最近読んだ本・その8

『平成娘巡礼記』 月岡 祐紀子・著 文春新書
さて、久しぶりの更新です。今年(2002年)の夏はあまり本を読みませんでした。バイクでお遍路に行って、ケツが腫れたり、熱中症にかかったりしていたので、そのせいもあるかもしれません(ないって)。
そもそもくそ暑い夏に、本なんか読めるかっちゅうねん。本読むんなら、ビールでも飲むっちゅうねん(どないやねん!)。
それはともかく、この本。日本で唯一ごぜ三味線の継承者である著者が、女性カメラマンと共に四国88箇所を歩きで巡礼したのをまとめた本です。四国のお遍路ガイド的な本は色々出てますけれど、これは女性の視点からのガイドです。もし、女性で歩き遍路をしようと思われた方は、この本を読めばかなり参考になると思います。
ところで、このごぜ三味線の”ごぜ”というのは何かといいますと、盲目の女性のこと。昔、盲目もしくはそれに近い弱視の人達というのは、なれる職業がなかったと。今でこそ色々な選択肢がある世の中ですが、昔は農耕社会ですから盲目となると働き手としては見られなかった。
そういった人達が、三味線を弾きつつ各地を巡礼する。一曲弾いて一宿一飯にあずかる、というのが実態であったようです。
女性二人組でのお遍路ですが、色々な出来事があります。修行中の僧侶に淡い恋心を抱いたり、雨に降られて泣きそうになったりと・・・。
僕はバイクで行きましたが、やはり歩き遍路ならではの出会いと別れがあるようです。旅にかかる時間が長いほど、色々なものが見えてくるでしょうし、色々な人たちと出会える。とりあえず、次回僕がやるとしたら、50ccで行きたいと思います。歩きで行くには、やはりある程度歩くトレーニングをやらなきゃいかんだろうしな・・・。

『希望の国のエクソダス』 村上 龍・著 文春文庫
僕は、村上龍の作品を読んだことがありませんでした。別に避けてたわけじゃないんですが、『レベル7』(宮部みゆき)のような出合いがなかったというだけです。もちろん本屋で常に見かける名前ではあったのですが。
この本が単行本で出た時、買うのを迷った記憶はあります。確か、その時買おうと思っていた単行本が2冊あったので、これを買うと新渡戸稲造レベル(謎)だと思って諦めたような・・・(笑)。
文庫化されたのは知りませんでした。友人の家で真夏の激辛鍋をしたとき、その友人にすすめられて初めて知ったのです。存在を知ってから、買うまでにさらに時間が・・・。それでも結局は買ったのですから、村上龍の本とは縁があったのでしょう。
さて、この本。パキスタン北西部、アフガニスタンとの国境付近で、日本人と思われる少年が地雷で負傷したところから物語が始まります。その少年の友人が、”日本には何もない”と言ったことから、日本の中学生が80万人も不登校に。皆感じている、”日本の本当”をその少年が言い当ててしまい、それで中学生が反応を起こす・・・と。
結果、その不登校の中学生達が、自分たちの理想とする教育体制を確立するために、ネットでの起業をし、それを達成していく、という物語です。
それを外側から見ているのが、主人公であるフリーライターの関口。彼はやや冷めた男。自分が生きていくのはこんなもんだろ?って感じです。多くは望まないが、ある程度のプライドはある。まあ平均的な日本人でしょうか?
そんな彼が取材で中学生と会い、徐々に変わっていくのがこの本のテーマ。もちろん、そこに描かれた日本に関わる経済状況も大きな問題提起だと思ます。だけど僕が印象深かったのは、この”人間再生”とも言うべき主人公の変化でした。
読み応えはあります。経済の知識がないと、かなりつらいものがありますけど・・・。え、僕が経済の知識持ってるかって?あるわけないでしょ(自爆)。まあ今度読む時は、経済についてもう少し勉強してからにします。

『禁煙セラピー』 アレン=カー・著 阪本章子・訳 KKロングセラーズ
あなたは喫煙者ですか? 一日どれぐらい吸いますか? タバコをやめたいと思った事はありませんか?
僕は、2000年の3月に、これでタバコをやめました。なんだか禁煙○イポの宣伝みたいですが(笑)、確かにやめました。
それまで、僕は一日20〜30本は吸うスモーカーでした。吸い始めたきっかけというのは、あまり思い出したくないのですが、よくよく考えてみると”自暴自棄”になった時にすぐそこにあったのが、タバコであった、ということです。すでに酒は飲める歳でしたから、他に”安くて気晴らしになりそうなもの”と考えたらタバコだったんですね。
一日半箱(10本)から始まり、すぐに1箱(20本)吸うようになりました。その内、空いている時間があればタバコをくわえているという状態になり、読書をする時にも、邪魔になるのを承知で吸っていました。1時間タバコを吸わない状態が続くと不安になり、やはりすぐにタバコを吸っていました。
まあ、それでタバコをやめようと思ったのは、上のような状態に何となく危機感を覚えたのと、バイクの免許を取って、バイクを買うために貯金をしようと思ったからです。”吸ったつもり貯金”というのを始めて、一日300円を貯金して禁煙の励みにするつもりでした。
みなさんご想像の通り、3日ともたなかった(笑)。うーむ。これではいかん、と、ガムや飴、フリスクなどを使ってみましたが、やはりダメ。意志の弱い僕には無理なのか?と絶望しそうになった時、出会ったのがこの本でした。
ネットショッッピングで、禁煙の本について検索していてヒット。本で禁煙できるのか?という疑問もありましたが、他に頼るものもないし”読むだけで絶対やめられる”というコピーに引き寄せられて、購入しました。
読めば、この本の著者は、30年間1日100本のチェーンスモーカーでした。ふーむ。
じっくりと読んでいきました。僕にもやめられそうだ、と思ってすぐに実行しました。
一ヵ月後・・・。
完全に禁煙できました。
あれほどかぐわしい(?)と思っていたタバコは、体が拒絶反応を起こすまでになりました。
ちなみに、この本には”禁煙率90%”というオビがついていましたが・・・僕の周囲では禁煙率33%です(?)。本当にやめたいという気持ちと、タイミングが重要なんだと思います。
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