?)、実家のバイクを新調することになりました。車種はホンダのライブディオです。2ストロークで、7.0psを発生するエンジンを積んだスクーターです。
 僕は、当時あまりエンジンには詳しくなかったので(今もそう変わらないか)、2ストローク?7.0ps?といった感じで、あまりピンときませんでした。とりあえず馬力の定義だけはなんとなく知っていたので、”馬7匹分のチカラ”(笑)と理解しておくにとどめました。

 まあ、論より証拠、とりあえず乗ってみました。
 家の近くに、海岸沿いの堤防上が直線道路でスピードを出しても安心なので、そこまで走っていくことにしました。一応ヘルメットはかぶっていましたが、僕の頭のサイズは特大(63cmはあると思う)なので、きちんとかぶれてはいませんでした。今思うと滑稽ですが、その時はかなり真剣でした。

堤防まで来て、無謀にもフルスロットル…。(オイオイ)
 体重が重いのが幸いしてこけはしなかったものの、今までの人生で最もきつい加速でした。原付ってこんなにすげーのか…と目から鱗が落ちる思いでありました。またたく間にメーターを振りきり、普段自転車で30分以上はかかる堤防道路を10分ちょいで走りきりました。
 おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜と感心してしまいました。
   次の日には市街地を走り、その次の日には”お出かけ”と称してバイクに乗っていました。初めて自分が触れた、人力以上のスピードのとりこになったのでした。


 

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