先日大阪ー徳島の往復(250kmほど)をする機会があったので、久々に燃費計測をしてみた。結果は・・・33km/L!! 計測した本人が一番驚いた。現モデルジェベルの負圧式のキャブレターは燃費が悪いそうだが、全くスピードを出さない人間には関係ないらしい(笑)。振り返ってみると60km/h以上出したのは数えるほどだし、ぽかぽか陽気(死語)の中のんびり走るといつの間にか50-60km/hになっている。
僕はやはりスピードとは無縁の人間のようだ。好きなように走って、その上で経済的なら言うことなしだ。いつもこの燃費だとフルタンクで1号線も完走できてしまう。もちろんできたってもうやる気はないけど。
それはさておき、4月である。4月と言えば桜である。桜なら花見。ということで”日本一”の桜の名所として名高い奈良県の吉野に行ってきた。当然のことながらバイクで行ったので、”花より団子、花より飲酒”ということはありえない。純然たる花見であると意味もなく胸を張っておこう。
実は吉野を訪れるのは2回目である。今年の1月のはじめに性懲りもなく寒中ツーリングを敢行した。結局雪と寒さで目的地に達することなく引き返したが、そのまま帰るのはくやしいので寄ってみたのが1回目。まあ当然花など咲いていない。ただ桜の木が多いのを確認して”春にもう一度来よう”と思ったのが、今回のツーリングの動機である。
4月13日、早朝。混雑を避けるために大阪を早めに出発した。時間の短縮を狙って環状線から松原線を使う。いつ走っても環状線はあまり気持ちのいいものではない。”ゆずりあい”という看板はあるが、ゆずりあっている姿など一度も見たことがない。まあみんな急いでどこかに行くのだろう。
そそくさと三宅出口で高速を下り自分のペースで走る。あとは道路標示に従えばいい。水越トンネルを出ればそこはもう奈良県。1月に来たときはこの辺りですでに寒く、引き返そうかと泣きが入ったものだ。我慢しながらそのまま走ったけど。今回はさすがにそういうこともなく少し肌寒い程度だ。
途中でコンビニに寄るとすでに駐車場は満車。どうやら皆様吉野に向かうようだ。早めに出てきてこの混雑か・・・まだ吉野へはだいぶ距離があるのに。やや憂鬱になりながら走り続けさくっと吉野に到着、ではなくて混雑しております。まだ朝です。皆様もう少し家で寝ていてください(笑)。
この時期は吉野山は通行規制されており車は上がれない。バイクは上がれるので徒歩の人を尻目にゆっくり走っていく。
おぉ〜桜だ、桜。桜だよ。だからどうしたと言わないでください。美しい光景を見た時、美しいと素直に感動できる心を持ってください(誰に言ってるのだ?)。画像ではあまり感動を伝えられないが、とりあえずはこういう桜の中をバイクで走っていくというのはそう無い経験だろう。造幣局の桜並木の通り抜けにバイクで乱入!するなら別だが。捕まりそうである。
吉野の桜に酔いしれながらもバイクを停められそうな場所を探す・・・ありません。違法駐車を試みるも交通整理員にとがめられてあえなく退散。うーむ。セローで一緒に来ていた相棒と相談の結果、仕方なく有料駐車場に駐輪することにした。1台500円。2台で車1台分と同じ1000円。確かにタイヤは4個だが、1台分のスペースに3台停めるのだから300円にしてくれというのは観光客のエゴか・・・吉野町に儲けてもらうしかないようだ(涙)。
バイクを停めたのは中千本と言われるところで、ちょうどここが満開であった。吉野は下から下千本、中千本、奥千本とあり、順番に咲いていくので長い期間楽しめるそうだ。中千本が満開の時が一番まんべんなく楽しめそうだった。


しばらく散策を楽しむ。作為的な写真を撮りながら(笑)。借りたフルマニュアルの一眼レフ(FM2)を駆使する。絞りとシャッタースピードの関係を頭においてフォーカス・・・UPした画像は比較的まともな画像のみ。まともじゃないのは・・・前ピンだったり、オーバーだったり、変な構図だったり(汗)。ハイアマチュアへの道は遠い。いつになったらリバーサルを使うだけの腕になるのだろう、未来永劫無理かな?
歩きながら考える。吉野の桜は確かにきれいである。しかしながら写真で見たままを期待するとがっかりするだろう。未来に残したい日本の景色というのもわからないではないが、桜を残すことを考えると同時にもっと気配りできることがあると思う。自然の残る土地に車でどっと押し寄せるというのは、何か違うような気がする。そう言う僕はバイクで行っているのだが。
...............大阪の舞洲には変なゴミ処理場がある。初めて見たときはその毒々しい色づかいに寒気を覚えた。ゴミ処理場なのにあれはないだろう。近々画像をUPしようと思う。それに舞洲にはオートキャンプ場がある。・・・日本人よ目を覚ませ!と言いたくなる。舞洲でキャンプして何になるのだ? バーべーキューをして騒ぐのがメインならそれでいいような気もするが・・・それならどこでやっても同じだとも言える。何か違う、何かおかしい。そんな気がする。
...............とりとめのない考えに身を浸していたら、ふと足下の小さな花に気付く。桜とはまた違った美しさだ。小さな花に救われる思いがした。


それから売店で昼飯代わりの落花生餅を買った。伝統的な保存食であろうか。塩気がないのでのども渇かず、あっさり美味しくいただけた。さらに同じ通りの売店でほうれん草、からし菜の漬け物、手作り梅干し(塩としそのみ)、こんにゃく、干し椎茸と大量に買い込んだ。後で食べてみると梅干しは1パック200円とは思えないほど絶品だし、干し椎茸はかなり良質のだしが出る上に椎茸そのものもうまいという喜ばしい結果であった。ほうれん草とからし菜の漬け物、こんにゃくも最高だった。
餅を食べた後、役小角の開いた修験道の総本山である金峯山寺を参拝した。今年の交通安全を祈って吉野を後にした。

自宅に帰ってふと先ほどの駐輪場の領収書を見ると、なんと元号が昭和であった。よほど印刷しまくりで余ったのだろう。意外な昭和の遺産(謎)との遭遇にくすっと笑わされてしまった。