Satoshi、上京する(後編)

 そほです。カソリさんの講演を聴いて、Satoshi感激っ!、ここまでは良かったのです。気分は上々で、興奮しまくりでした。

   が…冷静になると、夜の9時。今から神戸まで帰らなくてはなりません。じゃあ、どっかで泊まればいいぢゃん?なんてことは言わないでください。そんなお金はありません。ガソリン代と飯代で手一杯です。かと言って、バイクを置いて帰るわけにもいかんし…。
 仕方がありません。将来、バイクだけは瞬間移動できる装置を、まっどさいえんてぃすとが開発してくれるのを期待して、今はバイクに渋々乗ることにします。

   1号線、東京近郊は、はっきり言って走りにくいです。”バス専用”のレーンがあるのはいいのですが、このレーンの幅が中途半端。”ちゅーとはんぱやな〜♪”と関西なら間違いなく突っ込まれるでしょう。かと言って3車線あるうちの、真ん中を走ると遅いオイラのバイクを、ギリギリのところで車が追い抜いていきます。

   ”大阪の交通マナーをどうこう言うのはいいが、おめーらも相当なもんだよ”と、ヘルメットごしに叫びます。最悪なのは、後ろギリギリのところにつけてくる、ことです。1回、マジでブチ切れてリアブレーキ踏んでもうた(危)。きちんと車線変更して、追い抜いてください。パッシングしてくるのはいいですが、こっちが寄せるまで少しぐらい待ってくれたっていいぢゃないか!(激怒)。

 あんまりにも腹が立ったので、街道沿いにあった温泉センターにて停まりました。風呂につかって、気分をかえます。肩から首にかけての筋という筋をもみほぐしました。いい気分です。仮眠室がないのは残念ですが。風呂はいいものです。落ち着きました。

   それから、しばらく走って、街道沿いにある某チャンポンのチェーン店に入りました。焼き飯セットを頼んだのですが、この店、今までで最悪でした。別に料理がまずい、とかいうのではありません。チェーン店ですから。
 人件費を削るためでしょうが…ホール1人、調理場1人です。回転悪いです。注文してから15分以上待ちました。愛想…皆無です。ぼそぼそっと言って、どかんと焼き飯だけを置いていきます。”チャンポンはしばらくお待ちください”という言葉はマニュアルにはないのだろうか?それより何より、これで苦情がないのだろうか?
 神戸や大阪では、まずもって死刑になるでしょう。クビです。愛想がない、というのは、料理がうまい、まずい以前の問題です。この店にはきっと、ややこしい酔っ払いなどは来ないのでしょう。ほとんどが一見さんだけなんでしょう。何より深夜のチェーン店なんてこんなもんなんでしょう。

 しばらく憂鬱になりますが、そんなことでは神戸まで辿り着けない。気を取り直して、走ります。そーして箱根の麓で、眠気覚ましのガムとコーヒーを買いました。
 駐車場でコーヒーを飲んでいて、ある重大な事実に気付きました。今日は土曜日。しかも箱根。そんでもって時間は12時前。………気付けば、それらしい車がバンバン交差点(確か国際通りだった)を走り抜けていきます。




箱根って走り屋のスポットぢゃん!!今日は、ひょっとして、みんなドリドリ??




 週末、箱根、深夜。そこは、あなざーわーるど、でした。もう一つの世界。アナザーワールドです。はっきり言って、皆狂ってます。あほ、ぼけ、のレベルを超越してます。狂ってます。
 案の定、途中で事故ってました。オイル飛びまくり、車2台が大破してます。そりゃあ24時間のレッカーがあるわけじゃ。週末は儲かるんだろうきっと。

 冷や冷やしながら、おそらく1時間ぐらはかかったでしょうか?ようやく箱根を生きて降りることができました。箱根の山は、天下の剣〜♪。確かにそうです。誰もかないません。箱根はスピードレンジが高そうでした。あれじゃあ、いつまでたっても死亡事故が減らないわけです。

   箱根から生還後、しばらく走っていると眠くなりました。夜の国道バイパスというのは、激しく催眠作用があります。ちょうどホームセンターらしき店の駐車場を発見したので、そこで停車。バイクだけを駐車場外に停め、僕はホームセンターの屋根の下(街道から見えない所)のコンクリの上でしばらく仮眠。リュックを枕にしました。街道沿いなのでうるさいことはうるさいのですが、やはり疲れていたのでしょうか。知らないうちに、1時間ほど寝ていました。

 仮眠後は一気に関西まで走りました。大阪、梅田新道に到着したのが、翌6月9日午後1時半頃でした。

 激しく疲れましたが、1号線をほぼ全線往復したこと、そして賀曽利さんの講演が聴けた、というのは多大な収穫でした。












  でも、もう2度と1号線全線往復なんてしない。
(『もうパンツ履かない』と言った、勝 新太郎調で)。


 

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