うどんとラーメン
うどんとラーメン。
あなたはどちら好きですか?
子供の頃、僕はうどんが嫌いでした。
それは何故だったのかと言いますと・・・美味しいと言われるうどんほど、いわゆる”コシ”が強いんですよね。チェーン店のうどんでも、意外とコシが強かったりするんです。これが問題なのでした。
コシのあるうどんというのは、子供にとって結構食べにくいものだ、と思います。ズルッ、ズルッ、かみかみ、ごくん。これがラーメンを食べる時の擬音(笑)。一方、うどんは、ズルズルズルズルズル、モムモム、かみかみ、かみかみ(汗)・・・かみかみ、かみかみ、かみかみ、ごくん。
よーするに、食べる時にいっぱい噛まなあかーん。それに、ラーメンと長さが同じでも、麺が太いから必然的に大量のうどんを口に入れねばならない。子供は口が小さいので、途中で一回切らねばならない。それが面倒臭いんです。
そう、僕は小さい頃から不精者です(笑)。
これだけだと、救いようがないので、もっと積極的な理由(?)を付け加えます。そう、うどんもラーメンも小麦粉。どちらが小麦粉を体感できるかと言いますと、断然うどんです。うどんは食べると、小麦粉の匂いがするのです。それが僕には耐えられないのでした。
うどんはただでさえ食べにくいのに、さらに匂いで吐きそうになる・・・これでは嫌いになってあたりまえ。
それに、今思いつきましたが、子供は嚥下力(飲み下す力)も弱いはず。食べなれている子供はともかくとして、普通の子供には無理があるでしょう。
幼き日の僕は、スーパーで売っている”1玉45円、3玉で100円”のような偽物うどんを、さらに煮込みうどんにまでして食べていたのでした。
こんな感じですから、小学校時代は僕にとってまさしく”うどん暗黒時代”です。家族で日帰り旅行(もちろんお遍路)に行って、帰りに何か食べるとなると、僕と兄貴のバトルが始まるのでした。兄貴はどちらかと言うとうどん派、僕はうどん抹殺指令を受けた”ラーメン軍曹”でありました。
両親も兄弟と言えど、平等であるべきだ!という主義だったのでしょうか、大抵はラーメン:うどん=1:1の割合でした。従って、2回に1回の割合で大嫌いなうどん屋に入らざるを得なかったわけです。不思議なことなのですが、四国のうどん屋というのは丼物を扱っていない店が多いのです。そうなると、うどんの付け合わせ的な存在である”いなり寿司”やら”ばら寿司”を一人さみしく食べているということが多かったのです。
転機が訪れたのは、小学校高学年の時。母方の祖母、兄、僕でうどん屋に行った(単に、母親の実家から近かったというだけの理由で)のですが、その時に注文した”肉うどん”が意外と美味しかったのです。この時、ざるうどんなんかを食べていたら、いまだにうどんが嫌いだったでしょう。程良い煮具合のうどんが、シンプルで美味かった。ようやくうどんの”コシ”を楽しめるアゴの力と嚥下力が身に付いてきた、ということになるのでしょうか?最近では、”うどんはのどごしである”ということをほざいております(笑)。
それからは普通にうどんを食べるようになりました。香川でうどんを食べてからは、ますますうどんが好きに・・・。今では、ラーメンよりうどんのほうが好きで、うどんツーリングに行くと”1日中うどんだらけで、6玉/1日などあたりまえ!”状態(笑)。そのわけは、ラーメンがスープ、麺、チャーシューという総合的な食べ物なのに対し、うどんはシンプルに”麺で勝負”であるからのようです。
例えば、ラーメンは麺が無難であれば、あとはスープの勝負になります。逆に言えば、スープが美味いなら、あとは無難にこなせるのがラーメン。うどんは麺がブヨブヨだと、どうにもなりません。ブチブチ切れるざるうどんなんて、とても食べられたもんじゃないでしょう。最近だと、ラーメンにもいわゆる”つけ麺”が登場しているようですが、やはりうどん程の感動はないと思います。
ちなみに、蕎麦がここに登場していないのは、僕にとってはあまり馴染みがないからです。それに、香川でうどんを食べると”1玉90円!”というのがあるのに対し、蕎麦は”ざる1枚600円〜”というのが相場であるのも大きいと思います。確かに、ざる蕎麦を食べた後で、蕎麦湯をいただきながらまったりするのはいいのですが、あまり懐にやさしくないのは、貧乏人にとっては考えものなんです・・・。
こんなことをいいながら、また美味い蕎麦をツーリング途中で食べたら気が変わるんだろうなあ、いい加減な僕のことだから・・・”日本の心は蕎麦にあり!”などと言ってそうだ(笑)。
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